北穂高岳で味わう至福のひと時

穂高連峰や丹沢を歩いて20年余り。見たこと学んだことを備忘録として書いています。

山の雑学~落雷③冬の雷

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冬……エビの尻尾(しっぽ)

冬なのにテレビ局の鉄塔に雷が落ちた!

  冬だというのに、雷が発生するんだろうか、雪と関係あるんだろうか・・・

 

 2018年1月10日に、石川県にあるローカルテレビ局の鉄塔に雷が落ちた、というニュースを聞いた時、北陸地方に住んだことのない私はピンときませんでした。

 

 産経新聞の当時の記事です。

 金沢市内にあるフジテレビ系列の石川テレビ放送とTBS系列の北陸放送で、(2018年1月)10日午後7時前から長時間にわたり放送が中断した。金沢市消防局によると、石川テレビ放送の敷地内にあって両局が共用している送信鉄塔で、落雷の後に火花が出ていたとの情報があり、両局は「鉄塔への雷の直撃が原因とみられる」としている。

 金沢地方気象台によると、放送が中断した当時、石川県内全域に雷注意報が出ていた。同消防局によると、送信鉄塔の高さは約160㍍で、高さ約130~140㍍部分にあるケーブルの皮膜が燃焼し、火花を出していたという。(以下略)

 

 両テレビ局に無線局(放送局)開設の「免許」を与えている監督官庁総務省は、この案件を放送法上の「重大事故」とみて立入検査を実施。「停波」で県内約38万世帯に影響を及ぼした事故原因は、①鉄塔側面からの落雷が、鉄塔を貫通した②鉄塔内部でケーブルの皮膜が炎上し、証明器具類も損傷、電波の送信以上が発生した――と認定しました。

 雷が上から下に落ちたというのではなく、横に走って鉄塔に落ち、鉄塔内部で火災が発生したというのです。

 

冬の日本海側には雷が多発

 気象庁の観測データでは、落雷は太平洋側では夏の7~8月に集中しているのですが、石川県など日本海側では、夏と同様に11月から1月にかけた時期も多く発生しています。調べてみますと――。

 

日本海の暖流が影響

  冬になると、大陸にあるシベリア高気圧から日本に向かって北西の風が吹きます。この風はロシアのシベリア地方に中心を持った冷たい空気です。これが日本海を渡る時に暖流の対馬海流に触れるため、空気は暖められて上昇。上空で冷やされることによって積乱雲ができ、激しい雨や雷が発生するというわけです。

 

冬の雷と夏の雷の違い

  雷は、発達した積乱雲の中で誕生します。これは夏の雷も冬のそれも同じですが、雲の背の高さが違います。夏の太平洋側で見る積乱雲の高さは10数㌔に達するものもありますが、冬の日本海側で見られるそれはずっと低いんです。冬の雷をもたらす積乱雲の一番低いところは、地上から数100㍍しか離れていないようです。