クルマユリ (2023年7月22日、白馬鑓ヶ岳で撮影)
北アルプスの白馬岳(しろうまだけ)と言えば、白馬大雪渓のほかに高山植物を思い浮かべる人もいるでしょう。
2023年7月20日から23日まで、白馬岳、杓子岳(しゃくしだけ)、白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ)という「白馬三山」を縦走して、黄色やオレンジ、白い花を見てきました。
いちばん見たかった紫色のウルップソウは終盤を迎えていて、ちょっと残念でした。
以下、出会った高山植物の写真をアップしました。
【山と高原地図「北アルプス総図」(昭文社、2001年)】から引用
「白馬尻小屋」から白馬大雪渓を経て白馬三山の稜線まで
●白馬尻小屋
キヌガサソウ。大きく広げた葉に、小さな花。咲き始めの花は「白色」だが、徐々に「緑色」になる。
「白馬尻小屋」の裏は、キヌガサソウの群生地になっていた。
●葱平(ねぶかっぴら)から「岩室跡」まで
白馬大雪渓の上部に到着し、左岸の丘に上がって「秋道」に移ると、そこはミヤマキンポウゲの群生地だった。
●「岩室跡」から「避難小屋」まで
●「避難小屋」から「村営白馬岳頂上宿舎」まで
シナノキンバイの群生地。シナノキンバイの花はミヤマキンポウゲに似ているが、シナノキンバイの方は葉が深く、細かく切れ込んでいる。
シロウマオウギ
ミヤマタンポポ
村営白馬岳頂上宿舎の直下、標高2700㍍あたりで見つけた。
白馬岳から白馬鑓ヶ岳までの稜線
●白馬山荘の周り
ここは山小屋「白馬山荘」の裏だが、ウルップソウは終わっていた!
タカネツメクサ
白馬山荘の裏で見たタカネツメクサの群生。
終盤のウルップソウ。紫色の花は散り、残っている高さ10数㌢の太い茎。
●丸山から杓子岳
テガタチドリ
咲き終わったウルップソウ。後ろのとがった山は、白馬岳。
コマクサ
「高山植物の女王」と呼ばれるコマクサ。白馬岳から杓子岳に向かう途中、丸山を過ぎた登山道わきで見つけた。荒涼とした砂礫地に咲く、可憐な花。
●杓子岳から白馬鑓ヶ岳
コマクサ
杓子岳の斜面に咲くウルップソウ。
ムシトリスミレ
「白馬三山」の稜線から「白馬鑓温泉」まで
●白馬鑓ヶ岳から白馬鑓温泉
コマクサ
大出原(おおでっぱら)のお花畑。白馬鑓ヶ岳から白馬鑓温泉小屋への下りルートの途中にある。標高2300㍍あたりの平坦地。チングルマの群生が見られた。
可憐な白い花を咲かせるチングルマの群落地に、コイワカガミも混じって生えていた。
(?)
白馬鑓温泉小屋の手前、標高2150㍍あたりで見た。
●白馬鑓温泉小屋
白馬鑓温泉小屋のテント場に咲いていた。オレンジ色の花びらが反り返った大柄な花。登山者の気分を明るくしてくれる。
白馬鑓温泉小屋から猿倉
(?)
サンカヨウの実
ニッコウキスゲは「一日花(いちにちばな)」。朝開いて、夕方にはしおれる。
標高1600㍍あたり。トンボが飛び交っていた。