北穂高岳で味わう至福のひと時

標高3000㍍の北アルプスに登っていたころの写真記録、国内外の旅行、反戦平和への思いなどを備忘録として載せています。

緊急入院! れいわ新選組・山本太郎の「アナフィラキシー」事件

 【「れいわ新選組」の総選挙公示日10月15日のX(旧ツイッター)】

 

 

 ビックリしました。2024年10月27日投開票の総選挙の結果です。

 

 「れいわ新選組」というボランティアに支えられた新興勢力が、ガチガチの組織政党の共産党議席数」で抜いたのです。

 

 「れいわ新選組」の獲得議席は公示前の「3議席」から3倍の「議席」に躍進。共産党は自力の後退が著しく、「10議席」から「議席」に減りました。

 

 「れいわ新選組」代表の山本太郎は熱の入った巧みな話術で聴衆、特に若い層の心をつかみます。すごい奴だなあ、と彼を見直しまた。

 

 その山本太郎は公示前日に「アナフィラキシー」という症状が出て緊急入院。公示日の10月15日午前に予定していた新宿駅での第一声を中止したんですね。

 

 そこで、アナフィラキシーっていう症状がどんなものか、ちょっと調べてみました。

 

 

目次

 

 

 

ストレスや疲れが症状を誘発?

 【山本太郎本人のX(旧ツイッター)。10月15日午後2時27分発信】

 

 

 山本太郎は投開票日翌日の10月28日、国会内で行った記者会見で次のように自分の体調を説明しました。

 

「担当医から『あの時っていうのは本当にまずかったんだよ。アナフィラキシーでも人は死ぬし、その一歩手前にいたっていう状態だったんだ。甘く見ない方がいい。しっかりと体力を戻して』って言われました。」

 

 

アナフィラキシーとは?

 「アナフィラキシー」とは、アレルゲン(=アレルギーの原因となる物質)が目や鼻、口から体内に入ったあと、人間の体に備わっている「免疫」という異物を排除する仕組みが体にマイナスの方向に過剰に働いてしまった場合、短時間のうちに皮膚や呼吸器、消化器、循環器など全身に現れる「アレルギー反応」のことです。

 そして、アナフィラキシーによって血圧低下や意識障害を伴う場合を「アナフィラキシーショック」といい、命が危険な状態になることがあります。

 

 

 

あらわれる症状

 どんな症状が出るかといいますと、まず全身にじんましんが出て、皮膚が赤くなり、くちびるがはれたりします。

 また、短時間のうちに息苦しくなり、ゼイゼイとかヒューヒューしたりします。

 最高血圧は成人で「90未満」にまで低下し、強い腹痛を起こすこともあります。

 

 

治療はアドレナリンの筋肉注射

 アナフィラキシーが疑われるような場合は、その人を仰向けに寝かせて足を頭より高く上げた体位にします。そしてバイタルサイン(=脈拍、呼吸数、体温、血圧、意識レベル)を確認して医療機関に搬送。アナフィラキシーと診断したら、直ちに太ももの中央の前外側に適量のアドレナリン筋肉注射されます。

 

 

原因は?

 アナフィラキシーの原因は、食物医薬品昆虫運動精神的ストレスなど様々なようです。

 国内の発生件数は、食物が圧倒的に多く、具体的には鶏卵、牛乳、小麦、木の実、落花生など。

 昆虫で危険なのはアシナガバチスズメバチ、ミツバチ

 

 厚生労働省の統計では、毎年60人前後アナフィラキシー亡くなっています

 

 死亡するケースは「医薬品」が最多。具体的にはX線造影剤などの診断用薬、抗生物質製剤、解熱鎮痛薬、ワクチン類など。

 

 2番目は「ハチ」に刺されるケースで、毎年20人前後に上っています。

 「ハチ」に1回刺されますと、ハチの毒に対する「抗体」ができます。そのため1年か2年のうちにまた同じ種類のハチに刺されると体を守るために強い免疫反応が起こり、アナフィラキシーが起こるリスクが非常に高いとされています。

 ひどい場合には刺されて30分以内にショック状態に陥り、呼吸困難や意識消失、血圧低下を生じて死に至ることがあるそうです。

 

 

ハチに刺された経験

 アシナガバチ(「みんなのハチ駆除屋さん」のHPから引用)

 

 もう14年も前になりますが、アシナガバチに刺されたことがあります。忘れもしない2010年8月14日。お盆休みで愛知県の実家に帰っていた時です。

 

 庭にある高さ4メートルほどの松の木の枝に、ハチが巣をつくっていました。

 日没後に殺虫剤を吹きかけて駆除しようかとも思いましたが、日暮れを待つのも面倒なので、長さ60センチほどの枝切ばさみの先で、巣に取り付いていたハチの胴体を「チョキン」と切ってやろうと思ったのです。ところがこれに失敗。巣を離れたハチが私の「顔」に向かってきたのです。

 次の瞬間、「鼻の上部」に激しい痛みが走りました。刺されたようです。

 虫刺され用の「ムヒ」を塗ってみたのですが、赤くどんどん腫れあがっていくではありませんか。困ったことに腫れがひどく、視界が狭くなってきたのです。

 医者に行こうと思いましたが、ここはド田舎。医者はいない。この際、横浜から単身赴任していた静岡に戻ろうということで、東名高速道路をぶっ飛ばして静岡市の静岡済生会総合病院の救命救急センターに飛び込みました。

 

 子供じみた、愚かなことをしたものだと後悔しております。

 

【参考資料】

★日本アレルギー学会監修「アナフィラキシーガイドライン2022」(2023年3月発行)