
「地獄のぞき」と呼ばれる空中に突き出たガケを見に、鋸山(のこぎりやま)に行ってきました。
鋸山は房総半島の南部、千葉県富津市金谷地区と安房郡鋸南町(きょなんまち)の境にある標高329メートルの低山です。
観光が目的ならロープウェイや車で「地獄のぞき」近くまで行けますが、それでは物足りないので、ついでに鋸山山頂までハイキングです。
登山口の富津市まではJRではなく、「東京湾フェリー」利用です。奇人?
目次
潜水艦の歓迎を受けた


8:20 2月4日(水)、久里浜港(神奈川県横須賀市) を出発。
東京湾フェリーは、三浦半島の久里浜港と房総半島の金谷港(千葉県富津市)の間を行き来しています。「浦賀水道」と呼ばれる東京湾の玄関口で、1日当たり700隻ほどの船が行き来するところらしい。
なかには、海上自衛隊の潜水艦も・・・・。

8:44 「あれっ?」フェリーの前方に、黒い物体が見えました。潜水艦です。
東京湾に入っていくところです。



潜水艦は、横須賀と呉(広島県)の基地に配備されているから、通るのは当たり前でしょうが・・・。

9:00 金谷港に着きました。乗船時間は40分。
登山道・車力道コース
金谷港や、港近くのJR浜金谷駅を起点にした場合、鋸山への登山ルートは2つあります。「車力道(しゃりきみち)コース」と「関東ふれあいの道コース」です。
今回、行きは「車力道コース」にし、アップダウンの続く稜線を歩いて「鋸山」山頂に立ったあと、日本寺(にほんじ)境内を散策。帰りは「関東ふれあいの道コース」を選びました。

9:25 登山道入り口。3本のうち左端の「車力道コース」を進みます。(帰りは、真ん中の階段の道を降りてきます。)

防空壕の跡でしょうかね。登山道わきで3つほど見ました。

登山道となっているこの道は、昔は「車力道(しゃりきみち)」と呼ばれていたそうです。
車力道は、鋸山の山頂付近で切り出した石を、ふもとまで運び出した道なんだそうです。

ねこ車(案内表示板から接写)
切り出した1本80キロもする石材は、「ねこ車」と呼ばれた木の荷車に3本ずつ積まれて、「車力」(しゃりき)と呼ばれた人たちが急な斜面をブレーキをかけながら下りたそうです。女性の仕事だったようです。


ふもとで石を下ろすと、女性たちはカラの荷車を背負って石切り場まで戻り、1日3往復したそうです。

切り出された石は「房州石」(ぼうしゅういし)と呼ばれました。
鋸山は、大昔の火山噴火で飛び散った岩石や灰が海底で固まった凝灰岩(ぎょうかいがん)と呼ばれる岩が隆起してできた山だとか。その鋸山で切り出された石材とのことです。

採石は江戸時代の終わりから明治時代にかけて始まりました。房州石は柔らかいうえ火に強いため、石塀や門柱、蔵、灯籠、かまどや建物の土台に使われたようです。
しかし、やがてコンクリートが普及したことや、一帯が国定公園に指定されたため、採石は40年ほど前の1985年(昭和60年)に終わったそうです。


9:55 「車力道」を30分歩くと分岐点に着きました。
まっすぐ進むと「日本寺」ですが、鋸山の山頂を目指すために「東京湾を望む展望台(鋸山山頂方面)」の標識に従って「左」に進みます。

10:10 「東京湾を望む展望台」に着きました。

東京湾越しに富士山がうっすら見えました。


10:30 独立U局の千葉テレビの中継局です。この前を通過。
鋸山の山頂(三角点)

10:32 鋸山の山頂に到着。


三角点があります。

11:00 分岐まで戻りました。ここから「日本寺」に向かいます。

11:03 切り通し跡。


11:07 石切り場跡。観音洞窟という名前が付いていました。

11:15 石切り場跡。今度は岩舞台という名前。



「地獄のぞき」岸壁からせり出したガケが見えてきました。
日本寺はこのスポットを「山頂展望台」と案内板に表記していますが、三角点のある「鋸山山頂」はここではありません。念のため。

これも石切り場跡。「ラピュタの壁」という名前が観光客向けに付いています。
壁の高さが96メートルあるというこの絶壁は、アニメの「天空の城ラピュタ」を連想させるため、そう呼ぶらしい。
日本寺の境内

11:35 日本寺(にほんじ)の境内への入り口の1つ。拝観料700円(大人)。
日本寺は1300年前に聖武天皇の命で高僧のの行基(ぎょうき)が開山したそうです。
鋸山の南側斜面は大半が日本寺の境内なんですね。「地獄のぞき」「大仏」「百尺観音」はみんな境内にあるんです。
鋸山山頂からこの「日本寺」まで1時間近くかかりました。

百尺観音像。高さ約30メートル。石切り場の跡の「岸壁」に、直接彫刻した摩崖仏だそうです。

オーバーハングした「地獄のぞき」はインスタ映えするようです。

この先端に立って、スマホに映るわけです。

大仏。高さ30メートルほどで、奈良の大仏の2倍あるらしい。江戸時代に造られた摩崖仏ですが、浸食がすすんだために昭和40年代に修復されたようです。


大仏さんの前の梅の木で、メジロが蜜を吸ってました。
登山道・「関東ふれあいの道」コース

13:00 日本寺の境内を出て、「関東ふれあいの道」コースで下山へ。

13:30 「観月台」通過。

13:40 登山口に戻りました。下山の時にすれ違ったのはわずか1人でした。



14:00 金谷港に着きましたが、フェリーは2時間に1本しかない。時間つぶしのため食堂に入ってお食事・・・。

15:20 フェリーで金谷港発。

フェリーの中は、ゴルフバッグでいっぱい!!
千葉のゴルフ場に、神奈川・東京方面から出かけるんですね。フェリーで。


16:00 久里浜港に着きました。
疲れを感じない日帰りハイキングでした。