「オーロラを観たい」という母親の望みをかなえてあげようという息子さんの計らいで、
北欧フィンランドのサーリセルカに家族旅行したのは、
2017年下旬のこと。父親は“荷物運搬人”として同行させてもらいました。
凍りついた乗用車 (フィンランド北部のサーリセルカで撮影)
氷点下20度の景色を楽しむ
サーリセルカはフィンランド最北部のリゾート地。北緯68度の位置にあります。
日本は北緯20度から46度の間にありますから、もっと北です。
人口は350人ほどの小さな街です。オーロラ鑑賞のスポットとしては、フィンランドでNO.1と言われています。
フィンエアーの国内線旅客機です。
サーリセルカに行くには、ヘルシンキからこの旅客機に乗り、1時間半のフライトで「イヴァロ空港」に到着。そこからバスで30分の位置にあります。
イヴァロ空港に到着。タラップを降りて、ターミナルビルまで凍った雪の上を歩きます。粉雪が舞っていました。
2017年11月21日午後7時30分(日本時間11月22日午前2時30分)です。
外の気温は、氷点下15度です。
ターミナルビルの待合室には、オーロラの写真も。
バスに乗り込み、25㌔離れたサーリセルカまで30分走ります。
フィンランドには、日本からの直行便があります。フィンランド航空(フィンエアー)がヘルシンキまで運航しています。
しかし、私たちは安く仕上げるために、トルコのイスタンブール経由でヘルシンキ入り。航空機はターキッシュエアラインズ(旧・トルコ航空)でした。
サーリセルカ
泊まったホテルは「サンタズ・ホテル・トゥントゥリ」という名前。3連泊しました。凍てついた小ぢんまりとした街です。
11月22日午前10時(日本時間22日午後5時)撮影。時差は7時間です。
リスが目の前の道を横切りました。異国に来た、という感じでした。
11月22日午前11時(日本時間22日午後6時)撮影。
クマの像も凍てつく低温。
スキー客です。サンタズ・ホテル・トゥントゥリの裏側(東側)が国立公園の入り口。このあたりクロスカントリースキーのコースのようでした。
凍った木。朝から真っ白に凍りついた世界に身を置き、感動し続けました。
11月22日午後零時(日本時間午後7時)撮影。
マイナス20度の中を歩く。
日没間近・・・その時、虹がかかりました。
11月22日午後零時30分(日本時間午後7時30分)撮影。
北極点に近い北緯68度のこの地域では、11月下旬にもなると、日の出は午前11時ごろ、日没は午後1時ごろになります。
太陽が出てから、わずか2時間で沈んでしまいます。
カチカチに凍っています。
泊まったホテルの敷地内。
現地時間22日午後1時(日本時間22日午後8時)撮影
カメラのフラッシュをたくと、こんなふうになります。ダイヤモンドダストに光が反射します。空気中の水蒸気が凍っているんですね。
現地時間22日午後4時 (日本時間22日午後11時)撮影
フラッシュなしだと、こんな写真になります。
この建物の1階はみやげ物店と旅行案内所、2階にはこの地域の民族衣装をまとった人形が展示されていました。
道路わきの温度計は、マイナス20度。
現地時間22日午後6時40分(日本時間23日午前1時40分)撮影
ホテルに入るため、入館カードを玄関の扉に差し込もうとしましたが、作動しません。困って別の入り口を探そうと歩き始めたところ、後から来た宿泊者もカードを差し込みましたが開かず、「Doesn’t work」と叫びました。何度か繰り返しているうちに開いて、私たちも中に入りました。
オーロラがみえた
11月22日午後8時30分(日本時間23日午前3時30分)撮影。
前日に続いて、2晩目のオーロラ探し。
前日はホテルにチェックイン後、すぐ外に出て、広い空き地から真っ黒な空を見上げていました。すると、上空の低い位置で薄い緑色の光の帯がゆらゆらと現れ、横に少し伸びたかと思うと、今度は上に向かって伸びる。そして薄くなったかと思うと、別の場所でスーッと帯が現れ、大空を舞うシーンを観ることができました。
ただ、旅行会社のインターネットのサイトやパンフにあるような、大きく揺れるカーテンのようなオーロラではありませんでした。
撮影は失敗
コンパクトデジカメで撮影を試みましたが、映りませんでした。
2晩目も3晩目もオーロラを観ようとしましたが、粉雪が舞っていました。それでも雪が止んだ時に広場に飛び出し、空を見つめていましたら、オーロラがかすかに姿をみせてくれました。
◆オーロラは、太陽から地球に向かって飛んでくる「電気を帯びた粒子」が、大気中の酸素や窒素と超高速でぶつかる時に発生する「光」だそうです。
街の散策
現地時間23日午前10時(日本時間23日午後5時)、散策に出掛けます。
サーリセルカの街はコンパクトにまとまっていて、端から端まで歩いて20~30分です。
部屋から見た外の景色。いまから出発します。
凍りついた車。
ここはみやげ物店であり、レストランでもあります。
これはバス停です。
ホテルの前に置かれた氷の芸術作品。
サーリセルカは日本人ツアー客が多いためか、ホテルのレストランのメニューは日本語でも書かれていました。