どうして?人体の不思議~脱水症状⑤むくみ

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涸沢  ナナカマドの赤い実

脱水症状ですよ

 太陽がギラギラ照りつける夏の日、丹沢・塔ノ岳(標高1491㍍)のピークハントを終えて、気分もさわやかに軽快なフットワークで下山したものの、ふとわが手をみると、甲のシワがのびて、まん丸に膨らんでいるではないか。

 高山病かなあ、でも、そんなに高い山でもないし、何だろうなあ。

 そんなふうに心配したのは、はるか昔のこと。脱水症状の1つ、「むくみ」でした。

 

山本正嘉教授から学ぶ

 鹿屋体育大学の山本正嘉教授の書いた「登山の運動生理学とトレーニング学」(東京新聞発行)を参考にさせていただきます。

 山本教授は「登山中や登山後に、手、足、顔などがむくむことがある」として、その要因の1つに『脱水』を挙げ、こう記述しています。

「登山では脱水が起こりやすい。脱水が進むと、それ以上体内の水を失うまいとして、尿を減少させるホルモン(抗利尿ホルモン)が分泌される」

 

 「抗利尿ホルモン」というのは、自律神経の中枢である脳の視床下部からの命令で「脳下垂体後葉」という部位が出すホルモンのことです。このホルモンは、腎臓に働きかけて尿の量を少なくします。そうしますと、血管内から血管の外にしみ出る水分の量が増えて、皮膚の下に水がたまるんです。これが「むくみ」。浮腫(ふしゅ)ともいいます。

 

 山本教授は「抗利尿ホルモンは、いったん出始めると、運動をやめてからも12~48時間は出続ける」「このため運動後1~2日間は、飲んだ水があまり排出されず、体内に蓄積してしまう。登山後に体重を量ると、登山前より増えている時があるのはこのためである」「トイレの関係で水を控えがちな女性には、このようなむくみが起こりやすい」などと説明しています。

 

 

むくみ(浮腫)への対応は?

 早く、もとの美しい体型に戻るには、水分補給をしっかりして、脱水状態からの早期脱却を図るしかないようですね。

 

 

 

 

 

 

登山の運動生理学とトレーニング学

登山の運動生理学とトレーニング学