北穂高岳で味わう至福のひと時

標高3000㍍の北アルプスに登っていたころの写真記録、国内外の旅行、反戦平和への思いなどを備忘録として載せています。

雪の谷川岳・天神尾根をオキノ耳まで往復

 トマノ耳(標高1963㍍)に立つ登山者(3月15日午後1時撮影)

 

 

 雪が残っている谷川岳に、快晴でほぼ無風の2023年3月15日に登ってきました。

 天気図(HBC「速報天気図」から引用)

 

 

 初心者向けの散策コースから上級者向けの断崖絶壁をよじ登るコースまである人気の山です。

 選んだのは、標高1319㍍の天神平スキー場までロープウエイで上がり、そこから山頂のオキノ耳(標高1977㍍)までの天神尾根を往復するという定番コース。土曜、日曜には、雪山登山でも❝行列ができる❞という人気のコースです。

 

 雪解けが進んでいて、下山時には足がズルズル滑りました。ピッケルはほとんど出番がなく、お守りに終わりました。

 

 谷川岳稜線の今の様子を写真で記録しました。

 

 左端の「天神平駅」でロープウエイを降りてから稜線まで登り、「天神尾根」を「オキノ耳」の少し先まで往復するルート(谷川岳ロープウエイのHPから引用)

 

 

 

私のコースタイム(休憩時間を含む)

 9:30 ロープウエイ「天神平」駅(標高1319㍍)

10:30 熊穴沢避難小屋

11:15 天狗の留まり場

11:50 天神のザンゲ岩

12:10 「肩ノ小屋」の少し上の道標

12:20 「トマノ耳」(標高1963㍍)【往路2時間50分】

12:40 「オキノ耳」(標高1977㍍)

12:50 富士浅間大社奥の院(標高1961㍍)【往路3時間20分】

14:50 ロープウエイ「天神平」駅に戻る

「天神平」から「富士浅間大社奥の院」までの往復で、計5時間20分

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

6:36 東京発の上越新幹線「たにがわ401号」に乗車。ふだんの神奈川県・丹沢登山では、奥さん手作りの大きなおにぎり2個が電車内での朝飯ですが、今日だけは千円もした駅弁。

 

8:05 「上毛高原駅」発の関越交通バスに乗車。

 

8:50 谷川岳ロープウエイ駅着

 

 チケット売り場。(谷川岳ベースプラザ内)

 

 

 登山計画書の投入箱。

 

 

 ザックの重さはアイゼン、ピッケル付きで13.5㌔

 

9:30 「天神平」駅の前。目の前はスキーリフト乗り場。スパッツと12本爪アイゼンをつけました。

 

 風がなく、心地よい気分でしたので、ハードシェル上下はザックにしまったまま。

 上半身は、メッシュの長袖、ウール長袖、メリノウール100%長袖の計3枚。

 下半身は、ブリーフ、ウール入りタイツ、トレッキングパンツの3枚。

 ザックに、ストック1本とピッケルを付けてここまで来ましたが、ピッケルを手に持って登山開始。ちなみに、大半の人はダブルストックで通しており、ピッケルをブラブラさせて自分の2本足で歩いた堅物は1割弱でしたね。

 なお、昼食代わりの行動食は、アンパン4個。飲料水はポカリスエット1㍑使用し、テルモスのお湯500mlは残しました。

 

 

 「天神平」での積雪は、2㍍30㌢ぐらいかな

 

 

 スキー場の上級コースのゲレンデに入らないように、ロープに沿って登ります。人が多いわ~。

 

 足元の雪は、雪の表面に氷の粒が付いたザラメ状態。心地よくない!

 

 

10:00 急登が終わったところは、広いスペース。眺めも良くて、みなさん、写真撮影。

 

 真正面には、ちょっと奥にトマノ耳・・・

 

 白毛門(しらがもん:標高1720㍍)も、谷をはさんだ向こうの、北東方向に見えました。

 

 さあ、元気をもらったので進みます。

 

 

 ちょっと危険! 熊穴沢の頭(1441㍍)手前ですが、斜面を下りながらトラバース(=横切ること)するところで、岩が露出している場所がありました。こんなところでアイゼンを引っかけて転んだら、滑落しますからね。

 アイゼンで岩の上を歩いて降りました。

 

 

 

10:30 危険な岩から10分歩いたら、見えてきたのが熊穴沢避難小屋の屋根。

 

 埋もれてますねえ。

 

 

 これらは半年前の10月13日に撮った写真です。

 

 

 避難小屋から先はまた、急登です。

 

 休みながら、ちょこっとずつ進みます。

 

 

 平日でこれですから、土曜・日曜は混雑しますわな。

 

11:15 「天狗の留まり場」にやっと着いた・・・

 

 

 天狗の留まり場あたりを登りながら左手を見ると、こんなきれいな稜線が見えます。俎嵓(まないたぐら)です。この下を、関越自動車道の「関越トンネル」が通っているんです。

 

 



 

 

11:50 やっと見えてきたのが「天神のザンゲ岩」。

 

 「天神のザンゲ岩」の下の亀裂

 

 

 「肩ノ小屋」への登り。ここもキツイ!

 

 

12:10 「肩ノ小屋」のちょっと上にある道標

 

 

 肩ノ小屋と、俎嵓(まないたぐら)の稜線・・・

 

 

 すぐそこが「トマノ耳」。右の雪庇を踏み抜かないように!

 

12:20 トマノ耳

 

 

 もう一つ先のオキノ耳に向かいます

 

 振り向くと、さっきまでいたトマノ耳の景色。いい感じです・・・

 

 

12:40 オキノ耳です。気温5度。

 

 

 オキノ耳。女性が多いんですよね、若い方が・・・

 

 

 もう少し先の、神社の鳥居を見に行きます。

 

 

 

12:50 富士浅間神社奥の院に到着

 

 

 ここから戻ります。下山です。

 

 

 

 

13:00 オキノ耳を通過

 

 

 トマノ耳に向かいます

 

 谷川岳から西に延びる主稜線ですね。万太郎山仙ノ倉山、平標山と続きます。

 

 

 トマノ耳です。

 

 

 肩ノ小屋。この時期、営業はしていません。「避難小屋」として使えます。

 

 

 

 肩ノ小屋からの下りです。ここは急斜面ですので、注意!

 

 かかとから踏み込むんですが、雪がグザグザでズリーッと滑るんです。

 

 

 眺めはグッドですね。

 

 

 

 

 雪解けが進んでます。

 

 すぐそこがロープウエイの「天神平」駅。

 

 

14:50 着きました。あとはロープウエイで降りるだけです。

 

気分のいい、雪山登山でした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

www.shifukunohitotoki.net

 

www.shifukunohitotoki.net