2019年8月9日(金)朝、夜行バス「さわやか信州号」で上高地に入り、8月11日に北穂高岳に登りました。
「花」といえば、真っ赤なハイビスカスと、野に咲くピンクのコスモスにしか興味のなかった私ですが、加齢(!)とともに足元の「高山植物」に目を向ける山歩きに変わってきました。
雪がとけ、岩と岩のわずかなすき間から顔を出す色とりどりの花たち。風が強く吹けば、それに正面から立ち向かって押し倒されるのではなく、しなやかに風を受け流してたくましく生きるその姿に、そういう生き方もあったんだね、と、わが人生を重ねてみたひと時でした。
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標高3000㍍の岩場で出会うことができる可憐な花。白い花の直径は1.5㌢ほど。花びらは5枚だが、それぞれ2つに裂けているため10枚に見える。
北穂高小屋でコーヒーを注文すると、出てくるカップとソーサーに描かれている花がこれですね。
イワギキョウ
オヤマソバ
タカネウスユキソウ
ウサギギク
奥に見えるのは、前穂高岳。
ウラジロタデ
ハイマツの新芽とマツカサ
イワオトギリ
ナナカマドの実
あと2ヵ月足らずで赤くなる。
奥穂高岳と前穂高岳を結ぶ吊り尾根の下の雪渓の端。雪がとけて、やっと顔を出した。
涸沢テント場近くの雪渓わきで撮影。
チョウ
上高地近くの明神館のベンチにザックを置くと、舞い降りてきた。ストロー状の長い口を伸ばして、ザックの頭ににしみ込んでいる汗を吸い、ナトリウムイオンを体内に取り入れている。なかなか飛び去ろうとしない。
チョウの研究者によると、夏の暑い日にチョウが地面や人の肌に止まって水分を吸収するシーンがよくみられるが、これらのチョウは羽化したばかりのオス。メスを探して活発に飛び回るには、栄養素の1つとなるナトリウムイオンが必要で、一生懸命摂取するようだ。