(北アルプス・涸沢のテント場で撮影)
コロナ禍に見舞われたこの1年。ホタカに1度も行けませんでした。この状態が続けば体力も気力も落ち、山から遠ざかっていきそう。そうならないようにと、古い山行記録を引っ張り出しました。
2018年のゴールデンウィークの北アルプス・涸沢(からさわ)です。
目次
5月3日(上高地~徳沢~横尾~涸沢テント場)
3日午前6時すぎ、上高地バスターミナル(標高1500㍍)から歩き始めた時は、雨。バスターミナルの広場で水を2リットル調達、ザックの重さは22キロに。
テント泊で雪山装備のためスコップ付き.。それにしても重すぎる。軽量化したいんですが、ザック自体が重く、なおかつ慎重な性格なので、携行品が多い・・・・。
午前11時。本谷橋。雪解けが進んでいました。
涸沢までアイゼン(12本爪)を当然着けましたが、ピッケルは不使用。
ストックがあると、登りが楽です。
みんな黙々と歩きます。
午後1時40分。テント場まであと一息。
午後2時、テント場にやっと到着。しかし・・・ガラガラ。
涸沢のテント場。標高2300㍍ぐらい。午後4時でこれだけの数。多いとは言えませんね。
5月4日(悪天候のため北穂高岳を目指さずに、涸沢で沈殿)
朝、テントの外は、足元も空も真っ白。(4日午前6時40分撮影)
ゆうべは夜中に寒くて目が覚め、お湯を沸かしてプラティパスに入れて「湯たんぽ」に。突風で何度もテントが揺れ、「ザーザー」とテントに吹き付ける雪の音がしました。
この天候では北穂高岳(標高3106㍍)を目指すのは危険だ、なんていう臆病風が吹いて早々と「停滞」を決めました。
あったかいコーンスープをすすりながら、テントの中から外の景色をボーッと眺めているのもいいものです。それにしてもコーンスープはおいしい。
朝、上高地を出発した人たちが、正午過ぎから午後2時ごろにかけて続々と涸沢に到着します。テント泊ではなく、小屋泊まりが圧倒的に多いですが。
山小屋「涸沢ヒュッテ」の外売店のツララ・・・
きょうは奥穂高岳(標高3190㍍)も北穂高岳(標高3106㍍)も、降雪で見えません。
午後2時のテント場。100張り弱か?
ところで「プラティパス」という商品名の水筒がありますが、口の部分き亀裂が入り、破れました。プラスチックだから寒さに弱いんでしょうね。湯たんぽ代わりにシュラフの中に入れている時に破裂したら、泣くに泣けません。
午後3時40分ごろから風が強くなって、吹雪に。テントを張るのもたいへん。外の気温はマイナス3度。テント内はマイナス1度。
一瞬、風は止みますが・・・・・
すぐにまた、風雪に。
見通しが悪い中を、山の上からテント場に下りてきた人に声をかけると、次のように話してくれました。
「奥穂までこのテント場から往復してきたけど、下る時はホワイトアウト。(標高3000㍍の)白出(しらだし)のコルに建つ穂高岳山荘の前から下る時に、ヒヤリとしましたよ。足元が真っ白でどこから降りていいのか分からなくて。何も見えないから。一歩間違えば、あそこは絶壁ですからねえ」。
午後4時15分。こんな時刻に、まだ登ってくる人がいる。小屋泊まりなんでしょうけど・・・。
5月5日(悪天候のため下山を決意)
きょうは晴れてくれないかなあ、と期待して午前4時、テントから空を見上げましたが、相変わらずの降雪。山の上の方も視界が悪い。下山を決めました。
早々と下山にかかる人も。(5日午前6時30分撮影)
その一方で、さっそうと山頂に向かうパーティーも。技術に自信があるんだろうね。うらやましい。(午前7時45分撮影)
上の写真は、穂高岳山荘(奥穂高岳方面)から降りてきた5人パーティーと、これから奥穂に登る3人パーティーのすれ違い。(午前8時撮影)
「明神」近くでは、お猿さんが歓迎してくれました。(5日正午撮影)
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