
展示された「オスプレイ」という名の米軍の輸送機。
在日米軍の厚木基地で4月19日、「日米親善春祭り」が催され、駐機場エリアに米軍の航空機が並べられたので見てきました。
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驚いたのは、参加者の多いこと、多いこと。共産党の地方議員さんたちが開催の中止を基地に求めたようですが、地元紙によると昨年より7200人多い6万2000人が基地に足を運んだとのこと。入場無料とはいえ、長引くプーチンによるウクライナ侵略の影響もあるんでしょうかねえ。

午前11時からの入場開始を、2時間前から待つ人たち。

第7艦隊ブラスバンドによる演奏、快晴の屋外での食事、米軍や自衛隊のグッズの買い物などを思い思いに楽しんでいました。
毎年行われているそうですが、私は初めての参加。最新鋭のステルス戦闘機F35Cと、墜落事故を起こして死者を出している輸送機「オスプレイ」に人の輪ができていました。
以下、展示された「軍」の装備品の写真です。
厚木基地とは?
在日米海軍の厚木基地は、神奈川県綾瀬市と大和市にまたがっています。
以前は横須賀を母港とする米空母の艦載機が厚木基地まで飛んできたため、基地周辺の住民の方は騒音に悩まされてきました。
しかし、7年前に艦載機はすべて山口県の米軍岩国基地(正式名称:米海兵隊岩国航空基地)に移動したため、状況は幾分変わったようです。
この日のイベントのために、岩国から戦闘機や輸送機が飛んできました。
Vー22「オスプレイ」

この飛行機、事故を報じるテレビニュースでよく目にする「オスプレイ」です。
ヘリコプターのように垂直離着陸ができるほか、高速で長い距離を飛行できる輸送機ですね。
「Vー22」というタイプのこのオスプレイは、横須賀を母港とする米海軍原子力空母の艦載機で、地上では昨年(2024年)11月から岩国基地に配備されています。
オスプレイにはほかに、2つのタイプがあります。「MVー22」というタイプが普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に、「CVー22」というタイプが横田基地(東京都)にそれぞれ配備されているとのことです。
わがニッポンも陸上自衛隊が「Vー22」オスプレイを17機保有していて、千葉県の木更津駐屯地に暫定的に配備されています。
防衛省はいま整備中の佐賀駐屯地に、2025年7月から8月にかけて移す計画です。

オスプレイの中を見せてくれるというにで、順番に入りました。

天井は配線でびっしり。




米軍は、オスプレイに好感を持ってもらおうと、飛行機ファンにサービス満点でした。

機体の横では、ワッペンなどグッズが売れてましたわ。
ステルス艦上戦闘機『Fー35C』

この黒いシャープな感じの機体はなんだろう――。カメラを構えたお兄ちゃんやおっちゃんが、ぐるりと規制線を囲んでいました。

規制線の中は、『Fー35C ライトニング Ⅱ』というステルス戦闘機でした。今年の目玉らしい。
空母から発着艦でき、レーダーを照射されても避けることができるステルス機能を持っているとか。
昨年11月に日本国内の基地で初めて、艦載機の陸上の拠点・米軍岩国基地に配備されました。

旧式になった「FAー18」の代わりに、徐々に入れていくらしい。
Eー2D早期警戒機

さて、これは?

米空母艦載機の「Eー2D」。Eー2Ⅽの後継機だそうです。
FAー18戦闘攻撃機

FAー18スーパーホーネット。
米海軍の艦載機で、艦上から離発着します。基地の滑走路から離発着する米空軍の『Fー15』とは違うようです。


自衛隊機の展示も
海上自衛隊の『Cー130R』輸送機


大きなプロペラ機の展示がありました。Cー130Rという輸送機です。
海上自衛隊の厚木航空基地の部隊が運用していて、硫黄島などに物資や人の輸送をしているそうです。

機体の後部の大きなドアが開き、機内に入れてくれました。

イスは操縦席以外に90人分つくることができ、大型の装備品を運ぶこともできます。



機内のトイレ。男女共用。ナニをするときは、写真右端のカーテンを閉めるそうです。モノはバラまくのではなく、貯めておくそうです。
航空自衛隊の『Cー2』輸送機

写真は、「Ⅽー2」輸送機。エンジンがでかく、主翼は胴体の上部に取り付けられています。
半世紀前に初飛行した「Cー1輸送機」の後継機。

この日のイベントのために、入間基地(埼玉県狭山市)から飛来しました。

後部ハッチから中に入りました。


貨物室に、イスは最大で110席用意できるという説明です。戦車も乗せます。


操縦室ですね。立ち入り禁止。