北穂高岳で味わう至福のひと時

穂高連峰や丹沢を歩いて20年余り。見たこと学んだことを備忘録として書いています。

どうして?人体の不思議~脱水症状④アルコールは水分補給になる?

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社会人山岳会の新雪トレーニング  ~八方尾根第3ケルン付近~

 ギンギン冷えたビールはだめよ!

 私、アルコール、大好きです。単身赴任中は毎晩、お米を食べる代わりに、「日本酒も米からできているワイ」と言って、地酒を5合飲んでました。退職した今は、控えめに(?)食事を挟んでワイン3杯とウイスキー水割り4、5杯。止まらないんです。山のテントの中でも日本酒熱かんと缶ビールを楽しみます。

 しかし、“あれ”はいけませんでした。苦い思い出です。

 

 社会人山岳会に入ったばかりの20年前でした。4人パーティーで夏、北アルプス・白馬岳から栂海(つがみ)新道経由で日本海の親不知まで3泊4日のテント泊で縦走しました。ところが、ゴール間近で1人が脱水状態になり、仲間の肩を借りてなんとか親不知に到着しました。ここまではまあ、良かったのですが、ヘロヘロで入った飲食店で、忠告しても耳を貸さず、ビールを注文。案の定、吐き出していました。

 

 ビールを含むアルコールは、体液が足りなくなった体に水分の潤いを授けてくれるのではなくて、逆に体から水分を奪い取って、脱水状態を強めてしまうんです。

 

利尿作用に注意

 人の体は、たくさん汗が出た場合、血液がドロドロに濃くなってしまうため、血管の中に、血管の外にある水分や電解質を引き込もうとする力が強まります。すると、脳もその動きに刺激されて、脳の下垂体後葉に「抗利尿ホルモン」を分泌するように命令します。すると、「抗利尿ホルモン」は腎臓に働きかけて尿の量を減らし、体液がこれ以上減らないようにします。

 ところが、ビールには逆に、尿の出をよくする作用があるんです。

 

 味の素株式会社のホームページをたまたまのぞいたのですが、そこには「飲酒時は脱水状態になりやすい」と注意喚起したうえで、その理由として①ビールは利尿作用が強く、1㍑のビールを飲むことで、1.1㍑の水を失うと言われています②アルコールを分解する際に水が必要なためです――と、しっかり広報しています。

 

 脱水状態の時、水分補給にアルコールが適さないのならば、コーヒーはどうだろうか、となりますが、これも利尿作用のあるカフェインを含んでいます。紅茶、緑茶も同じです。スポーツドリンクが適切ということでしょうか。