バルト海沿岸のストックホルム(スウェーデン)とヘルシンキ(フィンランド)を往復するフェリーに2度、乗る機会がありました。
2017年11月と、2019年5月です・
バルト海クルーズと旅行業界では呼んでいるようです。
バルト海の風景はとても素晴らしく、満足しました。
ヘルシンキ大聖堂 (2019年5月14日撮影)
バルト海は、北欧のスカンジナビア半島とヨーロッパ大陸に囲まれた海です。
バルト海沿岸の都市をフェリーで行き来するルートはいくつもありますが、「ストックホルム」と「ヘルシンキ」を結ぶルートに人気があるようです。2つの都市が魅力的だからでしょう。
①ストックホルムの街
②船旅
③ヘルシンキの街
の順に、写真で旅を振り返りました。
① ストックホルム
ここはストックホルムの中心部にあるガムラ・スタンという旧市街です。迷路のようで観光の目玉と言われているそうですが、納得です。
王宮や教会をはじめ昔の、15世紀ごろの建物や街並みが残っています。
上の写真は、ストールトルゲットという名前の広場。カラフルな建物が並んでレストランやバーなどが軒を連ねていました。
このガムラ・スタンは、宮崎駿監督のアニメ映画「魔女の宅急便」のモデルになった場所です。
スウェーデンは第二次世界大戦の時、中立を宣言したために空襲を受けることはなく、古い建物が残っているわけです。カラフルな街並みです。
洋風の建物と石畳の路地です。風情があります。
なにやら人の列ができていました。急ぎ足で近づきますと・・・
わずか90センチほどの狭い道・・・。
ここがモーテン・トローツィグ・グレンという名の通りでした。
みなさんも後をついていきます。
ストックホルムの公道で一番狭い路地だとか。
落書きが多いために、嫌悪感を抱く方もいるようですが、それなりに味わいがあるような・・・。
路地で見かけました。
王宮です。旧市街ガムラ・スタンにあります。
正午過ぎに毎日、風変わりなイベントがあります。(下の写真)
王宮の中庭で、衛兵交代式があるのです。
ブラスバンドを伴ったパレード。
騎馬隊も登場していました。馬上で楽器を演奏していました。
② ≪船旅≫
2回目 2019年5月
シリヤ・セレナーデ号
(2019年5月13日午後、ストックホルムで撮影=現地時間)
タリンクシリヤラインというフェリー会社がと、ストックホルムとヘルシンキの間を運航しています。
持っている船は、シリヤ・セレナーデ号とシリヤ・シンフォニー号の2隻。
いずれも全長203㍍、全幅31.5㍍、乗客定員2852人という大型客船です。1日1便、いずれかの港を発着しています。
シリヤ・セレナード号の乗船口です。
2019年5月13日午後4時45分ごろ、ストックホルムの港を出港しました。(現地時間)
1泊2日の船旅です。
海鳥もフェリーのデッキに手すりでひと休み。
私たちの客室前の通路。
室内です。
ストックホルムを出港してだいぶ経過した
午後11時50分ごろ(現地時間)、窓の外を眺めていた奥さんが
「船が止まったよ。方向転換してる。・・・バックしてるみたい」とボソボソ言いました。
ウトウトしていた私は「進路を間違えたんじゃないの?」と、いい加減なことを言って、眠ろうとすると、奥さん、今度は「アッ、船。ぶつかりそう」。
パッと目が覚め、窓ガラス越し撮った写真が、このボケボケの写真です。
確かに船がいて、横を追い抜いていこうとしていました。
「え、何なの?どうなっているの?」と口走りながら、カメラを持ってデッキに出て周りをみました。
なんてことはない。上の写真のように、ターミナルのようでした。
そして、乗客の乗り降りも荷物の搬出も搬入もなく、10数分でターミナルを離脱し始めました。(上の写真)
時刻は5月14日午前0時。(現地時間)
帰国後に調べてみましたら、
ごく短時間寄港したところは、オーランド諸島の首都マリエハムンというところのターミナルでした。フィンランド領ですが、国際機関によって島民に「自治権」があることが承認されているとのこと。
乗客の乗り降りがないのに、わざわざ寄港する理由も分かりました。
オーランド諸島のマリエハムン経由のクルーズ船内は、全店が免税店となっていて、免税手続きは一切必要ないのです。酒もたばこも化粧品も、です。免税のために寄港しているのです。
日の出です。
ヘルシンキに到着する直前に、かつてはフィンランドの南海岸を守る要塞だった「スオメンリンナ島」が見えてきます。世界遺産に登録されています。
海をにらむ砲台や城壁がいまも残っています。美しいです。
さあ、下船の準備です。5月14日午前9時30分。(現地時間)
ここまで乗ってきたシリヤ・セレナーデ号の船内は、14層から成っています。7階がメインデッキで、吹き抜けのプロムナードになっていました。プロムナードの両側にはレストラン、みやげ物の店、ブティック、カフェ、ナイトクラブなど並んでいます。が、私たちのような古代人は、景色を楽しむことが主たる目的ですので買い物やアミューズメントには興味なし。
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②≪船旅≫
1回目 2017年11月
シリヤ・シンフォニー号
(2017年11月25日午後、ヘルシンキで撮影=現地時間)
1回目のバルト海クルーズは、2回目と逆に、ヘルシンキからストックホルムに向かいました。夕方出航して、翌日の昼近くに着くというのは、同じです。
2017年11月26日午前6時撮影 (現地時間)
デッキから真北で輝く≪北極星≫を観ました。
「斜め上」ではなく、
「真上」というか、「頭上」に北極星があることに感動しました。
日本よりも緯度が北の北欧にいるのだから当たり前ですが、
「真上」をみるという素晴らしい体験をさせてもらいました。
もう一つ、感動したもの・・・・
これです。時計です。船内に掲げられている時計をみますと、
短針が2本ありまして、それぞれの先端にフィンランドの国旗とスウェーデンの国旗が描かれているんです。
これはスウェーデンとフィンランドの間には時差が1時間あるための措置のようです。スウェーデンでは、フィンランドより1時間進める必要があります。
ちなみに、スウェーデンと日本との時差は8時間。日本からマイナス8時間という計算です。フィンランドと日本との時差は7時間ですから、フィンランドは日本からマイナス7時間という計算になります。
③ ヘルシンキ
ヘルシンキ大聖堂です。緑色のドームと白亜の外壁が、人を引き付けます。ヘルシンキのシンボルになっているようです。
ヘルシンキ大聖堂の中に入りました。
ウスペンスキー寺院。赤レンガ造り。マーケット市場から徒歩5分の位置にあります。
サーモンスープが安くておいしかった。マーケット市場では屋台グルメを楽しめます。