北穂高岳で味わう至福のひと時

標高3000㍍の北アルプスに登っていたころの写真記録、国内外の旅行、反戦平和への思いなどを備忘録として載せています。

政府専用機、天皇皇后両陛下を乗せて羽田空港に到着

 羽田空港の「c滑走路」に降りて駐機スポットに向かう政府専用機。(2024年6月29日午後5時53分撮影)

 

 

 政府専用機は、首相や天皇皇后両陛下ら皇室が外国を訪問する時に使う特別の輸送機です。

 ふだん、航空自衛隊千歳基地脇の格納庫で待機しています。

 その機体がわが家近くの羽田空港に、両陛下を乗せてもうじき着陸するというんで、出かけました。

 2024年6月29日午後です。

 

 30年近く前のことですが、政府専用機に仕事で2回乗ったことがあります。その時の写真も載せておきます。

 

目次

 

 

 

第2ターミナルビル北のVIP駐機場に消えた

 望遠レンズを装着した一眼レフを構える飛行機ファンのみなさん。

 天皇皇后両陛下が国賓として公式訪問していたイギリスから29日夕刻、政府専用機で帰国されるというんで、ママチャリで羽田空港に向かいました。

 

 4本ある滑走路のうち、「C滑走路」を使うんだろうと読んで、第2ターミナルビルの展望デッキに立ちました。

 

 フェンス越しに、登山用コンパクトデジカメを握って待つこと2時間。滑りこむようにやってきましたね、垂直尾翼に「日の丸」を描いた機が――。

 

 着地寸前の政府専用機。後ろはスカイツリー。(午後5時50分撮影)

 

 第2ターミナルビルの前に「C滑走路」には、北から南に向かって3分おきに機体が着陸しています。

 日の丸がひときわ目立つ政府専用機が滑走路に車輪を下ろしたのは、午後5時50分でした。

 

 機体は滑走路途中で右手にUターンして誘導路に入りました。第2ターミナルビルの前を南から北に進み、VIP駐機場を目指します。

 

 ただ、政府専用機の駐機場は、一般見学者からはほとんど見えない位置にあるんですね。垂直尾翼の「日の丸」がわずかにみえるだけでした。

 

 

政府専用機」とは?

 写真は、政府専用機の機内からみたバンコク国際空港。目の前にはもう1機、日本の政府専用機が留まっています。(1996年3月撮影)

 

 政府専用機は、政府が保有する要人の輸送機で、2機あるんですね。うち1機は「予備機」といっています。

 飛行中に機器の故障でもあると困りますので、いつも2機が10分ぐらい時間を空けて一緒に飛んでいるんです。

 

 運行を担当しているのは、航空自衛隊です。千歳基地に所属している「特別航空輸送隊」です。

 政府専用機パイロットはもちろんのこと、機内サービスを担当する客室乗務員も自衛官です。

 

 

 

2019年から新しい機種に変更

首相官邸HPから引用)

 

 

 現在、政府専用機として使われている機種は2代目です。

 アメリカのボーイング社が開発したボーイング777-300ER(通称トリプルセブン)を改修した機体です。

 

 初代に比べて燃費が向上し、航続距離も約1万4000キロで、長くなったとのこと。

 2019年4月から使われています。

 

 機体は全長73.86メートル。白い機体側面には、流れるような赤い曲線が配されています。シンプルですが、きれいです。

 タラップが取り付けられるドアの上部には、「日本国 JAPAN」の文字と、日の丸が描かれ、垂直尾翼の赤い日の丸が目をひきつけます。

 

 

 政府専用機が首脳外交用に導入されて初めて使われたのは1993年4月で、当時の機体はボーイング747-400型機」(通称ジャンボ)でした。

 機体の整備はJALが担当していました。

 

 しかし・・・JALが2010年に経営破綻し、経営立て直しのために保有していた「ジャンボ」を手放すことになったのを機に、政府は後継機を検討してきました。

 後継機の決定とともに、機体の整備委託先はJALからANAに変更になったのです。

 

 

 

政府専用機の内部・・・貴賓室は非公開

 新しい政府専用機の機内の一部が運用開始に先立つ2018年12月に、航空自衛隊千歳基地で報道関係者に公開されました。

 

 初代の政府専用機は「2階建て」でしたが、後継機は「1階建て」です。

 

 「北海道新聞」のHPによりますと、内部の配置は機首部分から順に、首相や天皇が使う「貴賓室」、隣が「秘書官室」さらに「会議室」(6席)、衛星電話などがある「事務作業室」、中央省庁からの随行員区画(21席)同行取材記者やテレビクルー、警備関係者らの一般区画(85席)となっているそうです。

 「貴賓室」と「秘書官室」は見せてもらえなかったようです。

 

 

2回乗ったことのある旧政府専用機の話

 初代の政府専用機主翼。(1996年3月撮影)

 

 私は初代の政府専用機に2回乗りました。

 政治部デスクの時、橋本龍太郎首相に同行しました。1回目は1996年3月バンコクでのASEM(アジア欧州会合)取材。2回目は1997年6月の米国デンバーでのG7サミット取材でした。

 

 その際に撮った「旧政府専用機」の写真を以下、載せていきます。

 

 初代の政府専用機の機内配置。いまの「2代目」も多分同じです。

 

 サミット後に立ち寄ったニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港。(1997年6月撮影)

 

 初代政府専用機は「2階建て」の構造。2階に操縦席があり、その後ろの空間に整備士や交代要員の席がありました。

 1階は搭乗者の席です。

 

 中央省庁からの随行員や報道関係者は、タラップを使って後ろから機内に入っていました。

 

 「貴賓室」は最前部。「報道関係者」は最後尾。

 

 記者会見用のいすが3つありました。

 

 報道関係者の区画。エコノミークラスです。

 

 

 旧政府専用機は退役後、業者へ引き渡されましたが、その直前の2019年5月、千歳基地で報道関係者に「貴賓室」が公開されました。

 上の写真は、北海道新聞HPからの引用です。

 

 道新によると、貴賓室の広さは約33平方㍍4人掛けのテーブルと執務用の机が1つずつ。ほかにベッドとしてつかうことができるソファーが2つ、配置されていました。

 

 機内の「貴賓室」で記念撮影。(1996年3月、首相官邸写真室提供

 上の写真は、橋本龍太郎夫妻のご厚意で、同行記者が「貴賓室」に順に招かれ、記念に撮った1枚です。

 室内を見渡すゆとりはありませんでした。