北穂高岳で味わう至福のひと時

北アルプス登山、近所の散歩、旅行の記録や健康、反戦・平和への思いなどを、デジカメで撮った写真と一緒に載せています。

山登りした時に足がつる原因は?登山中と睡眠中は別

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      (2019年8月10日 北アルプス・涸沢で撮影)

 

目次

 

 

登山をしている時

 

 山に登っていると、下山途中で 何度か足がつったことがあります。

 太ももの内側が私の場合、多いです。

 

 「脱水症状」だと、自分でもわかります。

 汗をいっぱいかいて、尿も濃い黄色になっています。

 汗で体内のナトリウムが足りなくなり、筋肉部分の電解質のバランスが崩れて痙攣が起こるのです。

 狭いテントの中で脚を伸ばした瞬間に痙攣が起こることもよくあります。

 

 「足がつる」という現象。あれはいったい何なんですか。調べてみました。

 

  

 

 

足がつる、とは?

 よく「足がつる」と言いますが、筋肉が自分の意思とは無関係に、勝手に収縮して動かせなくなる状態ですね。痛みを伴います。

 専門家は「有痛性筋痙攣(ゆうつうせいきんけいれん)」というそうです。

 

つるのは、ふくらはぎ・足の指・・・

 足がつる部位は、一番多いのがふくらはぎ。腓腹筋(ひふくきん)ヒラメ筋という筋肉がつります。

 

 ふくらはぎのことを平安時代には、「こむら」と呼んだらしく、ふくらはぎがつった状態を「こむら返り」というようになったそうです。

 

 ただ、ふくらはぎだけだはなく、ほかにも「足の指」でもけいれんが起こることは自分が経験しています。

 

 

 

カニズム

 整形外科医らの発言を見ますと、以下のようなことが考えられます。

 

原因は筋肉の“センサー”の故障

 足の筋肉の中には、2つのセンサー(感知器)があります。「筋紡錘(きんぼうすい)」と「ゴルジ腱(けん)器官」です。

 

 筋紡錘(きんぼうすい)という筋肉の伸びを検知するセンサーは、足の筋肉に並行して存在していて、筋肉が引き伸ばされると、それを検知して、信号を中枢神経である「脊髄(せきずい)」に送ります。脊髄からの情報を得た「脳」は、足の筋肉が伸びすぎて断裂しないように「縮め!」という命令を出します。

 

 もう1つのセンサーは、足の筋肉の端っこの「腱(けん)」にある「ゴルジ腱器官」で、こちらは腱の伸び具合を検知します。

 

 腱自体は自ら伸びることはありませんが、筋肉が緊張して縮むと腱は引っ張られて伸び、逆に筋肉が緩むと腱が縮む、というメカニズムになっています。

 

 「足がつる」時の状況は、ふくらはぎなどの筋肉が緊張して縮み腱が伸びるという構造です。

 

 腱にある「ゴルジ腱器官」がが正常であれば、腱の伸びすぎを防ぐために、筋肉に「それ以上縮むな!」という命令を脳に出すように、脊髄経由で脳にメッセージを届けるのですが、「疲労」や「冷え」など何かのきっかけでゴルジ腱器官の働きが弱くなって、腱が引っ張られたことを感知できなくなり、縮んだ足の筋肉が異常に収縮を続けてしまうと「こむら返り」が起きてしまうようです。

 

 

 

 

センサー故障の原因

「脱水」による電解質のバランスの崩れ

 腱にあるセンサーの故障原因は、病気でなければ、電解質のバランスの崩れ、が原因の1つと考えられています。

 

 電解質というのは、は体内にあるミネラルのうち、水に溶けると電気を帯びたイオンになる物質のことです。

 

 具体的にはナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオンなどで、体内の細胞や血液にバランスよく溶けており、神経細胞が情報をやり取りしたり筋肉が収縮する時に使われます。

 

 電解質のバランスが崩れる原因は、「登山」の場合は、汗をかいて「脱水」症状になるためと考えています。

 

 

筋肉の疲れ

 筋肉の使い過ぎも、足がつる原因のようです。

 ふだん使わない筋肉に負荷がかかると、筋肉の横にある血管が影響を受けるらしく、血流に乗ってアチコチの細胞に送られる酸素や栄養素が届かなくなるようです。

 

 

対策

 ナトリウムの入ったスポーツドリンクをすぐ飲む。効果はてき面で、私の場合、すぐ元気になります。尿の色も、直に黄色から透明に戻ってきます。

 

 

 

 

眠っている時

  就寝中に、寝返りを打った途端、足の筋がコチコチになり、痛くて悲鳴を上げたくなりました。

 

「冷え」による血流の低下も一因

 「冷え」もよくないようです。寝ている時に無意識に布団から足が出てします。足が冷えてくると、人体は37度という体温を維持するために熱が外に出ないように、皮膚の表面に近い血管を収縮させます。すると、血流が悪くなり、ふくらはぎの筋肉や神経の細胞に届く「酸素や電解質を含む栄養素」が不足し、正常な筋肉の伸び縮みができなくなって足がつるようです。

 また、睡眠中は体を動かさないために、心拍数が減り、血行が低下します。血の流れが悪くなるためこむら返りが起こることもあるようです。

 

睡眠中にも汗をかく

 睡眠中はコップ1、2杯の汗をかくといわれています。事実、夜中にトイレに起きた時に汗をかいている自分に気づくことがあります。

 汗をかいて水分が体から減り、脱水ぎみになると、ミネラルのバランスも崩れて足のつりにつながる、というわけです。

 「酒」も影響するようです。大酒飲みで、眠る直前までウイスキーの水割りをダバダバ飲む習慣になっていますが、これもまずいようです。

 アルコールには利尿作用があって、飲んだ量の水分が排出されるばかりか、肝臓がアルコール分を分解する時に、体内のミネラルを大量に必要とするため、脱水気味になります。これが原因でこむら返りも起こるようです。

 酒を飲んだ時は、寝る前に水分を補給すれば、足の釣りを防ぐことができるかも。

 

 

 

芍薬甘草湯について

 漢方薬芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は、芍薬と甘草という2つの生薬(天然物)から構成されています。

 芍薬の成分は筋肉の緊張を緩め、痛みを和らげる作用があり、足のつりには即効性があるそうです。

 ただし、甘草にはカリウムを体外に排出する成分があります。このため長期間飲むと、カリウムが下がって「低カリウム血症」を生じやすいです。ですからこむら返りの予防や治療に、芍薬甘草湯を勧めない登山家である医師もいます。