北穂高岳で味わう至福のひと時

コンパクトデジカメ写真を使って趣味の登山のこと、海外旅行のこと、わが歩みなどを地味に備忘録として書いております。

山に想う~夏山登山の形が変わる~コロナと共生~

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、2020年4月7日に政府が宣言した「緊急事態」は5月25日、全面的に解除になりました。

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北穂高岳の北穂高小屋のテラスでお茶・・・向こうは槍ヶ岳(2019年8月10日撮影)

 

6月19日以降、全国移動が認められる

 政府は「外出自粛」について

5月末までは、旅行などで都道府県をまたぐ不要不急の移動を避けること

6月18日までは新型コロナウイルスの感染者が多い「1都3県と北海道」の相互間と、「1都3県と北海道」と他の都道府県との間の不要不急の移動は、慎重に検討すること。また、観光については、県内の観光振興から徐々に取り組むこと。

6月19日以降は、外出なり県をまたぐ移動に規制はない。観光については都道府県外からの人の呼び込みも徐々に実施し、国内旅行を活性化させていくこと。

 

――というコロナへの新しい対処方針を定め、都道府県知事に「留意」するよう

「事務連絡」(←これ、お役所用語です)しました。

 

 やっと、人間が行動の自由を回復でき、のびのびと山登りができそうな雲行きです

 

 

 「収束」だが「終息」ではない

 

 安倍首相は緊急事態解除を告げる会見で、こう発言しました。

 「わずか1か月半で、今回の流行を、ほぼ≪シュウソク≫させることができました

 

 聞き流してしまいそうですが、首相が言う≪シュウソク≫は、漢字を当てはめると、「収束」なんですよね。「終息」とは意味が違います。

 

 「終息」は文字通り、完全に制圧するとか、完全に終わるという意味。「収束」は「いったん落ち着く」というような意味で使われます。

 

 首相は、日本国内の経済活動が止まってしまって雇用も維持できない事態になってしまったために、政治判断で「収束」を宣言したわけです。コロナの世界での流行が終わったという公衆衛生上の「終息」ではないですね。

 

 特効薬ができ、ワクチンが完成しないかぎり、このコロナは「終息」しません。

 (多くの人がワクチンの接種を受けることができるようになるのは)2021年の冬に間に合うかどうかはギリギリの感じです」(ウイルス学の世界的権威、河岡義裕東大医科学研究所教授のコメント;「コロナ専門家有志の会」Webサイトより)

 

 日本は外国人に来てもらわないと観光産業が成り立ちません。外国人の入国を制限している今の鎖国政策をやめれば、また流行するでしょうね。

 

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穂高小屋のテラスで休憩する登山者  (2019年8月10日撮影)

 

 山小屋で感染しないのか?

 

 緊急事態宣言の解除後も、山小屋では現状のままでは集団感染のリスクが大です。

 

 これまでの山小屋なら100%感染

 夏山シーズンや秋の紅葉シーズンには、中高年の登山者が、なんとか旅行の添乗員さんに前後をはさまれて、20人ぐらいずつの塊になって小屋を目指して登山道を登ってきます。

 山小屋では、混雑時には1枚の布団に見知らぬ人と2人で、多い時は3人で寝ます。頭と足を交互にして。夜中にトイレに立とうものなら、戻ってきた時には隣人が大の字になっていて、自分が横たわるスペースはありません。(20年前の経験ですが・・)

 

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多摩川のサイクリングロード (2020年5月25日撮影)

 

 新しい登山の形

 

 新型コロナの感染者は、この瞬間は日本では減ってきたようです。でも新型コロナウイルスが死滅したわけではありません。

 

 世界の感染者は現時点で、およそ550万人、死者は34万人。ヨーロッパや米国での増加ペースが少し緩んできたものの、ブラジルとロシアで急激に感染者が増えているといいます。(米国のジョンズ・ホプキンス大学の集計)

 ちなみに、日本国内の感染者は1万6623人、死者846人

(クルーズ船のぞく。5月26日午前零時現在、厚労省まとめ)

 

 このウイルスはすぐに死滅しません。変異するかもしれません。

 WHO(世界保健機関)のトップも「終息はほど遠い」と発言したそうです。

 

 コロナとの「共生」を念頭に置いた登山スタイルを考えた方がいいようです

 

 

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大城和恵医師が作成した登山再開に向けたテキスト

 

 

 大城医師による新しい登山スタイルの提案

 

 国際山岳医であり、北海道で循環器専門医をしている大城和恵さんが、

Webサイトで素晴らしい提案をしています。

 

 登山再開に向けて、新型コロナウイルスの特徴や山小屋のなすべき感染防止策、登山者が携行すべき装備、テント泊・山小屋泊の注意事項、感染した時の心得など、分かりやすく教えてくれています。たいへん参考になります。

 

▼登山再開に向けた知識「登山実践編」(5月24日公開)

▼登山再開に向けた知識「計画と準備編」(5月7日公開)

▼「今は、登山をやめましょう」(4月16日公開)

など。

 

Webサイトは、大城医師が代表を務める山岳医療救助機構です。

 

山岳医療救助機構のホームページ

https://sangakui.jp/medical-info/

 

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多摩川(東京都大田区)の土手に咲く花  (5月25日撮影)

 

 

 7月から、頑張る山小屋もある

 

 北アルプスの山小屋は、7月に入ってから営業を始めるところが多いようです。例えば――

 

鹿島槍ヶ岳近くの「冷池山荘」は、現時点での宿泊営業は7月10日から。ホームページに

①完全予約制で宿泊人数も大幅に縮小する

②テント泊の増加が考えられるが、テント場についても張り数を制限し、完全予約制にする

③マスク持参と着用、自身の体温計持参のお願い

シュラフカバーやインナーシーツの持参を希望

など載せています。

 

薬師岳にある「太郎平小屋」は、営業開始が7月1日予定。

①定員を減らして完全予約制

②禁煙

③マスク、消毒液、シュラフジップロックの持参

④山行前の検温

などを「今季限り」として協力要請しています。

 

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電車・バスは動くのか?

 

 上高地に向かうケースを調べました。

松本から新島々までの「電車」の場合――

全車両に「次亜塩素酸水」の超音波噴霧器という装置を設置しているそうです。アルピコ交通HPのお知らせ(5月1日付)によりますと、液体は次亜塩素酸水「ジアリフレ」(濃度50ppm以下に希釈したもの)で、1分噴射・4分休止の間欠制御で噴霧する、と書かれています。

 

 新島々から上高地までの「路線バス」の場合――

5月16日から特別ダイヤを編成して1日3便で運行中。

6月1日から1日6便に増やす予定。

換気については、運行時はエアコンを外気導入にして車内換気をしているうえ、座席の横の窓を開けることも可能。(同社新島々営業所)

 

 

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そこで、この夏はどうする?

 

 「ことしは山をやめておこう」という人も多いでしょう。

テント泊を始めてみようか、という人もいるかも。

 

 自分は次のことを肝に銘じて山に入ろうかと、思っています。

マスク(自家製しかありません)は自分が感染していた場合、他の人への感染を防ぐ

▼自分自身が既に感染していて、訪れる山岳地域の人にうつしてしまうかもしれないという気持ち

▼隣り合わせた元気そうな登山者から、コロナをもらうかもしれない、ということ

▼入山時に症状がなく元気であっても、登山中に発病して歩けなくなるかもしれない

▼遭難時に発熱していれば、救助ヘリのスタッフをウイルス感染から守るために、載せてもらえないかもしれない・・・アウトだ

 

 

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 まあ、コロナで人間不信に陥ってしまったようです・・・。