北穂高岳で味わう至福のひと時

穂高連峰や丹沢の20年以上の山歩きで感じたこと、考えたことを備忘録も兼ねて書いています。

どうして?人体の不思議~縮む身長……老化か?

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御嶽山三ノ池(右)と五の池小屋 (2018年10月4日撮影)

 

 登山をいつまでも続けるために体を点検しておこうと年1回、日帰りの人間ドックに入っていますが、衝撃を受けたデータがありました。「身長」です。前年より背が低くなっていたのです。

 

縮み続ける背の高さ

 ショックを受けたのは2018年秋の人間ドックの時。身長の測定結果が、節目の「170」を切って「169.8センチ」でした。思わず、「この計測器、狂ってない?」と口走ってしまったほど。

 帰宅して過去のデータを引っ張り出してみると、その前年は169.9センチ、さらにさかのぼると170.2センチ、170.3センチ、170.4センチ。

 明らか少しずつ、縮んでいました。がく然としました。

 

 背が縮むのは『老化』だ!

 身長が縮んだことを気にしているせいか先日、「身長が縮むのは“老化”です」と言い切る研究者の著書が目にとまりました。

 元・東京都健康長寿医療センター研究所協力員で全国食支援活動協力会理事の熊谷修さんの著書「正しい肉食」(集英社)です。

 

 熊谷さんはこう書いています。

「タンパク質が不足し、老化が進むと、筋力の衰えが早まり、前かがみの姿勢になります。身長も縮みます。私たちが20年以上研究しているシニアのデータによると、65~74歳のシニアは10年間で、男性は約2センチ、女性はなんと約3センチも身長が縮むことが統計から分かっています

「骨のタンパク質が減ってしまうと、40代、50代から身長は縮み始めるのです。背中や腰が曲がることすらあるのです」

老化とは、体から筋肉がなくなっていく変化です。筋肉はタンパク質組織そのものであり、貯蔵庫の役目もします。つまり、老化とはタンパク質を主とした体の栄養状態が悪くなる変化、と言い換えることができます。体は乾き、縮み、徐々にやせていきます」

 

 分かりやすく書くと、身長が縮むのは、背骨(脊椎)を構成している1つひとつの骨の間にある「軟骨」(椎間板など)からタンパク質が抜け落ち、軟骨が薄くなることによってもたらされる。そして軟骨が薄くなるとその周りの筋肉も細くなるから、ますます背が低くなるというわけです。

 

肉を食べろ!

 

 熊谷さんは、「中高年が老化を早めないためには、筋肉や骨のタンパク質を減らさないことがポイント。そのために食品からタンパク質を毎日摂取する必要がある」として、「肉を食べなさい」と主張します。

 

肉食で老化を遅らせよう

 

 タンパク質を含む食品の中で、なぜ「肉」なのか?

 その理由を熊谷さんは「肉類は良質なタンパク質と脂質が同時に摂取できる食品だから」といいます。

 

肉食の効果は『血清アルブミン値』に現れる

 

 熊谷さんのグループは秋田県大仙市南外(だいせんしなんがい)地区で約1000人のシニアの協力で、1996年から4年間、“肉食を促す活動”をしました。効果はてきめんに現れ、肉類を食べる頻度を増やした人たちは血液中の「血清アルブミン値」が増加したことが分かりました。

 

 「血清アルブミン値」は体の栄養状態の指標となる数値で、臨床医学に基準では「3.8グラム/dl以上」であれば良いとされています。この値が低いほど栄養不足で、老化の速度が早くなります。

 しかし、熊谷さんは「読者の皆さんには、4.3グラム/dl以上の栄養状態をキープしてすることを目指していただきたい」と書いています。

 その理由について「私たちが約6000名を対象に調査した最新の研究データでは、血清アルブミン値は4.4グラム/dl程度ないと安心できないことが分かりました。これが健康寿命を延ばす必須の条件です。病気を相手に使われてきた栄養基準は、老化対策には使えないのです」と言い切ります。

 

 そして熊谷さんは本の中で、「老化」は避けることはできないが、「肉は体内の栄養状態を確実にレベルアップさせ、老化を遅らせることができる」と自信を示しています。

 

 ちなみに私は、▼4.5グラム/dl(2018年秋)▼4.2グラム/dl(2017年秋)▼4.3グラム/dl(2016年秋)

なんとか合格か……。

 

 

正しい肉食 五〇歳をすぎたら肉を食べなさい!

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