つるピンキー (2020年10月23日午後1時撮影)
神奈川県川崎市多摩区にある生田(いくた)緑地ばら苑に2020年10月22日、奥さんと行ってきました。バラはまだ五分咲きでした。
翌23日は小雨で、雨に打たれるバラをコンパクトデジカメで撮ろうと、登山用カッパを着てママチャリで、1人でまた行ってきました。奥さんからは、奇人・変人扱いされています・・・。
この生田緑地ばら苑は、多摩丘陵の雑木林の中にあって、「森の中の秘密の花園」という人もいます。知名度は高くないですが、優雅な気分に浸れます。
向ヶ丘遊園(むこうがおかゆうえん)の中にあった野球場を壊して、1958年(昭和33年)に造られたバラ園だそうです。
向ケ丘遊園は1927年(昭和2年)に、小田急電鉄㈱が小田急線を開業した時、鉄道の利用者を増やすために造った遊園地だったようです。しかしながら時を経て、東京ディズニーランドなど競合する施設ができてからは入園者が減って赤字経営に。
小田急電鉄は2002年(平成14年)に向ケ丘遊園を閉園しました。
遊園地はなくなってもバラ園を惜しむ声が大きかったので、地元、川崎市が2002年、バラ園の維持管理を引き継ぎました。
以後、名前を「生田緑地ばら苑」として、バラの開花時期に合わせて、年2回、春と秋に一般公開しています。
生田緑地ばら苑では、秋になると約1.2ヘクタールの敷地に625種、2900株のバラが咲くそうです。
草取りやバラの手入れといった管理は、市民ボランティア1500人によって支えられているとか。
コロナ禍で、この春は休園しましたが、この秋は先日開園。11月8日まで開かれています。
何といっても、「入苑」無料というのが魅力です。
ところで各地のバラ園に行くと、殿堂入りのバラという表示に出会います。
これは世界37ヵ国が加盟する世界バラ会連合が3年に一度開く世界バラ会議で選出する世界で愛されている名花のこと。
「世界中のどの環境でも育てやすい」
「多くの国で長く愛されている」
「人類普遍の美意識」
という3つの基準で選ばれているようです。
これまでに17品種が殿堂入りしています。上の写真のサリー・ホームズもグラハム・トーマスも入っています。
以下は、バラのベストショット!
アイスバーグは「氷山」という意味で、真っ白な雪が積もったように、株いっぱいに花が咲くそうです。手書きのプレートにはボランティアの人の手で「真っ白な花をいくつも付け、遠くから見ると氷山のように、あたりを覆いつくします。トゲが少なく、春も秋もよく咲きます」と説明がありました。
「二重の喜び」という意味のようです。花弁の色がクリーム色から赤に移っていく美しさと、濃厚なフルーツの香りを楽しめるということから命名されたそうです。
殿堂入りのバラではありませんが、数少ない青バラです。厳かな暗さを感じます。
大阪で開かれた世界バラ会議で殿堂入りしたつるバラ。高いところに一輪だけ、うつむき加減に咲いていました。
知性を感じさせる花です(!?)。殿堂入りした第一号のバラです。
第二次世界大戦の最中にフランス人が作出。戦争が終わった1945年に米国の種苗会社が、戦争のない世界を「ピース」と名付けました。
昨年秋、横浜の植木屋で「ピース」の名前が気に入って苗木を即購入。この春に3輪咲きましたが、じきに木が腐って枯れてしまいました。育てるのは難しい。
明るいピンク。米国人による作品。花の近くの金属のプレートに「花名は、作出された前年に戴冠(たいかん)式を挙げたイギリス女王エリザベス2世にちなんで命名された」と刻まれていました。
「花名はフランス大統領ミッテラン氏が来日した際、紀宮清子内親王に謹呈したことによる」と金属のプレートに刻まれていました。
「新しい夜明け」という意味。つるバラとして初めて殿堂入りしました。
2018年の世界バラ会議で殿堂に選ばれたばかりのバラ。
朱色の大輪です。別の名をドイツ語で「ドゥフトボルケ」と言います。「香りの雲」という意味だそうです。香りのバラの代表品種。
会場で苗木を1500円で買いました。
米国とスウェーデンで活躍した女優の名前。赤い美しいバラです。
写真を撮っていたら時のたつのを忘れ、連日、2時間近くいました。それも2日目はカッパを着て雨の中で・・・。変ですかね。