≪フィヨルド≫という「氷河」による芸術作品を現地で見てみたいね、というわけで、北欧のノルウェーに行きました。
2019年5月です。素晴らしい景色でした。
フィヨルドは、大昔に氷河が山肌を削ってU字型の谷をつくったところに、海水が流れ込んできてできた「入り江」です。
ノルウェーでは西海岸にフィヨルドがたくさんあって、まとめて「フィヨルド地方」と呼ぶようです。
ノルウェーで人口が首都オスロに次いで2番目に多い都市「ベルゲン」は、フィヨルド観光の拠点の1つになっています。
ベルゲン市内を1時間ほど散策してから、フィヨルド観光に出発しました。
ベルゲンのブリッゲン地区
2019年5月10日昼(現地時間)撮影
上の写真が、ベルゲンのブリッゲン地区です。
カラフルで奥行きのある木造倉庫が並んでいる地区です。
これは「ハンザ同盟」という、歴史上の出来事の面影をとどめる貴重な建物群で、世界遺産に登録されています。
≪ハンザ同盟≫というのは、14世紀にバルト海沿岸のドイツの各都市の商人が、北欧での貿易活動で、自分たちの共同の利益や海上での安全を守るために結成した集団のことです。ノルウェーのベルゲンにも貿易事務所を置いていたのです。
ハンザ同盟の都市からベルゲンに来る商人たちは、「干しダラ」というタラを塩漬けにして干した保存食を北部ノルウェーから買い付け、これを倉庫に一時的に保管。
そして独占的に全ヨーロッパに売りさばいて利益を得ました。
ノルウェーに対しては、穀物や小麦粉、ビール、ワインなどを持ち込んでいました。
木造倉庫は、ノルウェー北部からの「干しダラ」や、ヨーロッパ各地から持ち込んだ「穀物」などを収納。滑車を使って地上の物資を2階や3階に上げ下げしていました。
ハダンゲンフィヨルド地区のウルヴィックへ
ベルゲンから東に162㌔先のウルヴィックという街にバスで向かいました。
進行方向右手は、ハダンゲンフィヨルド。民家が張り付いています。
バスで3時間走って着いた、ウルヴィックのブラカネス・ホテル。
このホテルには満足しました。眺めがよかったのです。
ホテルの前庭から見た光景です。
フィヨルドのすぐわきに家が点在していて、水面に影を落としていました。
ホテル5階の部屋から見たフィヨルドです。素晴らしい・・・
正面には雪をいただいた山並み・・・
ちょっと散歩に出ました。
泊まっているブラカネス・ホテルの全景です。
教会と墓地・・・
民家。失礼して1枚パチリ。
フィヨルドの横・・・
フェリーでフィヨルド観光へ
2019年5月11日朝(現地時間)、満ち足りた気分でウルヴィックのホテルを出発。バスでハダンゲンフィヨルド沿いをドライブし、ヴォスへ。ここからベルゲン鉄道、フロム鉄道を乗り継いでフロムに到着。
フロム駅。
フロム駅の隣がフェリー乗り場。
2時間のネーロイフィヨルドクルーズはここから始まります。
フィヨルドは、ノルウェー語で「入り江」という意味だそうです。
大昔、北欧は「氷河」に覆われていました。「氷河」は山で積もった雪が解けずに圧縮されて氷に変化したもので、少しずつ動きます。氷河は山のふもとに向かって動くとき、その重みで山肌や底を削るため、U字型の深い谷が出来ます。1万年前に氷河期が終わると、U字型の谷にあった雪が解けて海に流れ込んで海面が上昇。これによって
海水が谷の奥まで流れ込んで「フィヨルド」と言われる入り江になりました。
フィヨルドは湖ではなく、海の一部です。
滝がフィヨルドに流れ込みます。
高原に降った雪は、解けると1つの流れになって急斜面を流れ落ちてきます。
海面まで斜面が迫りますが、家があります。道も見えます。
垂直の壁、その下に民家・・・
我々と同じような観光船でしょうね。
もうじき終点のグドヴァンゲンです。
グドヴァンゲンに到着。降ります。
乗ってきたフェリー。
2時間のクルーズを楽しんだネーロイフィヨルドは、ソグネフィヨルドの支流です。
グドヴァンゲンからラルダールの街へ
ラルダールという街です。写真は泊まった「リンドストロームホテル」です。
ここはソグネフィヨルドヨルドの最奥部にあたるところです。
泊まったホテルは、図の真ん中。 指しているあたりまで歩いてきました。