標高1000㍍あたりで見かけた紅葉。きれい、とはいえませんが・・・。
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「モミジ坂」はいまどんな様子?
秋晴れの11月4日(木曜日)、久しぶりに神奈川県西部の丹沢・塔ノ岳(標高1491㍍)に登りました。コースはいつもと同じ、大倉尾根(標高差1200㍍)。
「紅葉が見ごろだよ」というたよりがアチコチから届きますが、ここ丹沢・大倉尾根では、標高1000㍍前後の稜線部では、葉がチリチリになって、もう散り始めていました。
登山口に近く、人気のある「モミジ坂」は、まだ青葉でした。
平日ということもあって、登山者はご高齢の方が目につきました。
「大倉」バス停付近。みかんの木です。
「モミジ坂」のこと
上の写真が「モミジ」坂です。
大倉尾根に「見晴(みはらし)茶屋」という山小屋があります。「大倉」バス停から50分ほど歩いた標高610㍍の位置です。
この見晴茶屋から少し登ったところから、通称・モミジ坂が始まります。
「一本松」という標高770㍍までの区間を、そう呼んでいるようです。
モミジ坂の両側にはイロハモミジの木が立ち並んでいて、紅葉のピーク時にはモミジのトンネルをくぐるような気分になります。
このモミジ、昭和60年(1985年)の11月に、500本が植えられたそうです。
モミジ坂はいまだ「青葉」
モミジ坂の見ごろは毎年、11月の下旬から12月のアタマです。楽しみです。
稜線部では葉がチリチリのモミジも
上の写真は、山小屋「駒止茶屋」(標高900㍍)のすぐ上のベンチ付近です。
ガッカリする光景でした。
まだ色づき始めていないのに、葉先が茶色っぽく変色したり、チリチリに縮れているんです。
このあたりから上に登っていくにつれて、美しくない紅葉を見てしまうことになりました。
土の中の水不足が「原因」でしょうかね
上の写真、黄色に色づいてきましたが、葉にポツポツとシミが目立ちます。
よく言われることですが、紅葉がきれいに見えるためには、3つの条件を満たすことが必要だ、と。
1つは、昼と夜の気温が差が大きいこと。2つ目は、太陽の光がよく当たること。3つ目は、適度の湿気があること・・・です。
このうちの3つ目、湿気が不足してしまうと、紅葉する前に葉先がチリチリになって、枯れたようになってしまったり、あるいはせっかく色づいたのに葉がチリチリになって落ちてしまうようなんです。
要するに、水不足ということ。この夏から秋にかけて、降水量が樹木にとって足りなかったということでしょうか。
上の写真、葉先がいたんでいますね。
せっかく赤くなったんだけど、葉の端がクルクル巻き始めている葉も。
この木は、落葉の直前ですね。
黄色く色づいてきたものの、葉にポツポツが・・・。ガッカリです。
この日、都心は「秋晴れ」だったようですが、ここ、山沿い地方は、上空に真っ黒い雲も・・・。
富士山が見えました。山小屋・花立山荘(標高1300㍍)の前からです。手前は鍋割山稜。 (11月4日午前10時30分撮影)
ここは塔ノ岳山頂。気温9度。汗で体が冷えてきたため、カッパを着こんですぐ下山にとりかかりました。
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この「青葉」が、11月下旬に真っ赤に変身することを期待してます。