大倉尾根の紅葉 (2021年11月26日午前8時撮影)
目次
好天に誘われて11月26日(金)、大倉尾根コースの大倉~塔ノ岳~丹沢山(たんざわさん)を日帰りで往復しました。
標高700㍍から800㍍あたりは紅葉が見ごろを迎えていて、雪を半分いただいた富士山も午前10時ごろまでは雲もかからず、きれいに見えました。
塔ノ岳から先の丹沢山までは歩く人も少なく、のんびりと稜線歩きを楽しみました。
ルートのおおざっぱな様子
▼標高差
登山口の「大倉」バス停(標高290㍍)から「塔ノ岳」(標高1491㍍)までの標高差は、1201㍍。
目的の「丹沢山」(標高1567㍍)までだと標高差は1277㍍です。
▼ザックの重さ
歩き始めた時は40リットルのザックで重さ約10キロ。このうちポカリスエットが2.5リットル。汗を額からポタポタ落としながら歩いてしまうので、ほかの登山者より多めでしょうか。
▼歩いた距離
「大倉」バス停⇒「塔ノ岳」 片道7キロ。
「塔ノ岳」⇒「丹沢山」 片道2.6キロ。
往復だと、水平距離で19.2キロという計算になります。ただし、この水平距離の数字にはアップダウンは考慮されていませんので、実際はもっときついです。
▼歩いた時間(休憩時間を含む)
登り:4時間45分
下り:3時間50分
合わせて 8時間35分
コースタイム
7:10「大倉」バス停(標高290㍍)を出発
8:11一本松(標高770㍍)
9:40花立山荘(標高1300㍍)
10:20「塔ノ岳」山頂(標高1491㍍)に到着(ここまで3時間10分)
10:40「塔ノ岳」を出発
11:15日高(ひったか)(標高1461㍍)を通過
11:35竜ヶ馬場(りゅうがばんば)(標高1504㍍)を通過
11:55丹沢山(標高1567㍍)に到着(登山口からここまで4時間45分)
12:20丹沢山を出発、下山へ
13:35塔ノ岳
16:10「大倉」バス停に到着(下山に要した時間は3時間50分)
スナップ写真の説明
「大倉」バス停。小田急渋沢駅北口を午前6時48分に出る始発バスが、平日だというのに満席。手すりやつり革をつかんで乗る人も多い「密」状態でした。
山小屋「見晴茶屋」(標高610㍍)からの眺め。手前はススキ。奥で輝いているのは相模湾。海です。
標高700㍍付近。モミジ坂のイロハモミジもだいぶ、赤い葉が増えてきました。「見ごろ」といってもいいですね。
「一本松」(標高770㍍)付近です。
富士山が見えてきました。山小屋「堀山の家」(標高950㍍)あたりです。
午前9時30分の絵です。
富士山の左手(南側)のスソの先に見えるのは、愛鷹山(あしたかやま)。愛鷹山塊ともいいます。
さて、ここからは大倉尾根名物の長い階段の登りが始まります。
登り切った先にあるのが山小屋「花立(はなたて)山荘」。
休憩POINTの花立山荘前から見た富士山。
ここが花立(標高1370㍍)です。花立山荘の少し上です。
少し雲が出てきました。10時少し前だというのに。
塔ノ岳山頂に着きました。気温は9度。
富士山の左に雲がたなびいていますね。もうじき、雲に隠れちゃうかな。(午前10時30分撮影)
写真の右端の黒っぽく見えるピークは竜ヶ馬場。その左が、これから向かう丹沢山。その左に大きく見えるのが不動の峰。そして左端奥にそびえるのが、神奈川県の最高峰・蛭ケ岳(標高1673㍍)。
丹沢山に向かいます。登山者はこの先、カクンと減ります。
塔ノ岳の北斜面を下り始めると、日陰に白っぽいものが目につき始めました。
霜柱です。
霜柱を90度横にしてみた絵です。
霜柱は土の中の水分が、細い氷の柱になって地表から顔を出したものらしいです。
でき方は、まず地表の土の水分が凍るところから始まるのですが、すると、温かい土の中の水分が毛管現象によって次々と凍った土の表面に引き寄せられて上昇し、冷たい空気に触れて凍る。これが繰り返されて霜柱は上に成長していくらしいです。
上の写真でも、霜柱が表面の土を持ち上げていることが分かります。数センチも。
日高(標高1461㍍)という小ピーク。
塔ノ岳から丹沢山までは、2つの緩いピークを越えていくんですが、ここはその1つ目。
雲が気になります。
向こうに見えるのは、2つ目のピーク、竜ヶ馬場への登りです。広々として展望がよく、いい気分です。
竜ヶ馬場です。ベンチもあります。周囲は笹原。
丹沢山に着きました。山頂は広いです。が、展望はいまひとつ。樹林に囲まれていますので。
山頂の標識。1567㍍。登山口からの標高差は1277㍍も。
三角点。石の山頂標識の隣にありました。
明治時代に測量をした際に、ここに一等三角点が設けられて「丹沢山」という仮の名称が付けられたようです。それがそのまま今日に至っているとか。
「丹沢山」というのはもともと、丹沢の山々をひとまとめにして呼ぶ名前です。深田久弥が日本百名山に選んだ「丹沢山」も蛭ケ岳や塔ノ岳を含む丹沢山塊全体のすばらしさのことなんですが、「丹沢山」という1峰だけが日本百名山のことと思う方も少なくないらしい。
この丹沢山ですが、ブナの立ち枯れが目立ちます。
この倒木、何に見えます?
赤い実・・・
竜ヶ馬場から日高への登り返し。眺めはいいです。
周りの眺めは素晴らしいですが、足元は霜柱がとけてグチャグチャ。
戻ってきました、塔ノ岳に。
富士山はもう、雲に隠れてしまいましたね。(午後1時40分撮影)
塔ノ岳山頂から見た大山(おおやま)。テレビ局の中継用鉄塔が見えます。
モミジ坂まで下山してきました。紅葉はきれいですね。
おまけ
下山の時、大倉尾根で木の根っこに足が引っかかってつまずき、前に転びました。幸い、バシッと両方のてのひらで地面をたたき、顔面の強打を避けました。
ふだんはつまずいても一瞬バランスを失うだけで、手をつくことはないんですが、今回は脚が疲れていたんでしょうね。なんて、言ってる場合じゃないですね、ほんとは。
帰宅後、カミさんに珍しく転んだことを話すと、「おたく、前はそんなことなかったでしょ?トシだ!」とピシャリ。