北穂高岳で味わう至福のひと時

標高3000㍍の北アルプスに登っていたころの写真記録、国内外の旅行、反戦平和への思いなどを備忘録として載せています。

ゴールデンウィークの「丹沢表尾根」山歩き

 快晴だった2024年5月3日神奈川県・丹沢山塊の表尾根(おもておね)を縦走してきました。

 

 「表尾根」は塔ノ岳(標高1491㍍)から南東に延びる尾根のこと。

 ヤビツ峠(標高761㍍)から歩き始めて塔ノ岳のピークを踏んで、大倉尾根を下って「大倉バス停」まで歩くコースです

 

 塔ノ岳にはここ24年間、大倉尾根を往復するだけで、ヤビツ峠まで行ったのは久しぶり。

 ゴールデンウィークでしたので登山者が多くクサリ場での渋滞もありましたが、富士山もよく見えてまずまずの山歩きでした。

 

目次

 

 

コースのデータ

歩行時間:6時間57分 (休憩時間含む)

★スタート:8時19分 ヤビツ峠のバス停

★ゴール:15時16分 大倉バス停

歩行距離:14キロ

★登り(累積):1221㍍

★下り(累積):1796㍍

ザックの重さ:9キロ(このうちポカリスエット2㍑、真水500cc)

 

 

写真記録

7:05 小田急線・秦野駅前の「ヤビツ峠行き」バス乗り場。始発(7時20分発)に乗ろうと15分前に着いたのですが、すでに長蛇の列。その数、およそ200人。始発には乗れませんでした。

 

7:32 臨時のバスが次々と出て、3台目の臨時バスに乗り込みました。でも満席のため45分間、つり革にぶら下がり状態。バス停にはまだ、100人ぐらい積み残しでしたが、臨時便が出たんでしょうね。

 

8:24 ヤビツ峠のバス停から歩き始めます。

 

8:46 丹沢表尾根の登山口。車道を20分ほど歩いて、ここにたどり着きました。

 

 

9:35 「ニノ塔」に着きました。真正面には富士山! これは感動的でした。ベンチがあって、先行者が一息いれていました。

 

 

 木の階段を黙々と歩きます。

 

9:51 「三ノ塔」に到着。

 「三ノ塔」は表尾根縦走ルートの中で、展望の良いところの1つ。

 立派な休憩所が建っていました。2019年に建て替えられたばかりのようです。

 

 眼下の山(=写真手前の低いピーク)は烏尾山(からすおやま)

 

10:13 毛糸の帽子をかぶったお地蔵さんに見守られて、三ノ塔から下ります。

 

 

10:31 三角屋根の山小屋「烏尾山荘(からすおさんそう)」です。烏尾山に立っています。

 「ここはどこなの?」。私のそばにいたご高齢の女性3人連れの1人が、仲間にこう聞きました。すると「トリオ山荘よ。地図を見ると」という返事・・・。正解は「カラスオ山荘」なんですが、鳥(トリ)と烏(カラス)は似てますからねえ。

 

10:58 行者ヶ岳(ぎょうじゃがたけ)。ちょっとしたピークです。標高1180㍍。

 

11:00 行者ヶ岳のすぐ先・・・。人が立ち止まっていました。

 

 クサリ場でした。慎重に。

 

11:10 あれ?また渋滞が・・・。

 

 ここが表尾根で一番の「難所」といわれているクサリ場でした。先頭の1人がクサリにぶら下がって降りていました。

 垂直に近い角度でしたが、こうしたところでは後ろ向きになって、片手は岩、もう一方の手は万一に備えてくさりを軽くつかみ、上半身を岩から離して股の間から足の置き場を探して降りると安心です。

 

 下から見上げると、こんな感じのところでした。

 

 山の斜面の崩壊地。木の階段を登りきったところが「政次郎の頭まさじろうのあたま)」です。

 

11:33 「カイサク小屋跡」です。この広場には昔、渋谷書策(かいさく)さんという方の山小屋がありました。

 思い出があります。25年ぐらい前ですが、カイサク小屋の前を通りかかった時、小屋の前で過ぎ去る登山者たちを見ていた80歳ぐらいのおじいさんに、私が「塔ノ岳まで、あとどのくらいかかりますか?」と聞いたんです。すると、じいさんは「ヒトによるよ。オレはアンタの足のことは知らんから、知らん!」。愚かな質問でした。今でも恥じています。そのカイサクさんは2009年夏、93歳で亡くなったと、後日知りました。

 

11:51 カイサク小屋跡から少し進んだところに、整地した空間がありました。「新大日茶屋」という山小屋の跡地です。

 立てられていた看板には、1961年に建てられた山小屋は2023年1月に解体された、と書かれていました。

 

12:05 「木ノ又小屋」という山小屋前を通過。

マメザクラ

 

 塔ノ岳山頂はすぐそこ。

 

 

12:34 塔ノ岳山頂に到着。「ヤビツ峠」からここまで「7.9キロ」。ヤビツ峠から歩きだして、休憩を入れて4時間15かかりました

 

 塔ノ岳(標高1491㍍)の山頂からは360度見渡せます。

 

 それにしても、人が多かった!!!

 

13:00 塔ノ岳を出発して、大倉尾根を下って「大倉バス停」に向かいます。

 

 

13:13 前から来たのは、丹沢では有名な歩荷(ボッカ)の通称チャンプさん。塔ノ岳山頂の山小屋「尊仏山荘」に、食材や飲み物をボランティアでふもとから運んでいます。鍛え抜かれた太ももの筋肉はすごいですねえ。

 

 すれ違った場所は、塔ノ岳から下って、花立山荘への途中の崩落地。「どうぞ降りてきてくださ~い」と声を掛けると、「すまないねえ。きょうは2往復目」とチャンプさん。「通算で7792回目」の塔ノ岳登山だと申しておられました。

 

13:25 山小屋「花立山荘」。

 

15:16 「大倉バス停」に到着小田急線・渋沢駅に行くバスを待つ登山者の列。

 15時38分発のバスに乗りましたが、半数の人しか乗れませんでした。臨時便が出たんでしょうねえ、きっと。

 

 

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