肩の凝らない記録写真です。
2020年1月3日。快晴。
日帰りで神奈川県の丹沢山(たんざわさん)=標高1567㍍=に登ってきました。
重さ11キロのザックを背負って往復8時間40分(休憩時間含む)歩きました。
塔ノ岳山頂から眺めた富士山。 (1月3日午前10時23分撮影)
日本百名山を選んだ深田久弥は、丹沢山塊という山域全体をひとくくりにして「丹沢山」と名付けました。
今回登った「丹沢山」(標高1567㍍)自体は、その1峰に過ぎませんが、百名山がらみでわざわざ訪れる人もいます。
今回のルートは、神奈川県秦野市の大倉バス停(標高291㍍)から歩き始めて塔ノ岳(標高1491㍍)経由で登るというオーソドックスなコースです。丹沢山まで一本道で、迷うことはまずありません。
ただ、往復の歩行距離が約20㌔もあります。荷物もあります。ある程度の体力が必要です。
午前7時20分、大倉バス停を出発。大倉にはトイレも靴洗い場も、ビジターセンターも駐車場もあります。
大倉バス停から塔ノ岳までは、標高差1200㍍の通称「バカ尾根」をひたすら登ります。「バカ尾根」といわれるわけは、一本調子でいつまでも尾根道を登り続けるからです。
登山道に入ります。標識には、ここから塔ノ岳まで6.4㌔と書かれています。
花立山荘に通じる長い階段の登り口(標高1200㍍)。
山小屋「花立山荘」(標高1300㍍)。急で長い階段を登り切ったところに建っています。
メニューの1つに “お雑煮”・・・。400円・・・。お正月です。
花立山荘からの富士山。左にのびるすそ野の先にある山は、愛鷹山(あしたかやま)。
花立(標高1370㍍)からの富士山。手前でガラスのように輝いているのは霜柱。
午前10時20分、塔ノ岳(標高1491㍍)の山頂に到着。出発からここまで3時間。山頂の気温は零度。
塔ノ岳山頂からの富士山です。この景色を見たくて、登ってくる登山者が多いと思います。
富士山の右側に見えている白い山並は、南アルプス。左は愛鷹山。
雪をいただいた南アルプスの峰々。富士山から右側に順に、聖岳、赤石岳、悪沢岳、塩見岳。こんもりとした手前の山の右は、農鳥岳、間ノ岳、北岳(写真右端)と続きます。
午前10時30分、塔ノ岳山頂を出発。丹沢山まではここから2.6㌔の道のり。丹沢山に向かうには一旦、北側の斜面を下りますが、日が当たらないために数日前に降った雪が解けず、ツルツルに凍結(上の写真)。一歩一歩慎重に歩を進めます。アイゼンなしでも歩けましたが、安全第一で引き返したおじさんもいました。
塔ノ岳から丹沢山までは、アップダウンを3回ほど繰り返します。途中の標高1461㍍の日高(ひったか)を過ぎると、富士山は上の写真のように見えます。雲が少し出てきました。
正午、丹沢山の山頂に着きました。大倉から歩き始めて4時間40分です。山頂はなだらか。山小屋「みやま山荘」が建っています。周囲を樹木で覆われていて、展望はよくありません。
「丹沢山」の看板の下から富士山が・・・。
午後零時25分、丹沢山山頂を出発して下山へ。稜線歩きは楽しいですが、ブナの立ち枯れが目立ちます。
丹沢山から塔ノ岳に向かって900㍍、約20分歩きますと、標高1504㍍地点に「竜ケ馬場」(りゅうがばんば)という小ピークがあって、笹原の中にベンチが6個置いてあります。眺望もまずまずで、正面の大山を眺めながら小休止している登山者もいました。
午後1時40分、塔ノ岳に到着。大勢の登山者が休んでいました。好天に恵まれたうえ、勤めが休みの人が多かったのでしょう。
午後になって、空気中の水蒸気の量が増えたせいでしょうか。朝と違って、空も白っぽく見えるようになりました。
午後4時ちょうど、登山口の大倉バス停に着きました。
出発してから戻るまでに要した時間は、8時間40分。
日の入り時刻(午後4時40分ごろ)に間に合いました。