正面の立山に通じる通称「チングルマロード」 (2022年9月29日撮影)
9月29日から30日にかけて、立山黒部アルペンルートの最高地点、立山室堂平の紅葉をみに行きました。
例年なら「見ごろ」のはずですが、実際は「色づきなかば」というところでしたね。ことしの夏は気温が高かったから紅葉の進み具合いがゆっくりなんですね。
さはさりながら、空を見上げると好天に恵まれまして、満天の星を堪能できました。満足です。(「星」の写真はとれませんでしたが・・・)
目次
- 立山黒部アルペンルートというのは・・・
- 【2022年9月29日(木)】
- 「虹」の黒部ダム
- 「紅葉」の室堂平
- チングルマロード
- 「満天の星」の立山高原ホテル
- 【2022年9月30日(金)】
- 弥陀ヶ原
- 【2022年10月1日(土)】
- 富山観光
立山黒部アルペンルートというのは・・・
日本を代表する山岳観光ルートとされていますね。長野県の扇沢駅(大町市)と富山県の立山駅(立山町)を結ぶ総延長37.2㌔の道。ロープウェイやらケーブルカーやらバスを乗り継いでいきます。
【2022年9月29日(木)】
新宿発南小谷(みなみおたり)行きの特急」「あずさ」に乗りました
3時間15分後に信濃大町駅の着きました
路線バスで「扇沢」に向かいます
「虹」の黒部ダム
扇沢の「関電トンネル電気バス乗り場」
立山黒部アルペンルートの通し切符。9300円。高いわ~
「黒部ダム」に到着
おなじみ、黒部ダム。黒部峡谷という秘境に建設された巨大ダム。通称「くろよん」ですね。
観光客向けに毎年、放水してくれます。期間は6月26日から10月15日まで
虹がかかっていますね。ダムの下流側の放水先に・・・
なぜ「虹」がかかるんだろう・・・・
ウェザーニュースのHPには、次のように書かれています。
≪虹とは、空気中の水滴が太陽光を反射して見える現象で、光が空気中の水滴に屈折して入り、水滴の中で一回反射して、さらに屈折して水滴から出ていった時に現れます。この時、光は波長によって屈折率が異なるので、「赤、だいだい、黄、緑、青、藍、紫」の7色に分かれます。また、虹は必ず太陽の反対側の決まった位置に出現。私たちが太陽を背にして立った時、太陽光の進む方向から常に42度の角度を保って現れます。そのため、太陽が高い位置にある時は虹は出づらく、太陽が低い位置にある方が虹が出現しやくすなります。≫
「黒部湖」からはケーブルカーに乗って「黒部平」に向かいます
ここは「黒部平」駅。ロープウェイに乗って「大観峰(だいかんぼう)」に向かいます
ロープウェイの中から見た「黒部平」駅
大観峰に向かうロープウェイから見下ろした黒部湖。紅葉には、ちょこっと早かったですねえ
「大観峰」駅(標高2316㍍)の屋上展望台からの眺め。後立山連峰の山並みが素晴らしい。左奥に大好きな鹿島槍ヶ岳も見えた!
「紅葉」の室堂平
「室堂」は標高2450㍍。室堂ターミナルの周辺一帯を「室堂平(むろどうだいら)」と呼んでいます。
クラブツーリズムの御一行がいました。黒部ダム方面に向かうようですね
室堂ターミナルから一歩外に出ると、目に入るのが東側の台形の山・・・立山です。
「立山」という単独峰は存在しなくて、雄山(おやま)(標高3003㍍)、大汝山(おおなんじやま)(標高3015㍍)、富士ノ折立(ふじのおりたて)(標高2999㍍)の3座の総称なんですね。
室堂ターミナルのそばにあるのが「立山玉殿(たまどの)の湧水(ゆうすい)」。
これは立山に降り積もった雪が長い年月をかけて、岩や土の間を通り抜けるうちにろ過され、湧き出てきた水。無料でいくらでも飲めます。
草が紅葉してますね
「みくりが池」と呼んでいるようです。室堂ターミナルから歩いて数分ぐらい。水深15㍍の火口湖。青色の湖面に、立山が映っていますね
斜面では紅葉が進んでいます
チングルマロード
こよいの宿は、天狗平に建つ「立山高原ホテル」。室堂ターミナルからバスだと10分ぐらいで着きますが、「チングルマロード」を歩きます。1時間足らずです。
チングルマロードは、夏になると、白い花びらの中心部分が黄色のチングルマが大群落をつくるので、そう呼ばれているとのこと。いまは葉が紅葉し始めています。
ベンチが数ヵ所に置かれていて、景色を楽しめます
バスが見えます。少し離れたところがバス道路ですね
チングルマロードは「遊歩道」とも言えそうで、木道や石畳が多いです
向こうに見えるのが、立山高原ホテル
「地獄谷」と名付けられた場所に通じる道があるのですが、いまは通行止め。温泉が湧いて水蒸気が噴出し、硫黄のにおいがする場所らしいのですが、東日本大震災があった2011年から亜硫酸ガス(=二酸化硫黄)の濃度が高くなっているそうです。
バス道路に出ました。写真左は立山
道路を横切ると、お地蔵さん
バス停「天狗平」
はるかかなたに、剱岳
奥が剣岳です
「満天の星」の立山高原ホテル
泊まった立山高原ホテル。標高2300㍍の地点ですね
雲海(うんかい)です。雲が海のように広がってますね。夕日が沈んでしまった後の写真です。(9月29日午後5時50分撮影)
イワナの骨酒2合(2200円)は別注文でした。骨まで焼き上げたイワナにアツアツの酒を注いだもので、イワナのうまみと出汁を含んだおいしい酒でした。
星空観賞会
立山高原ホテルのパンフレットから引用
午後8時すぎ、ホテルではスタッフが玄関先で星空観賞会を開いてくれました。
そこで学んだのは、方角を知るには「北極星」を見つけることが基本だということ。中学3年の理科で勉強するらしいですが、私には新鮮でしたわ。
地球は自分で1日に1回転しているので、星が東から上って西に沈む様子を見ることができるが、北極星は地球の自転軸を延ばした先にある星だから、動くことはない。北極星のある方角が「北」になる――と。
北極星の見つけ方
(ウェザーニューズのHPから引用)
見つけ方は2通り。
1つは、柄杓(ひしゃく)の形をした7つの星、北斗七星から探す方法です。
柄杓の先にある2つの星の距離を、柄杓の先端から「5倍」延ばした先にある星が北極星です。あまり明るくありません。
もう1つは、Wの形をしたカシオペア座から探す方法。
それはカシオペア座のWの両端2つずつの星がつくるラインをそれぞれ延ばし、その交わる点とWの真ん中にある星との距離を「5倍」に延長すると、北極星にたどり着きます。
星座初心者の私がその他に理解できたのは、雲と見誤りそうな天の川。南東の空に浮かんでいた大きな木星。その右下にあった土星。そのくらいでした。
一晩に3回、星空を仰いだ
星を仰ぎ見たホテルのテラス
午後9時を回ると、立山高原ホテルの明かりはフロントもほぼ消え、近所の天狗平山荘も午後11時には暗くなる、という話でした。
そこで、奥様の強い要望で午後11時にホテル玄関から外に出て、天を仰ぎました。
雲が1つもなく、お月さんは新月を過ぎたばかりで暗い。富山県の街明かりが少し見えましたが、観察には支障がなく、「満天の星」というものを初めて目にしました。地球の自転で、星の位置が北極星を除いて移動していました。
そして、しつこいことに午前4時。空を見上げ、また満天の星を見ました。
シリウスが明るくキラキラ光っていて、感動しました。オリオン座も南に見えました。
【2022年9月30日(金)】
日の出です。「立山」の大汝山から太陽が顔を出しました。(午前6時40分撮影)
奥大日岳
朝ごはん
翌日(9月30日)は「天狗平」からバスに乗って「弥陀ヶ原」バス停で降りました。弥陀ヶ原(みだがはら)の散策です。
弥陀ヶ原
弥陀ヶ原
「弥陀ヶ原」バス停。標高1930㍍
弥陀ヶ原は、室堂を少し下がったところに広がる高原。高山植物の緑の葉が赤や黄色に衣替えする「草紅葉くさもみじ)」が始まっていました。
池塘(ちとう)という水たまりが点在しています。
木道が整備されていました。歩きやすかったですね
ナナカマドの紅葉は、これからでした。
弥陀ヶ原散策の後は、富山市内に泊まりました。
【2022年10月1日(土)】
富山観光
ドラえもんトラム???
これが「ドラえもんトラム」
ドラえもんトラムは路面電車で、高岡市と射水(いみず)市を結ぶ13㌔間の電車のうちの1本です。
ドラえもんをイメージした青いボディの車両で、1日8往復しているようです。車内に入ると、天井や壁に、ドラえもんに登場するキャラクターが描かれていました。
漫画家で「ドラえもん」の作者の藤子・F・不二雄さんが高岡市で生まれ育ったことをヒントに、10年前から第三セクターが運行しているとか。
遊覧船で「日本のベニス」内川と富山湾の景色を楽しんだ
遊覧船に乗って、射水市内川(うちかわ)地区にある運河沿いの景色も楽しみました。
運河は3㌔ほどで、漁船が停泊し、川べりには民家が軒を連ねていました。
運河の水位と家の玄関の高さに差がほとんどありません。イタリアのベネチアをほうふつとさせる雰囲気。富山県はここを「日本のベニス」と呼んでいて、観光スポットにしたいらしい。
内川の運河から、遊覧船は富山湾に出ました。カモメが遊覧船の周りを飛んで、エサをおねだりしていましたわ。
下船してから、内川沿いを歩きました。乗船中も気になったのですが、不思議に思ったのは、家と家の間にスキマがなく、壁が1枚で密着していること。どうしてなんだろうね。
勝手な想像ですが、この地区は漁師町で人口が密集していたから、スキマをつくるのはとんでもない、と思ったのではないか、と・・・・・。
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