新聞社の体質がガラリと変わってしまった!
❝ある新聞❞の「社報」を手に入れたので、斜め読みしているうちにある記事に目が留まりました。
「『社是に共感』3割以下」という見出しのそれです。
「社是(しゃぜ)」は「真実・公正・進歩的」というスローガンです。
が、現役の全社員を対象にアンケート調査した結果、「共感」している現役は3割以下だったというお話です。
「『真実』を追求するのがブンヤの仕事だろう!お前ら、なに考えてんだ!」と、昭和のおじさんは嘆いてしまいました。
この半世紀間で「新聞」を受ける人間の質が変わったようです。
「社是」というのは会社の経営方針のこと。この新聞社の社是は「真実・公正・進歩的」で、その意味するところは「読者が必要とする『真実』を、『公正』な視点で、かつ、一歩先を行くという『進歩的』な姿勢で報道する」というものなんですね。
異論を唱えるほどのことでもないと思うんですが、社内アンケートをWeb上で実施した結果、1275人が回答。
社是を認知し理解しているという人は「84.7%」でしたが、「共感している」という人はわずか「26.7%」でした。どういうことなんですなねえ。
入社試験の受験者減で出身大学・性別に変化
この半世紀の間に、何が社員の意識を変えたんだろう。
手元に採用実績のデータが一部あるので、ピント外れかもしれませんが眺めてみました。
■まず、半世紀前です・・・・・
★1974年4月入社【大卒21人(記者職12人、営業職9人)全員男性】
【国公立】名古屋大4、東京大1、一橋大1、大阪大1、愛知教育大1、愛知県立芸大1,大阪市大1
【私立】早稲田大4、慶應義塾大2、南山大2、日大1、獨協大1、中部工大1
★1975年4月入社【大卒13人(記者職8人、営業職5人)全員男性】
【国公立】名古屋大3、東京大1、岐阜大1、名古屋工大1、大阪外語大1
★1977年4月入社【大卒16人(記者職9人、営業職7人)全員男性】
【国公立】京都大3、名古屋大2、大阪大1、東京外語大1、名古屋工大1
【私立】早稲田大4、慶應義塾大2、南山大1、日大1
■しかし、昨今の採用実績は・・・・・
★2022年4月入社【大卒36人(男性21人、女性15人)職種不明】
【国公立】名古屋大3、京都大1、一橋大1、東京外語大1、奈良女子大1、茨城大1、静岡大1、岐阜大1、名古屋市大1、名古屋工大1
【私立】法政大3、南山大3、慶應義塾大2、中京大2、明治大2、関西大2、立命館大2、早稲田大1、青山学院大1、上智大1、中央大1、創価大1、関西学院大1、近畿大1、名城大1
★2024年4月入社【大卒36人(男性21人、女性15人)職種不明】
【国公立】名古屋大3、金沢大2、北海道大1、愛知教育大1、福井大1、静岡県立大1
【私立】立命館大5、南山大4、中央大3、早稲田大2、中京大2、同志社大2、慶應義塾大1、立教大1、青山学院大1、国学院大1、法政大1、愛知淑徳大1、愛知学院大1、椙山女学園大1、日本福祉大1
昨今は、早稲田大の採用が少なくて毎年1人か2人。受験する学生が少ないのでしょうか。
名の知れていない私立大と女性が増えていますね。
いまはだれでもスマホやパソコンで情報を発信できる時代。新聞記者が情報を独占できた時代は去ってしまいました。
20年後には「紙」の新聞は廃れているかも
さて20年後の新聞社の姿ですが・・・・・
「紙」の新聞の読者の過半数が満60歳以上の高齢者。ですから新聞各社は高齢者を念頭に置いて記事を書いています。が、それでは先が見えていて、やがて息切れしますね。
「紙」から「ネット」に切り替えて若い層を呼び込むことができればいいんですが、むずかしい~~~~。