北穂高岳で味わう至福のひと時

穂高連峰を中心とした登山で見たものや思ったことを備忘録として書いています。登山による体の故障についても調べています。

山に想う~夏の涸沢・北穂高岳~④ヘリが小屋の荷揚げから撤退!?

この夏、北アルプス・穂高連峰の山小屋では、宿泊料金が値上げされました。消費税率が10月1日から現行の8%から10%に引き上げになるのを前に駆け込み値上げか、と思いましたが、それだけではないようで、事態はもっと深刻です。 2019年8月9日に…

山に想う~夏の涸沢・北穂高岳~③涸沢にクマが出る!

登山道脇の木に登るツキノワグマ (2019年8月11日午前6時22分撮影) 北アルプス・穂高連峰に抱かれた涸沢(からさわ)カール。大昔に氷河に削り取られてできたこの地形の“底”、標高2300㍍地点にあるのが、涸沢テント場です。 2019年8月1…

山に想う~夏の涸沢・北穂高岳~②スーツで登山! 目的いろいろ

スーツ姿で大キレット縦走 北穂高岳山頂からみた大キレット 向こうに見えるのは槍ヶ岳 (2019・8・10撮影) その男性を見かけたのは、2019年8月9日午前7時過ぎ、上高地から横尾方面に向かう途中の明神館を過ぎたあたりでした。私が重さ20㌔もある古…

山に想う~夏の涸沢・北穂高岳~①誇らしげに咲く高山植物

「花」といえば、真っ赤なハイビスカスと、野に咲くピンクのコスモスにしか興味のなかった私も、最近では短時間でピークに立つことを目指す登山スタイルから、足元の「高山植物」に目を向ける山歩きに変わってきました。 2019年8月9日(金)朝、高速バ…

どうして?人体の不思議~頭髪が白っぽくなるわけ

氷点下20度で凍てついた木(フィンランド・サーリセルカで)2017年11月22日撮影 「真っ白になったねえ」 「そちらはフサフサしていてうらやましいなあ。まだ、山に行ってるの?」 「行ってる。それより最近、白いのが目立ってきて、イヤんなっちゃうよ」 「…

どうして?人体の不思議~縮む身長……老化か?

御嶽山三ノ池(右)と五の池小屋 (2018年10月4日撮影) 登山をいつまでも続けるために体を点検しておこうと年1回、日帰りの人間ドックに入っていますが、衝撃を受けたデータがありました。「身長」です。前年より背が低くなっていたのです。 縮み続…

山に想う~夏の尾瀬 ③シカがニッコウキスゲの芽を食べる

シカがいてなぜ悪いの? 夏の尾瀬のイメージは、青空に向かって真っ直ぐに延びる2本の木道と、その両側の緑の湿原に咲き誇る黄色い花、ニッコウキスゲ――。そんな光景を思い描くかもしれませんが、だいぶ状況が変わってきました。 尾瀬の代名詞でもあるニッ…

山に想う~夏の尾瀬 ②ダムの底に尾瀬を沈める計画も

明治・大正時代に発電所建設の動きが… ミズバショウやニッコウキスゲが咲くころになると、東京や名古屋方面からバスツアー客が大勢訪れる安らぎの場、尾瀬――。電気をつくるためにここにダムをつくり、尾瀬ヶ原や尾瀬沼を水の底に沈める計画が、昔、ありまし…

山に想う~夏の尾瀬 ①花とチョウとクマ

元の勤め先のOB会旅行 「夏がく~れば思い出す~」の歌い出しで親しまれる名曲「夏の思い出」の舞台、尾瀬に行ってきました。7月22日、月曜日の早朝、尾瀬戸倉温泉の旅館を出たわが一行は、群馬県片品村の鳩待峠(標高1591㍍)から歩き始めて1時間…

どうして?人体の不思議~筋肉痛・脚のつり(芍薬甘草湯)

北アルプス・涸沢 (2015年10月6日撮影) ≪筋肉痛≫ 体力チェックのために、神奈川県・丹沢の塔ノ岳(標高1491㍍)に時々登ります。ザックの重量は10㌔、歩行ペースは“ゆっくり”で、標高差1200㍍の大倉尾根を休憩時間も含めて3時間で歩くよ…

どうして?人体の不思議~膝が痛い

上高地の奥座敷、徳沢 (2013年10月11日撮影) 変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう) パノラマ新道の下りで受難 重さ20㌔超のザックを背負って北アルプス・涸沢に入り、テント場で2泊。北穂高岳にも登頂して意気揚々と帰ろうとした…

どうして?人体の不思議~かゆみ

秋の富士山~~丹沢・塔ノ岳(標高1491㍍)山頂からのながめ 皮膚で感じる「かゆみ」 登山で汗をかいたあと、背中がムズムズかゆくなったことが何度かあります。登山口まで下山して日帰り温泉で汗を流すとスカッとします。 「かゆみ」は体を守る防衛反応…

どうして?人体の不思議~エネルギーはどこにある?

涸沢テント場への遠い道 (2015年5月1日撮影) シャリバテとあんぱん 登山で、脚を上げて前に進むには、エネルギーが必要です。 神奈川県・丹沢山塊の塔ノ岳(標高1491㍍)。重さ10㌔超のザックを背負って昔ながらの皮の重登山靴をはき、毎時標…

山の雑学~増える「病気」「疲労」……最新遭難事情

涸沢の紅葉……“素晴らしい”のひとこと (2018年9月28日撮影) 携帯電話利用増で遭難件数が増えた? 梅雨があけると、夏山シーズンですね。2018年に全国で起きた山の遭難事故の統計を先日、警察庁が公表しました。 新聞や通信社の配信記事の見出し…

山の雑学~ヤマビルを「殺せ」と神奈川県

丹沢のシカは逃げません! (2019年4月6日、登山道から撮影) 丹沢・塔ノ岳登山口に立つ「ヤマビルにご注意」の看板 そんなに深刻なの? そうなんです! 丹沢の塔ノ岳(標高1491㍍)の大倉尾根ルート登山口に、たしか2018年春ごろ、「ヤマビル…

山の雑学~紫外線!山ガールの敵

北穂高岳に咲く高山植物 (2018年7月27日撮影) 日差しがきつくなってきました。紫外線が気になりますね。なにせ、肌の老化を早める原因となるのが紫外線ですから。 北アルプスの穂高連峰に登るために上高地から涸沢に向かう登山者が、必ずと言ってよ…

山の雑学~富士山の入山料と使途

富士山の山頂からみた火口 (2013年5月25日撮影) 半数の人が払わない 富士山の登山シーズンが間もなくやってきます。ことし(2019年)の登山道開通は、山梨県側が7月1日から、静岡県側は7月10日からで、いずれも9月10日まで開いています…

装備~④単独行の必携医薬品

北穂高岳山頂へのクサリ場……滑落したらたいへん (2017年8月4日撮影) 涸沢ヒュッテのヘリポートを離陸する長野県警「やまびこ1号」 (2008年5月撮影) 山のガイドブックには、装備リストの中に「医薬品」があって、持って行くべき医薬品の名前…

どうして?人体の不思議~内臓脂肪を落とす!

北穂沢を詰める……北穂高岳山頂へ (2014年5月3日撮影) 「そのポッコリお腹、何とかなりません?」 太っているわけでもなく、体重は身長に比べて問題ないのに、オナカだけポッコリ。 「だらしない人ねえ」と、思う人は少なくないようです。 そんな周囲…

どうして?人体の不思議~登山の「あくび」

尾瀬ヶ原のミズバショウと至仏山 (2019年5月26日撮影) なんで出るの? 脳の酸欠! 山歩きをしている時、あくびが出たことはありませんか?特に、登頂に要したタイムを縮めるために、額から汗をポタポタ落としながら登った時。 歩きながら「疲れた~…

危険な場所の歩き方~②はしご・クサリ場……不帰ノ嶮スリップ体験

北アルプス・涸沢テント場の夏の空 雨の不帰Ⅱ峰北峰でスリップ! とっさにつかんだ草で助かる 不帰ノ嶮(かえらずのけん)は、北アルプスの白馬3山(白馬岳・杓子岳・鑓ヶ岳)から唐松岳への縦走路の途中にあります。帰らず、という縁起でもない名前が語っ…

装備~③愛知大学山岳部薬師岳遭難の教訓

愛知大学山岳部13人の薬師岳遭難 地形図とコンパスは持ったか? いまから半世紀以上前の1963年(昭和38年)1月、富山県の北アルプス・薬師岳(標高2926㍍)で、愛知大学山岳部の13人パーティーが吹雪で遭難し、全員が亡くなりました。のちに…

どうして?人体の不思議~ふるえ②夏でも低体温症に

北アルプス・涸沢のテント場 (2014年5月4日) 「疲労凍死」から「低体温症」へ トムラウシ山遭難事故が転機 その昔、「疲労凍死」ということばが新聞紙面でみられ、登山者の間でも口にされていました。文字通り、「疲労のために動けなくなって、気温…

どうして?人体の不思議~ふるえ①命を守るための手段

北アルプス・涸沢のテント場 (2018年5月4日) テントの中での震え(ふるえ) 凍った雪の上で寝る 穂高連峰の山小屋は例年、4月中旬からスタッフがヘリコプターで空から舞い降り、小屋の周りの雪除けと中の整理をして、下旬から登山者の受け入れを始…

雪山・荘厳な世界~①美しさと厳しさ

5月 奥穂高岳山頂からジャンダルムへのルート 冬山(雪山)の美しさ 光岳での体験 あの時、目の前で、一瞬のうちに全体に広がった光の神々しさは、今でも強烈な印象として残っています。 2002年1月1日未明、私たち社会人山岳会の4人パーティーは、南…

装備~②無事に帰るための道具

命を守る装備……夏の沢登り(奥秩父・笛吹川東沢・釜ノ沢東俣) ★携帯電話・行動食・水筒・救急医薬品 ①■携帯電話■ 救助要請に欠かせない装備 山で死んではいけない。ケガをしても人さまに迷惑をかけずに自力で下山するのが当たり前ですが、このままでは帰れ…

危険な場所の歩き方~①岩場の通過

北穂高岳から奥穂高岳への やせた岩稜 ~9月~ 3点確保 山登りを始めたころ、通った登山学校で覚えた技術です。サンテンカクホ。20年過ぎた今もこのテクニックを実践しています。 岩登りをする時の基本的な考え方は、「手で登らず、脚で登る」といスタイ…

山の雑学~単独行

夏沢峠から南八ヶ岳・硫黄岳(標高2760㍍)への登り ~2003年3月2日朝~ 遭難時のリスク 「あしたからヤマにいってくるからね」 「何人でいくの?」 「1人だよ」 「エッ、ひとり……?一緒に行く人、いないの?」 こんなやりとりが、日本のあちこち…

装備~①山の“三種の神器”

/ 真ん中はオールシーズンブーツ(重登山靴) 靴・ザック・雨具 もし、山道具に「三種の神器」なるものがあるとすれば、登山靴とザックと雨具が挙げられるでしょう。中でも非常に大切なのは、「靴」だと思います。 大事なのは靴 自分の足に合わない登山靴を…

体力~暑さに負けない体力づくり

北穂高岳山頂から見た常念岳からの日の出 ~5月~ 夏の暑い盛りに登山をすると、大量の汗をかいて脱水状態になりやすい。水分と電解質の補給が不十分だと、体温の調節機能が働かなくなって体温が上昇し、「熱中症」になる場合もあります。 「暑熱順化(しょ…