
栃木県の奥日光でスノーハイキングを楽しんできました。
雪に覆われて白一色の戦場ヶ原周辺を、スノーシューやワカンをはいて散策する、という山岳会のイベントの世話役として加わりました。
4歳になったばかりの男の子を含む4組の親子が参加。標高2468メートルの男体山(なんたいさん)を仰ぎながら雪を踏みしめました。


2025年3月9日朝。快晴。無風。
「三本松」バス停前の食堂で、スノーシューとストック(=つえ)を借りる人もいました。
標高1400メートルの当地は、気温零度。前の日に雪が降ったこともあって、歩くには十分な量でした。

スノーシューやワカンを靴に着けます。

これがスノーシューです。雪の上を歩くための道具です。靴にくくりつけて着地面積を広くすることによって、雪に沈みにくくするんです。


こちらはワカン。「輪かんじき」のことです。アルミニウム製で、スノーシューよりも軽いです。
ワカンは「アイゼン」という滑り止めのための12本の金属の爪がついた道具も併用できるすぐれもの。急な雪の斜面でも、登山靴にワカンとアイゼンの両方を着けたまま登ることができるんです。

ここからは通称「戦場ヶ原農場」。太平洋戦争が終わった後、旧満州などから引き揚げてきた人たちが開拓した農地とのことです。

畑に入らないように歩きます。

男体山(なんたいさん)という標高2486メートルの山です。この山は11月から4月24日まで「入山禁止」とのこと。どうしてかと思ったら、男体山は「二荒山(ふたらさん)神社」の境内にあって、しかもこの神社のご神体なんだそうです。

上の写真右端のどっしりとした山容を見せるのは太郎山(たろうさん)。標高2368メートル。

はるかかなたに見える雪をかぶった高い山は日光白根山(にっこうしらねさん)。標高2578メートル。
あの雪山に2003年3月、日光湯元スキー場から入山して五色沼避難小屋に泊まり、翌日青空のもと、快適なキックステップで山頂まで登り詰めたことを思い出しました。

動物の足跡を発見!なんだろう。

こちらは何だろう?

休憩の時に、雪ダルマづくり。

4歳の小さな足が、道をひらきます。

ミズナラの原生林。この中を歩きました。

ゴールのホテル前。ほぼ平坦な雪道でしたが、4時間近く散策したことになります。