北穂高岳で味わう至福のひと時

標高3000㍍の北アルプスに登っていたころの写真記録、国内外の旅行、反戦平和への思いなどを備忘録として載せています。

夏の北ア・北穂高岳で誇らしげに咲く高山植物

北穂高岳に咲く花。遠くに見えるのは、前穂高岳 夏の北アルプス穂高連峰に行ってきました。 2019年8月9日(金)朝、夜行バス「さわやか信州号」で上高地に入り、8月11日に北穂高岳に登りました。 「花」といえば、真っ赤なハイビスカスと、野に咲く…

尾瀬の旅~シカがニッコウキスゲの芽を食べる

シカがいてなぜ悪いの? 夏の尾瀬のイメージは、青空に向かって真っ直ぐに延びる2本の木道と、その両側の緑の湿原に咲き誇る黄色い花、ニッコウキスゲ――。そんな光景を思い描くかもしれませんが、だいぶ状況が変わってきました。 尾瀬の代名詞でもあるニッ…

尾瀬の旅~ダムの底に沈める計画も

明治・大正時代に発電所建設の動きが… ミズバショウやニッコウキスゲが咲くころになると、東京や名古屋方面からバスツアー客が大勢訪れる安らぎの場、尾瀬――。電気をつくるためにここにダムをつくり、尾瀬ヶ原や尾瀬沼を水の底に沈める計画が、昔、ありまし…

尾瀬の旅~花とチョウとクマ

元の勤め先のOB会旅行 「夏がく~れば思い出す~」の歌い出しで親しまれる名曲「夏の思い出」の舞台、尾瀬に行ってきました。7月22日、月曜日の早朝、尾瀬戸倉温泉の旅館を出たわが一行は、群馬県片品村の鳩待峠(標高1591㍍)から歩き始めて1時間…

山岳遭難の内訳で増える「病気」「疲労」

素晴らしい紅葉・・・涸沢 (2018年9月28日撮影) 携帯電話利用増で遭難件数が増えた? 梅雨があけると、夏山シーズンですね。2018年に全国で起きた山の遭難事故の統計を先日、警察庁が公表しました。 新聞や通信社の配信記事の見出しを見ますと…

丹沢塔ノ岳で「ヤマビルを殺せ」と神奈川県が言うわけは?

丹沢のシカ (2019年4月6日午前10時30分撮影)。 ヤマビルの運搬役、という疑惑をかけられています・・・ ヤマビルにご注意! という看板。 そんなに深刻なの? 丹沢の塔ノ岳(標高1491㍍)の大倉尾根ルート登山口に、2018年春ごろ、「ヤ…

紫外線はシワ、タルミ、シミの原因になりますよ

7月の涸沢カールの雪渓 目次 肌の老化を早める 「皮膚」への悪影響 シワやタルミの原因 シミの原因にも 目にもダメージ 紫外線の浴び過ぎ、を防ぐには? 日焼け止めの成分は? 「散乱」か「吸収」か SPFとPAという表示 登山者向きの「日焼け止め」は?…

登山の時の単独行の場合の必携医薬品

涸沢ヒュッテの横のヘリポートから飛び立つ長野県警ヘリ「やまびこ1号」 (2008年5月4日撮影) 山のガイドブックには、装備リストの中に「医薬品」があって、持って行くべき医薬品の名前がズラズラ書かれたものもあります。 実際にけがをした場合、か…

白馬岳・唐松岳間の「不帰ノ嶮」でひっくり返った! 後立山連峰(白馬3山~五竜岳~鹿島槍ヶ岳)縦走

北アルプス・不帰ノ嶮のクサリ場 (2004年8月14日撮影) 2004年の夏、北アルプス後立山連峰を単独でテント泊しながら縦走しました。 長野県白馬村の猿倉から白馬大雪渓経由で「白馬岳(しろうまだけ)」に登り、「杓子岳」「白馬鑓ヶ岳(しろうま…

遭難記録:愛知大学山岳部冬の薬師岳で13人が遭難死

変わり果てた姿・・・岳友の手で山を降りる (愛知大学山岳部遭難誌「薬師」の口絵を接写) 目次 愛大生、冬の薬師で13人遭難! 遭難までの経緯 13人のうち4年生は2人だけで3年生ゼロ! 遭難した時のようす 愛知大学パーティーの行動 (メモを引用) …

素晴らしいからこそ、学んで迫る

槍ヶ岳と大キレット (北穂高岳山頂から) 40歳を過ぎてから登山に目覚め、北アルプス穂高連峰や南アルプスの3000メートル級の冬山に登り始めました。 凍てつく音のない世界です。夏山とは全く違う世界です。新雪の上にドサッと疲れた体を投げ出すと、…

登山の時に無事に帰るための道具や方法

奥秩父・笛吹川東沢・釜ノ沢東俣 目次 携帯電話 救助要請に欠かせない装備 携帯電話の仕組み 課題は電池 行動食 シャリバテを防ぐ食品 水筒(水) 救急医薬品 自力で応急処置を その他(無雪期の場合) ヘッドランプ レスキューシート ツエルト 笛 ナイフ・…

9月に奥穂高岳から「吊尾根」を紀美子平まで往復した(2011年)

上高地の梓川にかかる河童橋に立つと、目の前にそびえる美しい山並みが穂高連峰です。 その稜線のうち、奥穂高岳と前穂高岳・紀美子平の間は「吊尾根(つりおね)」と呼ばれています。 2011年秋、涸沢(からさわ)をベースに「吊尾根」を歩きました。写…

単独での登山について考える

八ヶ岳連峰・硫黄岳山頂 (2003年3月2日撮影) 遭難時のリスク 「あしたからヤマにいってくるからね」 「何人でいくの?」 「1人だよ」 「エッ、ひとり……?一緒に行く人、いないの?」 こんなやりとりが、日本のあちこちで交わされています。 でも、…

登山に必要な“三種の神器”

靴・ザック・雨具 もし、山道具に「三種の神器」があるとすれば、登山靴とザックと雨具が挙げられるでしょう。中でも非常に大切なのは、「靴」だと思います。 大事なのは靴 自分の足に合わない登山靴をはいて山に入り、かかとの上の足首あたりのマメがつぶれ…