JR長万部駅で撮影。
JR函館本線の長万部(おしゃまんべ)~小樽間が2030年度末に「廃止」となる予定です。
沿線には、ウイスキーで有名な観光地・余市(よいち)駅や、パウダースノーを求めて海外の富裕層がスキーに訪れるニセコ駅がありますが、消える運命にあります。
「長万部~小樽」間が廃線になるまで早くて6年先ですが、「臨時特急ニセコ号」が9月中だけこの区間を運転するというので、2024年9月29、30両日、行ってきました。
目次
消える路線
北海道新幹線のルート図。赤線が建設中。(倶知安町のHPから引用)
北海道新幹線は現在、新青森~新函館北斗間で運転が行われていますが、2030年度末には札幌まで延びる予定です。
(2023年10月28日付北海道新聞から引用)
北海道新幹線の札幌延伸に伴って「廃線」になる区間は、並行在来線の【函館本線長万部~小樽間】約140キロです。(上の図)
これは北海道新幹線を整備する計画段階で、JR北海道が【函館本線函館~小樽間】を並行在来線として経営分離する意向を示し、沿線15自治体が同意したことによります。
沿線自治体は鉄道の代わりに「バス」の運行を考えています。
臨時特急「ニセコ号」
JR北海道はふだん、廃線になる「長万部~ニセコ~倶知安~札幌」間については2両編成のワンマンカーを走らせていますが、毎年9月だけは特急列車を1日1往復、運行しているようです。
9月29日(日)
9:36 JR東京発 「新幹線はやぶさ13号」
13:33 JR新函館北斗着
14:21 大沼公園駅。9分間の停車時間に、駅ホームで販売される特産品「大沼だんご」を求めて長蛇の列! てっちゃんが大勢、乗っているようですな。
15:42 長万部着。駅ホームで駅員さんによるお出迎え。ここから先の【函館本線長万部~小樽】間が廃線となります。
16:59 我々はニセコ駅で下車しました。
夕ごはん
「お造り盛り合わせ」
「陶板料理」
「魚料理」
こちらは「肉料理」の場合。
以下、ビュッフェ料理です。
おかげで、お腹がいっぱいになりましたわ。
食後の音楽の時間
19:30 ホテルロビーで、ニセコ町在住の方によるヴァイオリンとピアノの演奏会。
クラシックを中心にした1時間の演奏会でしたが、リクエストに応じて「明日に架ける橋」「コンドルは飛んでいく」も演奏してくれました。満足!
お風呂
入浴時間は午前11時から翌朝9時まで。「大浴場」と「露天風呂」がありました。
露天風呂は、周りの木々を眺めながら入浴できます。この風呂は良かったですよ。
こちらは大浴場。
泉温が50度ぐらいあるので、水を加えて適温にしているとのこと。また、浴槽内の温度のムラをなくすために温泉を循環していますが、浴槽からあふれた温水は再利用せずに排水している、という説明文が貼られていました。
温泉分析書
◆調査日:平成27年6月5日
▼湧出地:ニセコアンベツ川支流の無名川河川敷
▼泉温:50.6度
▼pH値:6.3
▼泉質:含硫黄―ナトリウム・カルシウム―塩化物・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)
9月30日(月)
朝ごはん
バイキング方式でした。
以上、1人分です。食べ過ぎか?
ニセコ駅
カボチャ。ホンモノです。
11:26 JRニセコ発。倶知安行きのワンマン列車。2両編成です。
整理券。
不思議な「比羅夫」駅???
ニセコ駅を出て、5分ほどすると、こんな車内放送が流れてきたんです。
「(ピンポンパ~)ヒラフ地区においでのお客様にご案内いたします。比羅夫駅からは交通機関がありませんので、比羅夫駅では降りずに、倶知安駅から路線バスやタクシーなどをご利用ください。」
駅にもうじき着くというときに、「降りないで~」というわけですね。
昔は駅近くに人が住んでいて、それなりの数の人が列車に乗ったんでしょうが、いまは人が住んでいないんでしょうかね。むなしい。
(ちなみに、駅舎はいま、民宿になっているらしいです。)
11:41 「倶知安」で下車。乗り換えです。
倶知安駅には、北海道新幹線の「新駅」ができます。そのため今の在来線の横で新幹線の駅舎などの建設工事が進んでいました。
12:00 小沢(こざわ)駅です。
ここは「余市」駅。大勢、乗り込んできました。2両編成のワンマンカーに、です。
13:01 小樽に到着しました。
昼ご飯は、回転ずしの「和楽」。
このあと、千歳空港に向かいました。
21:00 エアドゥーの羽田行きに搭乗。
22:28 羽田の滑走路に着陸しました。おつかれさまでした。