北穂高岳で味わう至福のひと時

標高3000㍍の北アルプスに登っていたころの写真記録、国内外の旅行、反戦平和への思いなどを備忘録として載せています。

からだの豆知識③お酒に強い人と弱い人がいるのは、なぜ?

 バラです。(プリンセス・マーガレットという品種)

 

 

 

 アセトアルデヒドというお酒を飲んだ後の「二日酔い」の原因物質の話です。

 

 私はたいへんな酒好きで、定年退職後の今も夕食の前後に、ウィスキーをオンザロックで7~8杯たしなみます。時には、ポリフェノールたっぷりの赤ワインを2杯あおってからウイスキーに入りますが・・・。

 でも、愛妻や娘、息子さんは酒を飲みません。

 

 酒に強い人・すぐ顔が赤くなって飲めなくなる人・・・何がそうさせるんでしょう。

 

 どうやら、アセトアルデヒドを分解する「酵素(こうそ)」を体内に多く持っているかどうかが決め手のようです。「酵素」というのは、食べたり飲んだりしたものを分解・吸収する化学反応を促すタンパク質のことです。

 

 

 以下は、酒税が所管の国税庁のホームページの「お酒のおもしろゼミ」(2007年)などからの引用です。

 

 

・お酒に含まれるアルコールは、体の中で小腸や胃で吸収されると、肝臓につながる門脈(もんみゃく)と呼ばれる血管に入って肝臓に届けられます。

・血液中のアルコールは本来、体にあるべきものではありませんので、肝臓で酵素の力によって分解されて、アセトアルデヒドという物質になります。

アセトアルデヒドは人の顔を赤くし、心拍数を増やします。吐き気や頭痛を起こします。

アセトアルデヒドは人体にとっては「毒」ですので、肝臓別の種類の酵素を使ってアセトアルデヒドを分解し、酢酸(さくさん)にします。酢酸は血流に乗って全身をまわるうちに二酸化炭素と水にまで分解され、尿や呼気に含まれて排出されます。

・二日酔いとか悪酔いというのは、アセトアルデヒドが原因。このアセトアルデヒドを速やかに分解する酵素をどの程度持っているかによって、お酒に強いか弱いかが決まってきます。

アセトアルデヒドを分解する酵素は「遺伝」するものです。

 

★つまるところ、お酒に強い・弱いは、生まれつきの体質であって、いかんともしがたいということのようですな。

 

 

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 酒飲みの人間は「肝臓病」が心配です。血液検査を定期的に受けるべきです。

 

 肝臓の機能の主な検査項目は3つ。

AST(昔のGOT)=肝臓の中にある酵素の一つで、肝臓が炎症を起こしているとこの酵素が血液中に漏れてきます。

ALT(昔のGPT)=肝臓にいっぱいある酵素で、肝臓の細胞が壊れていると血液に混じってきます。

γ-GT(昔のγ-GTP)=肝臓や胆道(胆汁の通り道)に多く存在する酵素で、これも障害があれば同様に血液中に出てきます。

 

 「日本人間ドック学会」という団体が定めている判定区分は、

「AST」と「ALT」「30以下異常なし」。「

「γ-GT」「50以下異常なし」

 

 私の場合は、「AST」24、「ALT」19、「γ-GT」24。(2022年4月時点)

 

 よって、「全く問題なし」と自己診断しています。