JAL(日本航空)が2020年10月から運航を始めた特別塗装機「行こうぜニッポン!」。夕暮れ時にはるか彼方に見えるのは、富士山。
(12月31日午後5時、羽田空港第3ターミナルの展望デッキで撮影)
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2020年最後の日の12月31日、羽田空港にママチャリで行きました。わが家から30分の距離です。ソーシャル・ディスタンスを意識しながら飛行機の離着陸を見ました。
「JALやANA(全日空)が世界に大きく羽ばたく日が、いつの日にか来ればいいが、もうそんな環境にはないだろうなあ」なんて思いながら・・・。
外国人は入国させない
第3ターミナル(旧l国際線ターミナル)
当たり前ですが、羽田空港の3つの旅客ターミナルは閑散としていました。
外国に飛ぶ飛行機が発着する第3ターミナルは、3日前の12月28日から世界各国からの外国人の新規入国を止めていました。
イギリスなどで感染力の強い新型コロナウイルスの「変異種」がはやり始めたからです。
「欠航」「欠航」「欠航」の文字ばかり。
閑散とした到着ロビー。お巡りさんしかいない!!
外国への出発ロビー。
江戸小路
【江戸小路】は、第3ターミナルにある江戸時代の街並みを再現したエリアです。飲食店やみやげ物屋さんがテナントとして入居しています。しかし・・・
「休業」している店が多いのです。
はねだ日本橋
「江戸小路」の奥にあるのが、「はねだ日本橋」。
日本橋は、江戸時代に東海道の出発地点だった場所です。現代の旅行の出発点の「空港」のイメージとも合うことから、半分に縮めた大きさの日本橋を再現したらしいです。
お祭り広場
「お祭り広場」というコーナーでは、願いごとが書かれた木の札がたくさん、壁にぶら下げられていました。空港オリジナルの「絵馬」のような感じで、木札は横の自販機で売られていて、1枚510円。
恋愛成就や健康回復といった願いごとのほか、パイロットやキャビンアテンダントになりたい、というこのエリア独特の言葉もありました。
ここは展望デッキです。
第3ターミナルの光景です。
羽田空港では、3つのターミナルビルの間をバスが無料で運行しており、便利です。空港スタッフや見物人が利用しています。
大雪で国内線も相次いで「欠航」
第1ターミナル
「欠航」「欠航」のオンパレードです。
国内線の第1ターミナルは主にJALが利用しています。第2ターミナルはANAが主に使いますが、両方ともこの大晦日は数年に一度の猛烈な寒気到来で日本海側が大雪になり、欠航が続出しました。
とはいえ、「夕日」や夕暮れ時の飛行機を楽しむなら、第1ターミナルの展望デッキがおすすめのスポット。季節や天候によっては富士山を見ることができます。
第2ターミナル
ここはANAが出発と到着用に使います。写真は、国内線出発ロビー。異様なほど閑散としていました。
これは、翌日1月1日の「初日の出」の見学についてのお知らせ。
元日は例年、空港にある3つのターミナルビルの展望デッキを「初日の出」前に開放していますが、2021年は日の出のあとの、「午前7時30分」に開けます、という内容。「密」を避けるためだそうです。
ふつうの市民生活は・・・
今年最後の日の大晦日、空港にほど近い東京都大田区内の商店街では、お総菜屋さんに天ぷらを買いに来た人の行列ができていました。普段、見られない光景でした(ゴメンナサイ)。
ソバ屋さんの店先には、臨時の「年越しそば」売り場がお目見えしました。
しかし・・・「閉店」という張り紙も見られるようになりました。年明け早々に店を閉めますよ、というお知らせです。
その近所の別のテナントさんも、です。
さらに、ドミノ現象でしょうか。
半年前に、去った店もあります。
先日は少し離れた自転車屋さんも去りました。「3年間ありがとう」と。
こちらも大田区内の別の商店街でみた張り紙です。つらい年末です。
空港近くに「羽田神社」があります。航空会社各社が毎年、安全祈願の参詣をしています。
大晦日に訪ねたら、例年、大晦日に行ってきた「お焚き上げ」という絵馬・正月飾り・お守りなどを焼く神事を、ことしは止めるという張り紙がありました。
「どうしてですか」と、お守りなどを売っていた女性に聞きますと、3密(密閉・密集・密接)の場面を避けるためだそうです。
窒息しそうな世の中になってきましたね。
感染爆発か? 東京で1日1000人を突破
大晦日に東京では、感染の確認が初めて1日に1000人を超えて1337人になりました。感染から発症までの潜伏期間がおよそ4、5日ですから、この人たちは12月26日(土曜日)ごろウイルスを拾ったとみられます。
「Go To トラベル」というイベントを政府が2020年7月、始めました。政府が国内旅行の代金を最大50%補助するというシロモノです。この事業が感染拡大の背景にあるのではないでしょうか。
この事業は昨年末の12月28日から1月11日まで全国一斉に「停止」とされました。感染者が急増した以上、再開ではなく、直ちに「中止」すべきでしょう。同時に大事なことは、観光産業の救済を強力に、政府が知事の協力を得て、地域事情を考慮しながら進めるべきだと考えます。
行こうぜニッポン!
いつの日か、ワクチンの有効性・安全性が確認され、「コロナ禍」が終息する日が来れば、このスローガンのように元気よく、旅に出たい。そう思います。