北穂高岳で味わう至福のひと時

標高3000㍍の北アルプスに登っていたころの写真記録、国内外の旅行、反戦平和への思いなどを備忘録として載せています。

二重の虹を雨上がりの都内で見ました

 ダブルレインボー。(2023年10月29日午前6時23分撮影)

 

 

 これはこれは、ビックリしました。

 朝6時すぎ、マンションの集合ポストに新聞を取りに行き、長い通路を歩いて自室戻る途中、西の空に大きな虹がかかっていたんです。

 

 隣の区営住宅の屋上からスーッ半円形の虹――。

 雨がほとんど上がって、太陽が昇り始めた直後でした。(注:日の出は午前6時)

 

見出し

 

 

 

不思議な虹

(午前6時21分撮影)

 

 目を凝らすと、なんと、虹は二重ダブルレインボーと呼ぶんだそうです。

 

 内側の虹は、くっきり見えましたが、外側の虹はボヤーッとしていました

 

 そして、2つの虹の間が、やや暗く見えた一方で、はっきり見える虹と地上の間は明るく見えました。(上の写真)

 

 不思議な自然現象ですよね。

 

 

虹ができるわけ

(午前6時23分撮影)

 

 ちょっと勉強しました。

 は、太陽の光が、大気中に浮かぶ水滴に当たってできるようです。

 

 太陽の光はまぶしくて、まともに見ることはできませんが、白っぽく見えますね。

 でも実際は、「波長」が異なるたくさんの光線が混じり合って太陽の光になっているんです。

 

 その光線が、丸い雨粒にぶつかると、水滴がレンズの役割を果たして、太陽の光は表面で屈折して中に入ります。

 その時、波長によって屈折率が異なるために分散し、それぞれの光が雨粒の内面で反射。そして再び雨粒の表面で屈折して外に出ていき、「虹」になります。

 

 地上の人間の目には、太陽の光が「赤橙黄緑青藍紫(せき・とう・おう・りょく・せい・らん・し)」という「七色の虹」に見えるのだ、と学校で教わりました。

 

 でも実際は7色を見分けることは困難で、赤、黄、緑ぐらいしか分かりません。明確な色の境界がないために、お国によって色の数も違うようです。

 

 

虹が二重になるわけ

(「ウェザーニュース」のHPから引用)

 

 はっきり見える通常の虹の外側に、ボヤーッともう一回り大きな虹が見えました。

 

 はっきり見える色が濃い虹を「主虹(しゅにじ)」淡い方を「副虹(ふくにじ)」と気象の専門家は呼んでいます。

 (副虹は、写真の画面から少し目を離すと、うっすら見えます。)

 

 主虹は、雨粒に入った太陽の光が「屈折→反射→屈折」という順で、1回反射してから外に出た時に出来る虹です。色の順番は、外側が波長の長い「赤」で、一番内側が波長の短い「紫」です。(上の図を参照)

 

 もう1つの副虹は、主虹よりももっと高い角度の位置に見えます。この位置では朝日が雨粒にぶつかると、「屈折→反射→もう一回反射→屈折」という手順で、2回反射してから外に抜けます。(上の図を参照)

 

 副虹は、雨粒の中で「反射」するたびに一部の光が外に抜けてしまうために光が弱く、暗くなってしまいます。

 副虹の色は、主虹と逆で、一番内側が「赤」です。

 

 

 虹が見える角度は決まっているようです。

 太陽を背にして、太陽の方向から【約42度の角度】に見えるのが主虹。そして【約51度の角度】に見えるのが副虹だそうです。

 

 写真撮影から10数分後に空を仰ぐと、虹は消えていました。

 

 「なにか、いいことがあるかもしれない」と、朝からいい気分になりましたよ。