北穂高岳で味わう至福のひと時

標高3000㍍の北アルプスに登っていたころの写真記録、国内外の旅行、反戦平和への思いなどを備忘録として載せています。

紅葉シーズンを前に涸沢カールの山小屋にヘリコプターで荷揚げ(2019年)

 9月27日(金)昼から29日(日)朝まで、北アルプスの涸沢(からさわ)カールの底(標高2300m)にテントを張って、雲の中の「白出(しらだし)のコル」に建つ穂高岳山荘(標高2996m)まで散策してきました。

 

 涸沢行きの目的は「紅葉」を楽しむことでしたが、見ごろまで1週間から10日ほど早いようでした。

 

 昨年はこの時期が見ごろでしたので、東京から上高地までの夜行直行バスを、3ヶ月前に発売と同時に予約したのですが、結果はハズレでした。

 

 滞在中の天候は、無風。27日は晴れのち曇り。28日は曇り時々小雨で、奥穂高岳の山頂や「白出のコル」は雲の中。下山日の29日は曇りでした。

 

 本谷橋(標高1800㍍)は登山者が1本立てるところですが、紅葉とは無縁。向こうに見えるのが北穂高岳の山頂。

 

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 Sガレ(エスガレ)で少し休憩。紅葉はまだまだです。正面に見えるのは奥穂高岳。その右手のくぼみが「白出のコル」。

 

 

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 涸沢ヒュッテと涸沢小屋への分岐点でパチリ。ナナカマドの実(写真右端)は赤いけれど、葉はまだ緑です。正面は北穂高岳

 

 

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 紅葉の撮影では最も人気のある構図ですが、こんな感じでした。ちょっと時期が早かったです。(9月27日正午、涸沢ヒュッテのテラスから撮影)

 

 

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 東邦航空のヘリコプターです。山小屋の依頼で、ふもとから食材や土産品を「荷揚げ」しています。

 

 

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 涸沢小屋にホバリング(空中停止)するヘリ。ワイヤーの先に吊るされたネットが地上で取り外されると、ワイヤーをぶら下げたまま飛び去ります。

 

 

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 下から見ると、こんな感じで荷を下ろしてきます。

 

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 ネットを解くと、中身は缶ビール、ポカリスエット、コカコーラ、CCレモンなどなど。スタッフがすぐに倉庫に運び入れます。(写真は、涸沢ヒュッテ)

 

 27日午後と28日午前は、10分から15分おきにヘリが涸沢カールに飛んできて、涸沢ヒュッテと涸沢小屋に交互に荷を降ろしていました。時には、荷を降ろすと、今度は山小屋のトイレの排泄物の入った容器を吊り上げ、飛び去ることも。おそらくヘリは、ふもとと山小屋の間を一定時間着地せずに、ホバリング状態で1機で何往復もしているのでしょう。

 

 

 29日午前5時30分、涸沢のテント場に下からガス(雲)がわいてきました。

 

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 9月29日午前5時40分、朝日が遠くの山肌を照らし始めました。

 

穂高よさらば、また来る日まで……。