北穂高岳で味わう至福のひと時

標高3000㍍の北アルプスに登っていたころの写真記録、国内外の旅行、反戦平和への思いなどを備忘録として載せています。

北海道の旅~稚内(わっかない)①日本のてっぺんのまちの景色

 羽田空港の第2ターミナルでANA機に搭乗。(5月13日午前10時55分撮影)

 

 

 コロナ禍で迎えたGWをを避けて2022年5月13日から16日まで北海道に行ってきました。

 行先は稚内。目的は、日本のてっぺんに立つこと。ただ、それだけ。

 

 行きは、全日空の羽田から稚内までの直行便。運賃は片道1人4万7570円。目玉が飛び出たわ~。

 帰りは、JRで稚内から旭川までトコトコとワンマン列車(1両編成)で移動。その先は特急と北海道・東北新幹線を使いました。

 

 写真中心の備忘録です。

 

 

 

目次

 

 

 

稚内市の上空からの眺め

 ありがたいことに、飛行中の機内からの撮影が、2014年から離着陸時でもデジカメでできるようになっています。

 

 

 



 出発の時、羽田空港は雨でした。

 

 ANA571便 の機内。

 

 

 あったかいスープのサービスです。

 

 

 さて、稚内市の上空にきました。

 飛行機は、東から西に向けて飛んでいます。写真の海は宗谷湾で、上に見える半島がノシャップ岬ですね。

 

 

 後ろをふり向くと、宗谷岬のある宗谷丘陵が見えました。丘陵にある白い点々は風車です。57基あるようです。

 

 

 窓の下は、稚内です。利尻島礼文島に渡るフェリー乗り場があります。

 

 

 写真の上がノシャップ岬の先端。その手前の小高い丘にあるのは、陸海空3自衛隊が共存する稚内分屯基地です。レーダーがいくつもあって上空を監視しています。

 

 

 空港近くにある「大沼」。

 

 

 さて、稚内空港滑走路が見えてきました。西から東に向けて進入します。

 

 

 着陸しました。

 

 

 

 稚内空港。くもりでした。

 

 

 

日本最北端の地

 稚内市には、北の海に向かって2本のツノが出ていますね。東(地図の右)が宗谷岬、西(左)がノシャップ岬(=野寒布岬とも書きます)。最北端は宗谷岬の方です。

 

 

 観光名所の「日本最北端の地」の碑。観光ガイドブックでおなじみです。

 宗谷岬の突端、北緯45度31分22秒に建てられていて、天候に恵まれれば、43キロ海の向こうの、かつて日本の領土だった樺太の先端を望めるようです。

 

 

 

 間宮林蔵(まみやりんぞう)の碑江戸幕府の命令で樺太を探検し、樺太が「半島」ではなく独立した「島」であることを確認した探検家ですね。

 この像は、樺太稚内から渡る決意を固めて、海の彼方を見つめる姿をあらわしているらしい。

 

 

 バス停「宗谷岬稚内入りした翌日の5月14日午前10時30分に、ここで降りました。

 

 

 こちらは道路反対側の「稚内駅バスターミナル」方面のバス停。こぢんまりとした待合室がありました。

 

 

 稚内駅に戻るための次のバスは、44分後の11時14分。

 これを逃すと、14時55分。ということは、4時間25分間をここで過ごすことになりますね。雨がシトシト降ってます・・・。

 

 バス利用の旅行者は99.999%、来た証拠写真として「碑」だけ撮って稚内駅前に戻るようです。

 私と奥さんは例によって、ふつうの人と違うことをするので、「日本のてっぺん」の地をたっぷり味わいましたけど・・・。

 

 

 

宗谷丘陵の風景

 宗谷岬のうしろに広がる高台は「宗谷丘陵」。起伏がなだらかで、いろんな慰霊碑が建つ「宗谷岬公園」のほかに、広い牧草地や牧場がありました。

 

 

 

 

 「間宮堂」というラーメン屋さん。ホタテラーメンが大人気、というのでホタテをたっぷり食べたかったのですが、これです。残念。

 

 

 風車が目印のレストラン「ゲストハウス・アルメリア」。なんと、ここも6月中旬まで閉店でした。稚内市公式観光ガイドブックには営業は4月29日から、となっていたのに。いや~、事前調査の詰めが甘かったわい。

 

 

 

 これは大韓航空機撃墜事件で遭難した方々の慰霊碑「祈りの塔」

  

 昔、韓国の大韓航空機が撃墜されるという衝撃的な事件がありました。1983年です。

 ニューヨーク発ソウル行きの大韓航空機が、予定の飛行コースを外れてソ連(当時)のサハリン上空を飛んでしまい、緊急発進したソ連の戦闘機に撃墜されてしまったんです。

 日本人28人を含む乗客・乗員269人全員が死亡。遺族会がこの宗谷岬の高台に建てたのが、この慰霊碑です。

 事件の真相と真の平和を鶴のように首を長くして待つ、という意味が込められたデザインだそうです。

 

 

 

 

 

 無料休憩所。写真左側の2階建て建物の2階部分です。1階入り口はカギがかかっており、建物の脇の扉から2階に入りました。

 

 

 この無料休憩所が開いていなければ、雨の中、バス利用者が4時間あまり当地に滞在するのは苦痛ですね。(縦走登山なら苦になりませんが・・・)。事前に稚内市役所に、入り口を聞いておいてよかったです。

 

 

 

 

ノシャップ岬と利尻富士

 もう1つのツノ、ノシャップ岬――。

 晴れた日には、海に霧がかかっていなければ、利尻島利尻富士(標高1721㍍)が見えます。

 

 ノシャップ岬。看板と白波の間に、雪をまとった利尻富士がうっすらと見えました。うれしかったなあ。

 

 

 利尻富士。(5月15日午前7時25分撮影

 

 

 

 これはイルカ像。5月13日午後のことですが、利尻富士がボヤーッと見えました。

 

 

 ノシャップ岬に建つ稚内灯台。高さは全国で2番目に高い42.7㍍。赤と白のストライプは、吹雪の中でも見えるようにと配慮からだそうです。北海道らしくていいですね。

 

 

 バス停「ノシャップ」。ここから徒歩数分でノシャップ岬でした。