北穂高岳で味わう至福のひと時

北アルプスの登山、散歩、旅行、反戦・平和への思いなどをデジカメでパシャッと撮った写真中心に記録しています。

高山植物が美しいわけは誘い込んだ虫に自分の花粉を運ばせるためなんです

 北アルプス涸沢カールのお花畑(2022年8月5日撮影)

 

 

 夏の北アルプス涸沢(からさわ)で、高山植物を楽しんできました。

 2022年8月4日午後から6日の早朝まで、テント村で過ごしました。

 

 ことしは雪解けが早かったようで、涸沢カールのお花畑では7月中旬から花が咲き始めたらしい。見ごろのピークを過ぎていましたが、それでもまあ、結構楽しめました。

 

目次

 

 

 

 

涸沢カールの「雪渓」近くでみた花

 ミヤマアキノキリンソウ(別名:コガネギク)

茎がまっすぐ伸びて、先端部分に黄色い花をいっぱい咲かせています。

 

 

 ヨツバシオガマ

赤紫色の花です。写真上のバックは「雪渓」と「吊り尾根」。写真下のバックは「涸沢小屋」と「北穂高岳」への登山ルート。

 

 

 ハクサンボウフウ

 

 

 ハクサンフウロ

紫がかった淡いピンク色の花です。5枚ある花びらに、筋が何本も入っています。

 

 

 ウサギギク

花の直径は5センチぐらい。小さなヒマワリのようですね。

 

 

 

 花ではありません。ハナアブ

汗がしみ込んだダウンジャケットをテント場で干していたところ、群がってきたのが「ハナアブ」。この虫は花の密や花粉を求めて飛んでくるのが一般的ですが、なんなんでしょう。目的は汗のにおいか水分か・・・。

 

 

 

 チングルマ

チングルマは白い花をつけますが、花が終わった姿がコレ。赤っぽい綿毛がのびてくるんです。

 

 

 花が咲いている時期のチングルマ2019年8月10日撮影

花びらの付け根の部分は黄色。この黄色がアブやハチに「ここに花粉や花蜜があるよ」と教えているらしいですよ。

 

 

 

 涸沢の雪渓(上の写真)ですが、半世紀前に比べると小さくなっているという話です。

 名古屋大学の研究チームが昔の写真と比べたら、縮んできたのではないかという感触を持った、というんです。

 写真だけで決めつけることはできませんが、地球温暖化の影響が出ているかもしれませんね。

 

 

 

 

奥穂高岳の「ザイテングラート」直下の「お花畑」

 涸沢の概念図。図の中央に「お花畑」。山小屋のおやじさんの作品

 

 

 涸沢カールのお花畑は、奥穂高岳に通じる「ザイテングラート」という岩稜の尾根の下あたりの斜面に広がっています。

 

 

 見晴台という名前が付けられている大きな岩

 

 あと2、3分登れば「お花畑」

 

 振り向けば、涸沢カールの最上部。左端が前穂高岳、そこから右に延びるのが吊り尾根

 

 お花畑です

 

 

 この花もハクサンフウロ。花の色はピンク色から紫まで濃淡があります。アリがいた

 

 

 

 コバイケイソウ(中央)。散り始めかな?

 

 

 クルマユリ

 

 

 

 エゾシオガマ

 

 ヨツバシオガマ

花をよく見ると、「鶴の頭」のような形をしてますね。

 

 

 

 ミソガワソウ

 

 ニッコウキスゲ

涸沢小屋近くで撮影。群馬県尾瀬でよく見たニッコウキスゲですが、高山帯でも咲くんですね。花は朝開いて夕方にしおれる一日花(いちにちばな)

 

 

 

 涸沢小屋のテラスで、雪渓を見ながらランチ。もつ煮と生ビール

 

 

 8月5日の昼のテント場。こんなに少なかったんです前日が朝から夜まで雨だったので、私を含む変わり者しか登ってきませんよね。

 

 

 テント場横にある長野県警山岳遭難救助隊の基地。頼りにしてます。

 

 救助隊基地の入り口に張り出してある看板。中高年の遭難者が多いのは、登山者の多くが中高年だから、そうなんでしょうかね。

 

 

 

 救助隊のお巡りさんによる「安全講話」です。「コロナ前」は山小屋の中でやっていたそうですが、いまは感染防止のためテント場で実施。

 「奥穂、北穂の登山者は落石が多いからヘルメットの着用を」「ザイテングラートや南稜は岩登りだから、ストックをしまって、三点確保で登り下りを」というお話でした。

 

 

 8月5日午後5時

 

 

 

上高地に下る登山道わきの草木や花

 涸沢でよく知られたモルゲンロート

 モルゲンロートはドイツ語で「朝焼け」のこと。早朝に登り始めた太陽の光に照らされて、西側の山肌が赤く染まる現象ですね。

 涸沢では、北穂高岳から涸沢槍、涸沢岳奥穂高岳にかけた稜線にまず日が当たり、光のカーテンが徐々に涸沢小屋あたりまで降りてきます。

 わずか10分から15分のショーですが、感動しますね。

 

 

 

 

 チングルマ

明け方も雨が降りました。

 

 

 

 ミヤマアキノキリンソウ

登山道わきでよく見ました。

 

 

 

 ナナカマドの実

秋には真っ赤になりますね。

 

 

 雲の切れ間から顔を出したのは穂高小屋太陽光パネルが太陽の光を反射していました。下山途中、後ろをふり向いて撮影。

 

 

 

 

高山植物はハイマツが育たないところに咲く!

 高山植物のことを調べていたところ、新しい発見がありました。高山植物ハイマツが育たないところに咲く、というんですね。

 

 ハイマツは標高が2500m前後の森林限界から上の高山帯で見かけます。

 ところが、ハイマツは風が強いところと雪がいつまでも残っているところでは育たないそうです。

 強風にさらされると枝葉が吹き飛ばされて枯れるし、残雪にいつまでもおおわれていると光合成ができなくて枯れるようです。

 ハイマツが育たないような土地には、別の植物が育ってお花畑ができるというわけです。

 山と植物に詳しい東京学芸大名誉教授の小泉武栄(たけえい)さんの話です。

 

 

 

 

ハエやミツバチが高山植物の繁殖を支えている

 もうひとつ、面白い話。

 花が繁殖するためには、雄しべがつくる「花粉」を、雌しべの頭の「柱頭」という部分にくっつける必要があります。受粉といいます。

 

 長い間、高山植物は強風や低温という厳しい環境のために自分の花粉で受精する「自家受粉」で子孫を残すのだろう、と考えられてきましたが、そうではないことが最近分かったのです。

 

 高山植物の多くは、ハエ、アブ、ミツバチといった昆虫によって、異なる株の「花粉」を送り届けてもらう「他家受粉」によって繁殖していることが証明されたというのです。

 これは北海道大学大学院准教授の工藤岳さんが、大雪山系で30年に及ぶ高山植物の生態調査の結果、突き止めたことです。(北大2022年5月12日プレスリリース)

 

 高山植物が鮮やかで美しく目立つ花を咲かせる理由について、工藤さんは「花粉を運ぶ昆虫を引き寄せるために進化したと考えられます」と話しています。

 

 

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