北穂高岳で味わう至福のひと時

山登りの記録、観光ではふつう旅行しない外国の風景、戦争の遺跡、登山での体調不良の原因など備忘録として書いています。

登山の生理学

登山の生理学~股関節が痛いのは“腸腰筋”の疲労か?

目次 股関節に痛み 「軟骨」が原因ではないようだ 腸腰筋の疲労が原因の痛み 筋肉痛のメカニズム 腸腰筋の力が弱いと、どんな不都合があるのか? 腸腰筋をストレッチで鍛えよう 股関節に痛み コロナ禍で2度目の緊急事態宣言が出される直前、登山で久しぶり…

登山の生理学~ポッコリお腹が凹む!

NHKテレビの政治解説は、私と肌合いが違うので嫌いですが、健康情報番組とドキュメンタリー番組は好きです。 先日、ためになる番組をみました。 お腹をへこませながらウォーキングを何日か続けると、ウエストが細くなる、というのです。 なにせ、むかし買…

登山の生理学~なんで疲れるの?……疲れないコツ

厳しい登山を終えると「疲れたなあ」と感じます。でも、その疲労感は、横殴りの雨の中を長時間歩いた時と、山頂で素晴らしい景色に出会って満足した時とでは、疲労の度合いが違いますよね。 「疲労」というのは登山での疲れも日常生活で感じる疲れも、どちら…

登山の生理学~山登りと頭痛

これはよく起こることです。重いザックを背負って、上高地から横尾経由で、北アルプス・涸沢のテント場まで6時間歩く時のことです。 テントを張る場所を確保し、ザックを下ろしてホッとしていると、軽い頭痛があることに気付くのです。 それでもナトリウム…

登山の生理学~足がつる原因と予防(睡眠中・登山中)

(2019年8月10日 北アルプス・涸沢で撮影) ★(2021年5月6日、全面差し替え) 目次 眠っている時 足がつる、とは? ふくらはぎ・太もも メカニズム 原因は筋肉の“センサー”の故障 故障の原因 汗をかいて脱水症状になるため 冷えなどによる血流…

登山の生理学~膝が痛いのは加齢や疲れが原因

徳沢 (2013年10月11日撮影) 変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう) パノラマ新道の下りで受難 重さ20㌔超のザックを背負って北アルプス・涸沢に入り、テント場で2泊。北穂高岳にも登頂して意気揚々と帰ろうとした2012年10月…

登山の生理学~かゆみ

北アルプス・涸沢の5月の風物詩 皮膚で感じる「かゆみ」 登山で汗をかいたあと、背中がムズムズかゆくなったことが何度かあります。登山口まで下山して日帰り温泉で汗を流すとスカッとします。 「かゆみ」は体を守る防衛反応のひとつで、皮膚に異物がついた…

登山の生理学~エネルギーはどこにある?

北アルプス・涸沢(からさわ)テント場への遠い道 (2015年5月1日撮影) シャリバテとあんぱん 登山で、脚を上げて前に進むには、エネルギーが必要です。 神奈川県・丹沢山塊の塔ノ岳(標高1491㍍)。重さ10㌔超のザックを背負って昔ながらの皮…

登山の生理学~内臓脂肪は登山で燃えるのか

北穂山頂へ・・・北穂沢を詰める (2014年5月3日撮影) 「内臓脂肪を落としましょう」という呼びかけを聞いたことがあるでしょう。 その内臓脂肪はどこにあるのか、どうして落とさなければいけないのか、はたまた運動で落とすことができるんだろうか・…

登山の生理学~登山中にでる「あくび」

尾瀬ヶ原のミズバショウと至仏山 (2019年5月26日撮影) なんで「あくび」が出るの? 山歩きをしている時、あくびが出ることがあります。「疲れた~」と思った途端、あくびまで出て、「あれっ、何であくびが出るんだ」と何度か思いましたので、調べて…

登山の生理学~ふるえ②夏でも低体温症に

涸沢のテント場 (2014年5月4日撮影) 「疲労凍死」から「低体温症」へ トムラウシ山遭難事故が転機 その昔、「疲労凍死」ということばが新聞紙面でみられ、登山者の間でも口にされていました。文字通り、「疲労のために動けなくなって、気温が氷点下…

登山の生理学~ふるえ①命を守るための手段

5月とはいえ凍てつくテント場 (2018年5月4日撮影) テントの中での震え(ふるえ) 凍った雪の上で寝る 穂高連峰の山小屋は例年、4月中旬からスタッフがヘリコプターで空から舞い降り、小屋の周りの雪除けと中の整理をして、下旬から登山者の受け入…

登山の生理学~脱水症状⑤むくみ

涸沢の紅葉 脱水症状ですよ 太陽がギラギラ照りつける夏の日、丹沢・塔ノ岳(標高1491㍍)のピークハントを終えて、気分もさわやかに軽快なフットワークで下山したものの、ふとわが手をみると、甲のシワがのびて、まん丸に膨らんでいるではないか。 高山…

登山の生理学~脱水症状④アルコールは水分補給になる?

8月でも雪が残る涸沢カール ギンギン冷えたビールはだめよ! アルコール、大好きです。単身赴任中は毎晩、お米を食べる代わりに、「日本酒も米からできているワイ」と言って、地酒を5合飲んでました。退職した今は、控えめに(?)食事を挟んでワイン3杯…

登山の生理学~脱水症状③おしっこの色

涸沢のテント場 尿の原料は血液! 山登りを始めて間もないころのこと。一生懸命歩いて汗をかき、尿意を催して用を足したところ、色が茶色だったためにたいへん驚いたことを覚えています。ふだんは薄い黄色ですから、どうしちゃったんだろう、と。あの時は心…

登山の生理学~脱水症状②筋肉のけいれん

涸沢カール (2018年7月) 太ももの内側のつり 2018年の夏。上高地から重さ20㌔のザックを背負い、テント場のある涸沢に向かっていた時のことです。本谷橋を過ぎた急登で、両脚の太もも前面の大腿四頭筋と、太ももの後ろのハムストリングスまでつ…

登山の生理学~脱水症状①何が怖いの?

涸沢(2018年7月撮影) 脱水、脱水症状は? 真夏の風のない日に山登りをしますと、ムシムシするうえ、汗が額から噴き出します。その時、体から汗として出て行く体液は、何も混じらない水分だけではありません。「電解質」という、水に溶けて電気を通す…

登山の生理学~汗②なぜにおうの?

塔ノ岳(2015年秋) 気になるにおい 「ヤマに行った時、一番気にすることは何ですか?」―― こう聞かれたら、「ニオイです」と返事をする人も多いと思います。 以前、近郊の山に行った帰りに、こんなことがありました。 額から汗をポタポタ落としながら山…

登山の生理学~汗①アセは何のためにかくの?

塔ノ岳山頂から富士山を見る (2015年秋) 人はなぜ汗をかくのか? 神奈川県にある丹沢・塔ノ岳(標高1491㍍)の大倉尾根は、登山口から山頂までの標高差が1200㍍ある単調なルートですが、山頂からの富士山の眺めが素晴らしいうえトレーニングに…