北穂高岳で味わう至福のひと時

標高3000㍍の北アルプスに登っていたころの写真記録、国内外の旅行、反戦平和への思いなどを備忘録として載せています。

神奈川の三浦アルプスを縦走

 二子山からの眺め。右端に東京湾が見えます。

 

 「アルプス」と聞けば、本場のヨーロッパ・アルプスや日本の北アルプスあたりを思い浮かべますが、「アルプス」という愛称をかぶせた≪ご当地アルプス≫が全国各地にありますね。

 

 その1つ、神奈川県三浦半島の「三浦アルプス」2024年3月31日(日曜日)、歩いてきました。

 

目次

 

 

 

三浦アルプス?

 『三浦アルプス』は、神奈川県の三浦半島の付け根の部分を東西に横断する丘陵地帯。

 中央に二子山(ふたごやま)」(標高208㍍)、その西側に「仙元山」(標高118㍍)「阿部倉山」(標高161㍍)、東側に乳頭山(にゅうとうさん)」(標高202㍍)が連なります。

 

 1つひとつの山は低いのですが、これを縦走するとなるとアップダウンの連続で、キツイです。

 最深部の「森戸川林道終点」から、地形図に登山道の記載のない「連絡尾根」を登って「南尾根」に出る、という長時間のトレッキングルートを選びました。

 

 【YAMAP(ヤマップ)】というスマホ用の登山アプリを使いました。自分のいる位置と、進んでいく方向が分かるので、道迷いを防ぐうえで役に立ちました

 

 

歩いたルート

 上の地図の青色が歩いたルートです。

 

 京浜急行逗子・葉山駅~富士見橋バス停~蘆花(ろか)記念公園~長柄桜山(ながえさくらやま)古墳群~阿部倉山二子山【連絡尾根】【南尾根】乳頭山~【東尾根】~【北尾根】~JR東逗子駅

 

 

山行データ

天候:晴れ

歩行時間:7時間15分(休憩時間含む)
歩行距離:15.4キロ

累積標高(登り):895㍍

累積標高(下り):883㍍

消費カロリー:2199キロカロリー

ザックの重さ:9キロ

ポカリスエット:2リットル(ほとんど消費)

 

 

感想

●初めて歩きましたが、脇道が多い割には標識が少なく、ルートが分かりにくいという印象。3ヵ所でルート探しに時間を要しました。

●『みろく山の会』という横浜の登山サークルが作った登山地図が役立ちました。A4サイズ。HPからダウンロードし、印刷しました。

●『YAMAP』という無料の登山地図アプリをスマホにインストールし、地形図をダウンロードしておいたため、スマホのGPS機能を使えて助かりました。このアプリの強みは「現在地」を確認できることです。

●7時間余りYAMAPを使った結果、スマホの電池の残量が20%を切りました。

 登山には予備のモバイルバッテリーは必携です。(私のは、容量10000ミリアンペアアワー)

 

 

詳しい記録

9:30 京急逗子・葉山駅を出発

まず、駅近くの丘の上にあるという「前方後円墳」を見てみようということで、登り口の蘆花(ろか)記念公園を目指す。

 

10:00 長柄桜山古墳群の第2号墳。こんもりした山が前方後円墳の「後円墳」の部分とのこと。

 

 造られたのは4世紀。地元の有力者の墓なんでしょう。

 

 このお墓から西側に、江の島が見えました。その左上に富士山がかすかに見えますが、わかりますかね。

 

 10分ほど歩くと・・・・・

10:17 第1号墳が見えてきました。前方(写真の左端)に、人が埋葬されている円形の部分が見えます。

 

 次に、阿部倉山の登山口に向かうのですが、広い道路に出る道が見つからず、長時間、住宅街(葉山桜山団地)の中をさまよってしまいました。

 

11:29 阿部倉山の登山口にやっとたどり着きました。

ここがGPSによると、登山口です。標識はないんです。

 

 ここには昔、お寺があったらしい。

 

 

11:48 阿部倉山(標高161㍍)の山頂。木が切り倒されて、丸い広場になっていました。

 阿部倉山から二子山に向かいます。

 二子山は、下二子山(標高206㍍)と上二子山(標高208㍍)2つのピークから成っています。

 

12:20 下二子山(標高206㍍)に着きましたが、展望ゼロ!

 

12:37 上二子山(標高208㍍)です。こちらはだだっ広い広場。展望台もありました。

 

 展望台のある場所には戦時中、旧日本海軍の「高角砲」という対空砲が配備されていたそうです。

 軍港だった横須賀を米軍機による空襲から守ろうとしたんでしょう。

 

 二子山の山頂で見つけた「一等三角点」の標石。全国地図作成のための測量に使うため設置されたようですが、この場所が見晴らしの良いことを表していますね。

 

 二子山山頂わきにあった電波塔は、KDDIの葉山中継所でした。

 

12:57 上の地形図の左上の「ずー9」が現在地です。ここから「南尾根」に向かいたいのですが、標識に「南尾根」という文字はない。「JR東逗子」方向ではない。ということで、「森戸川、長柄、葉山方面」に進んでみることにしました。しばらくしてスマホのGPSが示す方向と紙の地形図を照らし合わせると、どうやら正解だと分かり、ホッとしました。

 

 しばらく沢に沿って下りました。

 

13:26 ここが「林道終点」という場所。ここからルートが「森戸川林道」「南沢」「連絡尾根」に分かれることになっているのですが、私が進もうとしている「連絡尾根」の登り口が分からない。

 

 この沢を渡って、しばらく進みましたがそれらしきところは見当たりません。

 

 おかしいな、と思いつつ戻ってくると、右手奥に「白い板」があり、近づいてみました。

 

 ここが探していた「連絡尾根」の取り付きでした。

 

 「連絡尾根」はこんな感じ。YAMAPの地形図には記載のないルートです。歩きにくい道でした。

 

13:50ごろ 「南尾根」との合流地点に到着。上の図の左下の「葉29」「「D16」の位置です。

 

 稜線に出てもこんな調子で、眺めはよくありません。

 

 

14:13 南尾根の「大桜」というチェックポイント。ヤマザクラの大木がありました。

 

15:03 乳頭山(標高202㍍)に着きました。

 

 山頂は狭い。

 

 乳頭山の直下は、ふたまたです。直進せずに「東伊豆駅」方面に進みます。

 

 登山道わきの「標識」と、紙の地形図、スマホの位置情報を照らし合わせながら進みます。

 

15:55 「馬頭観音」の横を通過します。

 

 石の観音像には、向かって右に「牛馬安全」、左側に「文政三辰八月吉日」と刻まれていました。江戸時代にこの道は逗子と横須賀を行き来するための道で、荷物運搬用に使った「馬」の供養のため路傍に建てられたようです。

 

16:40 ここが登山道の出口。住宅街ですね。

 

16:45 JR東逗子駅に着きました。

 

(補足)

 今回、私は三浦アルプスの「縦走」を試みましたが、多くの方は二子山へのハイキングを楽しんでいました。

 二子山へは駐車場のある南郷上ノ山公園からの往復が一般的なルートだそうです。

 

 

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