バラが美しい季節です。
神代(じんだい)植物公園(東京都調布市)で「秋のバラフェスタ」と銘打った催しがあるというので2019年10月26日、出かけてみました。
品種の名前は、緋扇(ひおうぎ)。日本で1981年に作り出されたバラです。
広大な敷地の一角が、神代植物公園が“看板”にしている「バラ園」です。赤やピンク、黄色や白と、色とりどりのバラが花をつけていました。
約300の品種のバラが、5000株ほど植えられています。
立派な一眼レフのカメラのほか、コンパクトデジカメ、スマートフォンで花を接写している人が多く、バラの香りを楽しんでいる女性も多く見かけました。
都立神代植物公園の中の「バラ園」
神代植物公園に行った一番の目的は、バラの苗木を買うため。30年ほど前からプランターや鉢で育てていたバラが徐々に枯れ、先日、全滅してしまいました。
バラは、多摩ニュータウンに住むようになった時、ベランダで苗木を1本プランターに植えて育て始めました。
その後、転居先の横浜では、マンションのベランダ横の電柱から、2階のわが家にドロボーが押し入るのを阻止するために、防犯対策としてバラの「トゲ」に注目。さし木で増やしたバラを植えた細長いプランターを、ベランダの手すりに並べました。現在地に引っ越して3年余りですが、寿命なのか病気なのか、朽ちてしまいました。
神代植物公園の売店で買ったバラは、レッドクイーンという品種。2200円。ドイツで1998年に作り出された、赤い花を付けるハズのバラです。
殿堂入りのバラ
「殿堂入りのバラ」の1つ、クイーン・エリザベスという品種。作出国はアメリカ。 イギリスのエリザベス女王にちなんだ名前だが、イギリスの王室は関知していない。
バラは古くから品種改良がおこなわれていて、世界にはいま、数万種の品種があるそうです。
そんななかで、わずか17品種が【殿堂入りのバラ】と呼ばれています。
これは世界37か国のバラの研究者や愛好家でつくる「世界バラ会連合」(本部・ロンドン)という団体が開く「世界バラ会議」で選ばれたバラです。
選ぶ基準は、
「世界中のどの環境でも育てやすいこと」
「たくさんの国で長く愛されていること」
「国や性別を超えてだれがみても美しいと感じること」の3つ。
一言でいうと、「育てやすくてみんなから好かれ、みんなが美しいと思うバラ」でしょうか。
世界バラ会議は、3年に1回開かれますが、
2024年には広島県福山市での開催が決まっています。日本での開催は、2006年の大阪市に続いて2回目だそうです。
2006年に「殿堂入り」した「エリナ」。イギリスで1983年作出された。
2000年に「殿堂入り」した「イングリッド・バーグマン」。デンマークで1984年作出。
1985年「殿堂入り」の「ダブル・ディライト」。アメリカで1977年作出。
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園内で
咲き誇っていたバラの数々・・・・・・・・・・・
プチッツ・フォーリー 1969年作出 フランス
ゴールド・バニー 1978年作出 フランス
フィデリオ 1964年 フランス
フリージア 1972年作出 ドイツ
マリア・カラス 1965年 フランス
ホワイト・クリスマス 1953年 アメリカ
エレガント・レディ 1999年 アメリカ
星光 1975年 日本
マリア・カラス 1965年作出 フランス
ブルー・バユー 1993年 ドイツ
ジャニナ 1974年作出 ドイツ
聖火 1996年作出 日本
ピース 1945年作出 フランス
フロリック 1953年作出 アメリカ
スヴェニール・ド・アンネ・フランク 1960年作出 ベルギー
アイリッシュ・ミスト 1966年作出 イギリス
乾杯 1983年作出 日本
ブラック・ティー 1973年作出 日本
芳純 1981年作出 日本
錦絵 1981年作出 日本
シャルル・ド・ゴール 1974年作出 フランス
ジョセフィン・ブルース 1949年作出 イギリス