北穂高岳で味わう至福のひと時

標高3000㍍の北アルプスに登っていたころの写真記録、国内外の旅行、反戦平和への思いなどを備忘録として載せています。

ブルーインパルスが曲芸飛行を披露;2024年自衛隊入間基地航空祭に25万人

 白いスモークを引いて飛行するブルーインパルス(11月3日午後13時49分撮影)

 

 

 埼玉県にある航空自衛隊入間(いるま)基地で2024年11月3日、「入間航空祭」という催しがあり、行ってみました。ブルーインパルスの曲芸飛行に拍手や歓声が上がっていました。

 一般公開は5年ぶり。コロナ禍やことし元日の能登半島地震で延び延びになっていたようです。

 東京から近いこともあって、入間基地の発表では約25万人が詰めかけました。

 

 6機のブルーインパルスは編隊を組んで飛行。垂直上昇したあとキリモミ状態で急降下してみたり、急旋回や背面飛行などの曲芸を披露。白い煙を引いて「ハートマーク」までつくって、観客を沸かせていました。

 

目次

 

 

 

 

ブルーインパルスとは?

 航空自衛隊のHPによると、ブルーインパルスは「航空自衛隊の存在を多くの人々に知ってもらうために、航空祭や大きな行事で華麗なクロバット飛行を披露する専門チーム」です。

 宮城県の「松島基地」に所属する「第11飛行隊」というのが正式な名前。

 青と白の配色で塗装された6機「Tー4」という機体を使用。乗員は各2人。パイロットは全国の飛行機部隊から選ばれた精鋭です。

 

 

ブルーインパルスの展示飛行

 午後1時すぎから65分間にわたり、ブルーインパルスが曲芸飛行をみせてくれました。

 

 4機でダイヤモンドの形をつくって離陸しました。

 

 急上昇。

 

 2機が反対方向から同じ高度で進入し、正面衝突するかと思われるほどの近距離で交差するアクロバット飛行。みていて、ヒヤリとしました。

 

 

 数多くのアクロバット飛行が披露されましたが、拍手が大きかったのは、秋晴れの青空に「白煙」で描いたハートマーク!

 2機のブルーインパルスが、雲1つない青空を急上昇し、「ハートマークのクボミ」の部分で白い煙を出し始めて左右に分かれ、それぞれハートの半分を描きました。

 すると、別の1機が左下からスモーク(煙)を引きながら上昇してきて、ハートの真ん中でいったんスモークを止め、右上のハートを突き出ると再びスモークを吐いて「矢」がハートに刺さった形にしました。

 地上ではスマホを手にした観客から歓声が上がりました。

 

 

 

 これは青空をバックに急旋回。一糸乱れぬ編隊飛行です。

 

 観客のうしろから編隊が・・・・・。

 

 

 

 もう1つ感動的だったのは、「星」描きです。

 5機のブルーインパルスがそれぞれ別方向に白煙を排出。去ったあとには「星」がクローズアップされました。

 (星の5つの頂点がカメラに入らなかった!)拍手が起こりました。

 

 

 

 これは2機が「背面飛行」のまますれ違うというスリル満点の曲芸飛行。

 

 

25万人の航空ファンと家族連れ

 航空自衛隊入間基地の公式X(旧ツイッター)。「25万人」が詰めかけたようです。

 

 ふだん立ち入りできないエリアの一部も解放されました。

 

 「観覧エリア」は駐機場の端っこ。地上に展示されている機体から数メートル以上離れた位置に「立入禁止」を示すロープ。高価なカメラを持った航空ファンが前列に陣取って動きませんでした。

 

 仮設のトイレ。たくさんありました。

 

 自衛隊関連のグッズ売り場。

 食べ物の販売も。

 

 

戦闘機や輸送機の地上での展示も

 

ブルーインパルス

 アクロバット飛行の前のブルーインパルス6機。Fー15戦闘機の向こう側です。

 

 クロバット飛行を終えて着陸し、整然と並ぶ6機。右端は予備機。こんな状態で前に移動できませんので、頭上に腕を伸ばして撮影。

 

 

Cー1輸送機

 Cー1輸送機の「31号機」。運用開始から40年以上経っているため退役することが決まっており、この航空祭が最後のフライトでした。


 

Cー2輸送機

 Cー1輸送機の後継機として入間基地に配備されている大型の国産機。全長43.9メートル、全高14.2メートル。乗員は操縦席の2人のほかに貨物室に110人分の座席の設置が可能。入間基地所属。

 

Uー4

 要人のほか、災害発生時の急患や救援物資の輸送、小型で軽い荷物を運ぶための「多用途支援機」。入間基地所属。

 

Uー125飛行点検機

 航空機のパイロットは悪天候の時や夜間、管制官の指示はもとより電波の誘導で飛行や離着陸をしますが、その無線設備を点検するための機体が「Uー125」。飛行しながら点検できる自動飛行点検装置を搭載しています。入間基地所属。

 

U-680A飛行点検機

 Uー125と同じように、無線施設を点検するための機体。入間基地所属。

 

Tー4練習機

 航空自衛隊でプロペラ機による初等訓練を終えたパイロットが、続いて訓練するための中等レベルの訓練機。

 

CH-47J輸送ヘリコプター

 自衛隊の基地間での物資輸送やレーダーサイトに物資を運ぶ時に使われます。入間基地所属。

 

 

Fー15戦闘機

 日本海側にただ1つ、戦闘機部隊が置かれている石川県小松基地から来たFー15戦闘機

 垂直尾翼には能登半島の地図・・・。

 F15航空自衛隊の主力戦闘機で、小松基地のほか千歳、新田原(にゅうたばる)、那覇の各基地に約200機が配備されているそうです。

 

 

Fー2戦闘機

 ふだんは茨城県百里基地に配備されているFー2戦闘機

 地上レーダーの監視によって国籍不明機が日本の領空を侵犯する恐れがある場合、このFー2戦闘機が緊急発進しているそうです。

 

 

Tー7練習機

 静岡県静浜基地パイロットを養成するために使っている機体。プロペラ機ですね。

 

 

OHー1観測ヘリコプター

 陸上自衛隊のヘリ。日本領土に敵が上陸することを前提に低空で飛んで偵察し、地上の攻撃部隊や戦闘ヘリ部隊に情報を送ることが目的の機体。

 

SH-60K哨戒ヘリコプター

 海上自衛隊護衛艦に搭載されるヘリコプター。潜水艦の監視や救難活動をします。

 

警察ヘリ

 埼玉県警航空隊のヘリ。航空自衛隊入間基地の誘導路の端に、県警のヘリポートがあるようです。

 

C-130H輸送機

 C-130Hは世界各地で採用されている輸送機。完全武装の空挺隊員64人を載せることができるそうです。

 日本では機体はすべて、小牧基地に配備されているようです。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 いま世界では戦争でたくさんの人が亡くなっていますね。いつまでもわが自衛隊が日本国内で曲芸飛行したり災害時に出動する組織であることを願うばかりです。

 

 

 

参考資料

航空自衛隊ホームページ