北穂高岳で味わう至福のひと時

標高3000㍍の北アルプスに登っていたころの写真記録、国内外の旅行、反戦平和への思いなどを備忘録として載せています。

雷が冬でも北陸ではゴロゴロ鳴るわけ

 富士山の山頂の噴火口(2010年11月3日撮影)

 

目次

 

 

 

冬なのにテレビ局の鉄塔に雷が落ちた!

  冬だというのに、雷が発生するんだろうか、雪と関係あるんだろうか・・・

 

 2018年1月10日に、石川県にあるローカルテレビ局の鉄塔に雷が落ちた、というニュースを聞いた時、北陸に住んだことのない私はピンときませんでした。

 

 産経新聞の当時の記事です。

 

 金沢市内にあるフジテレビ系列の石川テレビ放送とTBS系列の北陸放送で、(2018年1月)10日午後7時前から長時間にわたり放送が中断した。金沢市消防局によると、石川テレビ放送の敷地内にあって両局が共用している送信鉄塔で、落雷の後に火花が出ていたとの情報があり、両局は「鉄塔への雷の直撃が原因とみられる」としている。

 金沢地方気象台によると、放送が中断した当時、石川県内全域に雷注意報が出ていた。同消防局によると、送信鉄塔の高さは約160㍍で、高さ約130~140㍍部分にあるケーブルの皮膜が燃焼し、火花を出していたという。(以下略)

 

 

 2つのテレビ局に無線局(放送局)開設の「免許」を与えている監督官庁総務省は、「重大事故」とみて立入検査を実施。「停波」で県内約38万世帯に影響を及ぼした事故原因は、①鉄塔側面からの落雷が、鉄塔を貫通した②鉄塔内部でケーブルの皮膜が炎上し、証明器具類も損傷、電波の送信以上が発生した――と認定しました。

 雷が上から下に落ちたというのではなく、雷が横に走って鉄塔に落ち、鉄塔内部で火災が発生したというのです。

 

 

冬の日本海側には雷が多発

 気象庁の観測データでは、落雷は太平洋側では夏の7~8月に集中しているのですが、石川県など日本海側では、夏と同様に11月から1月にかけた時期も多く発生しています。調べてみますと――。

 

 

低空に積乱雲ができる

  冬になると、ロシアのシベリア地方から日本に向かって北西の冷たい風が吹きます。この冷たい風日本海を渡る時に、暖流の対馬海流に触れるため、暖められるとともに水蒸気をたっぷり含んで上昇。上空で冷やされることによって日本海上に積乱雲ができます。

 ウェザーニュースなど気象関係のホームページによりますと、冬の日本海にできる積乱雲は夏とは違って、わずか300mから500mの低空にでき、風に乗って平野部に上陸して降雪とともに、60mを超す高い構造物があると集中的に落雷するようです。