北穂高岳で味わう至福のひと時

標高3000㍍の北アルプスに登っていたころの写真記録、国内外の旅行、反戦平和への思いなどを備忘録として載せています。

噴火後の御嶽山に登って美しい火口湖・三ノ池をみた

 コバルトブルーの水をたたえた御嶽山・三ノ池 (2018年10月4日撮影)

 

目次

 

 

 

立入禁止が続く山頂の剣ヶ峰

 

 御嶽山(おんたけさん)は、

♪木曽のなあ、中乗りさん、木曽の御嶽山は何じゃらほい♪

という民謡の木曽節で知られた信仰の山です。

 

長野県と岐阜県にまたがる標高3067㍍の山ですが、

2014年9月27日に噴火、

登山者58人が死亡し、

いまだに5人が行方不明です。

 

この御嶽山に、2年前の2018年10月、3、4両日、初めて登ってきました

「三ノ池」の美しさに感激しました。

 

 

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 御嶽山は今も、山頂(剣ヶ峰と言います)から半径1㌔以内は立入禁止になっています。

 

 

 この山は富士山も同じですが、「活火山」です。突然噴火して、また火山灰を降らせる可能性があります。

 

 とはいえ遺族の希望もあって2018年秋、期間限定で山頂の剣ヶ峰までの登山を地元自治体が認めました。その時の写真記録です。

 

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JR木曽福島駅~御岳ロープウエイ~剣ヶ峰

 

 

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 「御岳ロープウエイ」の乗り場(鹿ノ瀬駅)です。御嶽山の6合目です。

 ここまではJR中央線木曽福島駅からバスに乗って70分です。

 

 

 

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 御岳ロープウエイのゴンドラです。

 御嶽山5合目の「鹿ノ瀬」駅と7合目の「飯森高原」駅との標高差580㍍を、

15分ほどで結んでいます。

 

 

 

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 ゴンドラを山頂駅(飯森高原駅)=標高2150㍍=で降りてから、整備された遊歩道を歩きます。

 

 

 

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 10分ほど歩けば、7合目の行場山荘に着きます。ここで休む高齢の方もいます。ロープウエイを利用して気軽にハイキングを楽しめる山です。

 

 

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 樹林帯をロープウエイの山頂駅から1時間ほど歩けば、8合目の女人堂(にょにんどう)という小屋に着きます。標高2470㍍。

 ここまできると、視界が開けます。気分がパーッと明るくなります。

 

 

 

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 山岳信仰の山です。仏像やら石碑がむちゃくちゃ多いです。

 

 

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 大きな石がゴロゴロしたところに山小屋「石室山荘」はあります。ここに泊りました。標高2800㍍の雲の上の小屋です。

 

 山小屋に泊るのは、20数年ぶり。穂高の小屋で、1枚の布団に見知らぬおじさんやおばさんが3人で頭と足を交互にして寝た経験から、もう2度と小屋には泊まらない、と決意したからです。

 

 でも、今回は噴火後の御嶽山を見るために背に腹は代えられぬ、というわけで泊まりました。幸いガラガラでした。

 

 

 

 山頂(剣ヶ峰)にできたシェルター

 

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 ここは山頂の剣ヶ峰の直下。噴火の前には山小屋「御嶽頂上山荘」のあったところです。御嶽頂上山荘は撤去され、慰霊碑とシェルターが造られました

 

 写真は、「安全パトロール隊」のお兄さんで、登山者の監視役。

写真左は、解体中の山小屋「御嶽剣ヶ峰山荘」です。

 

 

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 解体中の「御嶽剣ヶ峰山荘」。

 

 

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 地元の長野県、木曽町、王滝村は、剣ヶ峰付近にはもう山小屋を設置せず、突発的な噴火に備えたシェルターや避難小屋を整備するそうです。

 

 

 

設置されたシェルターと慰霊碑

 

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 これがコンクリート製のシェルターです。3基あります。

 

 

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 中には、「いす」も取り付けられています。

 

 

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 シェルターの横には「慰霊碑」。

 

 

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御嶽神社頂上奥社

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  剣ヶ峰には、御嶽神社の頂上奥社がありました。(いまもあります)

 

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 ところが、

2014年の噴火で、「本殿」が噴石の直撃を受けて破壊され、なくなっていました。そればかりか、銅像」の首から上が吹っ飛んでなくなっていました。おそらく噴石が当たったのでしょう。

 

 

 

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 御嶽神社頂上奥社から下をみますと、南側に「八丁ダルミ」という草木のない荒涼とした道があります。登山道の脇に「まごころの塔」と名付けられたモニュメントがあります。

 八丁ダルミは噴石や火山灰が多く積もった場所で、犠牲者が多数出ています。

 

 

 

二ノ池が火山灰で埋まった

 

 二ノ池は、御岳山の山頂、剣ヶ峰の北側、標高2900㍍地点にある池です。

 噴火前は水深が3㍍ぐらい。コバルトブルーがきれいだったようですが、噴火後は徐々に周囲に降った「火山灰」が流れ込んできて、かなり埋まってきました。「消滅してしまうのではないか」と心配する声も出ています。

 

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 二ノ池

 

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 火山灰で埋まってきた二ノ池

 

 

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 改築中の「二ノ池本館」。二ノ池の横にあります。

 

 

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 旧・二ノ池新館。オーナーが代わり、2018年夏に「二の池ヒュッテ」としてリニューアルオープンしました。

 

 

 

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 「二の池ヒュッテ」は二ノ池から2分の距離です。

 

 

 

サイノ河原

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 二ノ池のに、だだっ広いくぼ地がありました。墓場のような感じです。

 

 

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 「サイノ河原」というところです。

 大昔に噴火が起きた時、地面が陥没してできたらしいです。

 このエリアには、お地蔵さんやら石碑やら石を積んだ塔などがあちこちにあって、不気味な空間でした。

 

 

 

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おすすめは三ノ池!

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 サイノ河原をとぼとぼと歩き、(白竜)避難小屋を過ぎたところで、こんな美しい湖が目に飛び込んできました。

 

 

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 三ノ池

 

 三ノ池は標高2720㍍にある火口のです。

 長径400㍍、短径250㍍。水深は13.3㍍もあるそうです。

 

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 三ノ池の近くにあるのが、「御嶽 五の池小屋」です。標高2798㍍。

 

 

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 「コロナ」がいつか終息するようなことになれば、この小屋に泊ってみたいと思っています。

 

 

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