新年早々、ビックリしました。
2024年1月2日夕方、NHKテレビでニュース番組をみていたところ、画面が突然、羽田空港に設置してある情報カメラに切り替わり、オレンジ色の炎に包まれた航空機が滑走路を走っているんじゃあありませんか。
スタジオのアナウンサーも事態を飲み込めず、戸惑っていました。
JAL客室乗務員の皆さんの的確な判断で、乗客全員が脱出できました。
翌1月3日、わが家から自転車で30分の距離にある羽田空港まで、帰省ラッシュの様子を見に行きました。
もくじ
第2ターミナル
空港の第2ターミナル屋上の「展望デッキ」です。事故のあったC滑走路が見えます。
写真右上には焼けた日航機が・・・。
羽田空港には3つのターミナルビルと4本の滑走路があります。
C滑走路を離着陸する航空機は、第2ターミナルの展望デッキからみることができるんです。
第2ターミナルからの出発便の案内。C滑走路を使えないために「欠航」が多く、「遅れ」も目立ちます。
羽田空港の「ターミナルビル」と「滑走路」の配置図。
図の最上部が「C滑走路」で、日航機はC滑走路の右端に着陸して、左に向かって進み始めた直後に滑走路上で海上保安庁の航空機と衝突しています。
やや分かりにくいですが、写真中央の黒焦げになっているのが海上保安庁の機体です。警視庁による現場検証が3日朝から行われ、国の運輸安全委員会の係官が原因調査をしています。
C滑走路の左端をみますと、黒い塊が――。滑走路から少し右にそれた位置にあります。(午前11時11分撮影)
(午後0時7分撮影)
展望デッキには、航空機ファンや旅行者の姿。
ちょうど昼のテレビニュースの時間帯。テレビ各局が中継の準備をしていました。
写真はTBSのクルー。
NHKの仙台放送局のカメラ。
ことらもNHK。英語で放送していました。
フジテレビ報道局のスタッフ。
2階の国内線出発ロビー。このターミナルではANAの利用者がほとんど。
3階のレストラン街。混んでます。
第1ターミナル
第1ターミナルからは、JALなどの国内便が発着します。
展望デッキからのながめ。
第1ターミナルの展望デッキから見た管制塔。高さは116㍍。第1ターミナルと第2ターミナルの間に建っています。
1階の到着ロビーの奥には、神社がひっそりたたずんでいます。気付く人は少ないです。
「羽田航空神社」といいます。
第3ターミナル
以前、「国際線ターミナル」と呼ばれていました。
「出発」が相当、遅れています。
「WE ARE TOKYO」と書かれた構造物。
3階の国際線の出発ロビー。混み合うチェックインカウンター。エアチャイナ(北京行き)やチャイナエアライン(台北行き)の乗客です。
展望デッキのようす。
望遠鏡のレンズにスマホをくっつけて撮影を試みるおとうさん。
エアチャイナ。中国国際航空。
ITAエアウェイズ。2020年11月に就航したばかりのイタリアの国営航空会社。羽田とローマを結んでいます。
中国南方航空。中国最大の航空会社で、本社は広州。
ルフトハンザドイツ航空。ドイツのケルンに本拠を置くドイツ最大の航空会社。
垂直尾翼のデザインが強烈な機は、フィリピン航空。
JAL機の向こうに見えるビルは、第1ターミナル。
5階のお祭り広場にある「絵馬コーナー」。
木札には希望や思い、夢が書かれています。
衝突事故の概要
東京都大田区の羽田空港で2024年1月2日午後5時47分ごろ、新千歳発羽田行きの日本航空の「エアバスA350型機」が「C滑走路」に着陸した直後、海上保安庁の航空機と滑走路上で衝突。日航機は火を噴いたまま約1キロ滑走を続けて停止。乗客367人と乗員12人の計379人全員が脱出したが、乗客15人がけが。
海保機には能登地震の被災者救援に向かう海上保安官6人が乗っており、重傷を負った機長を除く5人が死亡した。
警視庁は業務上過失致死傷容疑で特別捜査本部を設けて捜査を開始。
国土交通省が公表した双方の英語での交信記録によると、羽田空港の管制官は日航機には滑走路への進入を指示。海保機には「滑走路停止位置までの地上走行」を指示し、海保機も復唱した。管制官から海保機への滑走路進入許可の記録はない。
海保機が「停止位置」を誤って滑走路に入ってしまったのではないか、との見方も出ている。
羽田空港の管制塔には、機体の位置を画面上に表示するモニターがあり、着陸機が接近している滑走路に別の機体が進入した場合には、滑走路が黄色に表示される。
しかし、今回、管制官はだれもこれを見ていなかった。
空港の管制業務を所管する国土交通省は1月6日から、このモニターを常時監視する「担当」を設けた。しかしながら、増員せずにいまの人数で対応するという。
NHKテレビから引用