子育て中の母キツネ。 (2022年5月14日午後2時、宗谷岬公園で撮影)
目次
宗谷岬の先端。
宗谷岬公園。
キタキツネ親子を目撃した宗谷岬
キタキツネは北海道で生きている生き物ですね。
そのキタキツネを、日本のてっぺんの宗谷岬で見ました。ホンモノを見たのは初めてです。
廃屋ではないかと思われる「利尻昆布加工組合直営店」の前で、お会いしたのです。
「利尻昆布加工組合直営店」と書かれています。中をのぞくと荒れていました。
(5月14日午前11時33分撮影)
一瞬、「犬」かと思いました。でも、そんなはずはなく、すぐに「これが噂のキタキツネか」と感動することしきり。(14日午後0時28分撮影)
「お初にお目にかかります」。しずしずと、キツネさんの目を見ながら近づきます。が、逃げる気配はなし。
なにやら動き始めました。当方は、ピタッと歩を止めます。
パカッと口を開けて、あくび?
やせてますね。こんなもんかしら。
止まりました。・・・
すると、クルッと180度向きを変えて、廃材が転がっている元の位置に戻りました。
見ると、子ギツネがいるではありませんか。(写真右上)
子ギツネが甘えているんでしょうか。
アレッ? ほかにもいる。子ギツネが。
母ギツネがなめなめしている感じ。
子どもが3匹いたんですね。かわいい・・・。邪魔してはいけないんで、このあたりで静かに立ち去りました。(午後0時30分撮影)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
わが夫婦以外、だれもいない小雨の降る宗谷丘陵を散策して1時間半後に宗谷公園に戻ってきました。
すると、またいました。同じ場所にキタキツネが。(午後2時6分撮影)
子ギツネをなめています。
ヨイショ。
かわいいワンショット。(午後2時10分撮影)
廃屋と思われる建物の前で見かけた3匹の子ギツネ。春先に生まれたばかりですね。母ギツネが周囲を警戒しながら子育て中なんだ。
「巣穴」はどこだろう。廃屋の横の草むらか、廃材の下か、それとも廃屋の中??
気にはなりましたが、稚内駅前方面への最終バスに乗り遅れたらたいへんな事態になりますので、静かにその場を離れた次第。
エキノコックス症って?
宗谷岬公園で、こんな看板を見かけました。
「エキノコックス症を予防しましょう」と書いてありました。
エキノコックス症って何なのか、調べてみますと、「エキノコックスという名前の寄生虫」による病気。キタキツネの小腸に食いついて、養分を吸い取って生きているそうです。
キタキツネの糞(ふん)に含まれるエキノコックスの卵が、ヒトの口に入ってしまうと感染することがあるそうです。
例えば、山登り中に沢の水を飲んだり、強風で巻きあがった糞の卵を吸ってしまうとか。
エキノコックスの卵は、ヒトの体内の肝臓で幼虫に成長して、10年前後の潜伏期間を経てエキノコックス症を生じ、重い肝機能障害を起こすというからやっかいですね。
キタキツネは野ネズミが好物ですが、野ネズミにはエキノコックスが住んでいるため、それを食べるキタキツネの腸の中にはエキノコックスがいっぱいいるようです。
キタキツネはかわいいんですけど、触ってはいけないんですね。
エゾシカを住宅地で見た
稚内公園の入り口。
ノシャップ岬の近くの高台に、稚内公園があります。ここには終戦時の樺太(現・サハリン)からの引き揚げ者や亡くなった人をしのぶ碑があります。
稚内公園を下ってバス停に向かって歩いている時に、エゾシカを見ました。
坂道を下っていて、ふと顔を上げると、こんな感じ。
「エゾシカ」の銅像かな、と一瞬思いましたが、首が動いたのでホンモノと認識しました。
エゾシカと、目と目が合いましたよ。(5月15日午前7時撮影)
この後、バスでノシャップ岬に行ったのですが、その帰りのバスで、またビックリしました。
「ノシャップ」を午前7時50分発のバスに乗って、稚内駅方面に動き出して間もなく、住宅街の庭先で草を食べている大きなシカ2頭を見ました。カメラを取り出す時間はありませんでした。
バス通りに面した住宅街ですよ。その庭で堂々と・・・。
どうやらシカさんたちは、ノシャップ岬南側の丘陵地帯をすみかにしているらしく、海岸近くに住宅街まで行き来しているようです。
稚内市は、エゾシカと車の衝突事故が増えているから注意して、なんて呼びかけております。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~