北穂高岳で味わう至福のひと時

穂高連峰を中心とした登山でみたこと、感じたこと、考えたことを備忘録として書いています。

装備~①山の“三種の神器”

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真ん中はオールシーズンブーツ(重登山靴)

靴・ザック・雨具

  もし、山道具に「三種の神器」なるものがあるとすれば、登山靴とザックと雨具が挙げられるでしょう。中でも非常に大切なのは、「靴」だと思います。

 

大事なのは靴

  自分の足に合わない登山靴をはいて山に入り、日常の世界から遠ざかった山の中で、かかとの上の足首あたりのマメがつぶれたり、靴の中に水がしみ込んだりするのはまだかわいい。でも、くるぶしをねんざしたら自力では下山も難しくなります。遭難です。

 北アルプスの山を歩くのであれば、足首をきちんと包むことができるハイカットの靴がベスト。岩稜地帯でも重いザックを背負っていてもしっかり歩けます。特に、下山時は筋肉が疲れていますので、ねん挫しやすいです。

  登山洋品店で登山靴を購入する時には、自分がはく靴下を持ち込んで、試し履きをさせてもらうことが大切です。

 登山中に脱水状態になると足がむくみますから、キチキチのちょうどよい大きさではなく、少し余裕があった方がいいです。

 

私の失敗

 山登りを始めたころ、いろいろ失敗しています。山歩きにちょこっと慣れたころ、それまではいていた軽登山靴から皮の靴に替えました。足にぴったりの靴でしたが、雪山登山のために、靴下を1枚から2枚にしたところ、きつくてきつくて――。指を少し曲げた状態でアイゼンを付けて歩きました。あれは失敗です。

 また、見た目がカッコイイ外国製の靴を買ったことがあるのですが、足の甲が高く、なおかつ足幅の広い私には合わず、近郊の山で2回はいただけでお蔵入りしました。

 

巣鴨のゴロー

 私がいま、はいている靴は、東京のJR巣鴨駅から数分の、老舗登山靴店「ゴロー」で調達したものです。著名な登山家の故・植村直己さんが利用していたお店です。

 生意気にも、2004年にイタリア製の「C-2」というオールシーズン用の皮製重登山靴を注文。左右で大きさと形の違う私の足を、店主さんがメジャーで計測してそれに合うように製造してくれました。

 15年間で靴底を3回張り替えてもらいましたが、もうこれ以上は張り替えできないということですので、雪山にアイゼンを付けて登る時だけ、はくようにしています。

 ふだんの山登りではいているのは、「S-8」という、スリーシーズン用の皮製のハイカットの靴。こちらももう5年経ち、1度、靴底を張り替えています。

 ただ、重さが「C-2」は片足1.4㌔、「S-8」は片足1.3㌔と、一般の靴の2倍ですが、慣れれば何とも感じないものです。

  

ザック

 体にピタッと合うものがよいです。大きさは目的の山によって異なります。

 雨が降ると、ザックの中の衣類もぬれますから、ぬれてはまずいものはビニール袋で包んだうえでザックカバーをかけると大丈夫です。

 

 冬山登山の場合の注意です。

 ザックカバーは基本的にいりません。降るのが雪ですから、手ではらえば雪は落ちます。

 ザックカバーをかけていると、斜面ではザックが勢いよく下に落ちていきます。

 ただ、残雪期の5月だと、北アルプスの涸沢テント場や、北穂高岳、奥穂高岳でも雨になることもありますので、ザックカバーは携行品に入れたほうがよいです。

 

雨具

  雨具に期待されるのは、

①雨で肌着がぬれないように、という「防水性」

②風から身を守るという「防風性」

③汗を素早く放出するという「透湿性」――です。

 ゴアテックス社が開発した、透湿性と防水性を備えた素材でできている雨具がよいと思います。

 

 雨具の色ですが、赤、黄など派手な色がよいです。遭難対策です。

 ガスの中でも雪山でも樹林帯の中でも、赤や黄は目立ちます。下界ではハデでに見えますが、山では命がかかっています。