
「退役」したばかりのボーイング777‐300ER。
JALで『777‐300ER』の退役が進行中
JALが国際線用に13機保有していた「ボーイング777‐300ER」が、相次いで退役しています。
購入から21年経って部品の交換費用がかさむために、新しい機種の「エアバスA350‐1000」に置き換えるためです。
4機目の退役となったのは、機体記号「JA732J」という飛行機。その機体が真っ白に化粧直しした姿を2026年1月13日、羽田空港のJAL格納庫で見ました。

2カ月前の2025年11月に最後のフライトを終えて、売却先の米国で第2の人生を送るために機体をチェックしているところでした。
『退役整備』と呼ばれる作業で、部品を取り外し、機体は白く塗られます。

車輪はすでに取り外され、垂直尾翼に描かれていた、赤い鶴が羽を広げた「鶴」のロゴマークが消されていました。
ボディの『member of one world』のロゴも、『JAPAN AIR LINES』の文字も既にありません。

ただ、文字やデザインが消されても、その機体の種類は分かるもんですね。
ボーイング777‐300ERの場合は、お尻を見れば一目瞭然なんです。
そこで、飛行機の種類を見分けるにはどこを見ればよいのか、整理してみました。
対象は、JALとANAの飛行機です。
目次
- JALで『777‐300ER』の退役が進行中
- 見分けるポイントはまず・・・コックピットの窓
- エンジンの形
- 主翼の先端の形
- タイヤの数
- お尻の形
- 機体記号から読み取る
- 【3種類】ある『ボーイング787」の見分け方
見分けるポイントはまず・・・コックピットの窓
機種を見極めるうえでまず注目したいのは、コックピット(操縦席)の窓の形ですね。

上の写真は、米国のボーイング社の最新鋭機「ボーイング787」。窓は、真ん中から左右に2枚ずつ、計4枚です。

こちらはヨーロッパのエアバス社が開発・製造した「エアバスA350」。コックピットの窓の周りが黒く、タヌキのような顔をしています。通称「ゾロマスク」。
パイロットのために、窓の周りを黒く塗ることによって直射日光の「反射」を抑えているようです。それに加えて、窓をこんな形にすることによって、機体への空気抵抗が少なくなる、という解説もあります。

上の写真は、ANAのボーイング777‐300ERですが、ボーイング社の「777」「767」「737」はいずれも左右に3枚ずつ計6枚窓があって、左右それぞれ真ん中の窓を開閉できます。
ちなみに最新鋭の「ボーイング787」と「エアバスA350」は窓が開きません。
エンジンの形

「ボーイング787」のエンジンは、卵の殻のような形をしているので、すぐ分かります。
エンジンカバーのうしろのフチがギザギザしています。シェブロンノズルといいます。

上の写真は、「ボーイング737」という小型機のエンジンです。前から見ると、三角形のおにぎりのような形です。胴体の高さが低いために、地面との接触を避けるためらしい。
その他の飛行機は、丸い形をしています。
主翼の先端の形

写真は駐機中の「エアバスA350‐1000」というJALの国際線の飛行機です。
「エアバスA350」は、JALの国内線の「A350‐900」ともども、翼端(よくたん)が赤色のグラデーションになっています。きれいです。
ホッキガイのようにも見えますね。

上の写真の左下は、「ボーイング737‐800」です。翼の先端のことを「翼端(よくたん)」と言いますが、ついたてのように板が立っています。ウィングレットといいます。

上の写真は、「ボーイング787」の右側の主翼です。翼端が弓なりになっているのが特徴。空気が後ろに流れて抵抗が少なそうです。
タイヤの数

タイヤも機首を見分けるポイントになります。
胴体を支える「主脚のタイヤ」は、1つの軸にタイヤが2つ付いています。

上の写真は、「ボーイング777‐300ER」。タイヤは真横から見ると「3列」に見えます。これが特徴。3列ですから、主脚は左右両方で6つ軸があり、タイヤの数は12輪となります。

上の写真は「ボーイング737」。横から見ると、タイヤは「1列」というのが特徴。つまり左右合わせると、2軸4輪です。
このほか「ボーイング767」「ボーイング787」「エアバスA350ー900」は、真横から見るといずれも「2列」に見えます。
ただ、「エアバスA350ー1000」は「3列」に見えます。
お尻の形

写真は、「ボーイング777‐300ER」です。この機体は、お尻の形が特徴。スティックシュガーの先端のように見えます。お尻の穴は、左側のみです。

「ボーイング787」のお尻です。銀色で、ボールペンの先のようにとがっています。

上の写真は、「ボーイング737‐800」。穴は2つあります。
機体記号から読み取る
飛行機には自動車のナンバープレートのように、固有の記号があります。「機体記号」といいます。
「機体記号」は「国籍記号+登録記号」という構成で、6文字です。万国共通。
日本の「国籍記号」は「JA」。「登録記号」は「数字3ケタ」と「アルファベット1文字」。「アルファベット1文字」の部分は、JALは「J」、ANAは「A」と決まっています。
このため、JAL機は【JA●●●J】、ANA機は【JA●●●A】となります。
具体的には以下のようになります。
≪JALの場合≫
JA3●●J ➡ ボーイング737‐800
JA6●●J ➡ ボーイング767‐300ER
JA7●●J ➡ ボーイング777‐300ER
JA8●●J ➡ ボーイング787‐8 または 787‐9
JA●●WJ ➡ エアバスA350‐1000
JA●●XJ ➡ エアバスA350‐900
≪ANAの場合≫
JA●●AN ➡ ボーイング737‐800
JA6●●A ➡ ボーイング767‐300ER
JA7●●A ➡ ボーイング777‐300ER
JA8●●A ➡ ボーイング787‐8 または 787‐9
JA9●●A ➡ ボーイング787‐9 または 787‐10
表示場所は、水平尾翼の少し前の「胴体」、「主翼の右翼の上面」、「左翼の下面」と航空法で決められています。
【3種類】ある『ボーイング787」の見分け方
ボーイング787には、「ダッシュ8」「ダッシュ9」「ダッシュ10」という3つのタイプがありますね。
見分ける際の決め手は、一番前の非常口と、その次の非常口の間にある「窓」の数です。

上の写真は、【ボーイング787】の標準型である【ボーイング787ー8】です。「窓」は「9枚」です。機体によって、窓なし席になっているケースもありますが、「9枚」とカウントします。

「ボーイング787ー9」は、基本の「9枚」のほかに「5枚」増えて計14枚です。

上の写真は、ANAが保有している「ボーイング787―10」。窓は「9枚」+「9枚」で計18枚になっているんです。
いかがでしたか?