北穂高岳で味わう至福のひと時

標高3000㍍の北アルプスに登っていたころの記録、国内外の旅行、反戦平和への思いなどを備忘録として載せています。

ストレス発散と情報アーカイブ

特別お題「わたしがブログを書く理由

 私がブログを書く理由は、2点あります。1つは、ブログが「ストレス発散の場」であるため。もう1つは、趣味で旅行や登山をした時に、写真付きで記録を残しておく「個人的な情報アーカイブ」にするためです。

 1点目の「ストレス」について説明します。ストレスという言葉にはネガティブな意味が強いですよね。職場の人間関係がストレスになっている、とか。ここでいうストレスは、そういう心理的、身体的に深刻なものではなくて、「前向きになる良いストレス」を念頭に置いています。そんなストレスもあるんですよ。

 例えば、登山中に脚がつったり、生あくびが出ることがあります。どうしてかな、と気になりますね。あくびが登山中に出るのは、脳の神経細胞が酸欠状態なのかなあ、とか、脳が熱くなっているのかなあ、なんて思うわけです。

 北アルプスの大キレット(=槍ヶ岳・南岳~北穂高岳)という上級者ルートを背広姿で通勤用革靴をはいて歩いてきた男を、北穂高岳の山小屋テラスで見たことがあります。そのシーンを動画で撮影している男もいました。そんな時、「何だ、この人たちは。どこのだれで、目的はなんだ、山を甘く見ているなあ」なんて思うと、ストレスが蓄積します。

 そんな時、家に帰ってパソコンに向かってブログを書く段になると、正確に書くために調べなければならないことが次から次へと出てきますね。そもそも人体の仕組みはどうなっているのか、とか、エネルギーはどこでつくられるのか、水分補給をした時にどんなメカニズムで体調が整うのか、などなど。

 また、背広姿の男が何者なのか細かくネットで調べてみれば、東京のオーダーメイドスーツ屋さんの社長で、会社の宣伝のために奇抜な格好で標高3000㍍という山を利用。撮影のシーンだけ登山靴から通勤用の靴にはき替えたということも分かりました。

 つまり、「良いストレス」を受けたらもっと深く調べて、その結果をブログに書くというスタイルです。

 2点目の「情報アーカイブ」としてのブログの価値について。私の趣味は、登山と旅行、読書、コンパクトデジカメでのスナップ写真の撮影ぐらいです。

 作家の井上靖さんは著書に「私は穂高オンリーである。他の山は全く知らない。」と書くほど北アルプス穂高連峰が好きで、晩年まで毎年のように出かけて、四季それぞれの美しさを堪能していたそうです。その気持ち、よく分かります。

 私も25年ほど前に初めて穂高の涸沢カールを訪れて以来、穂高ファンになり、このブログにも「北穂高岳」という言葉を冠したぐらいです。美しい景色や花をみて、流れゆく雲に感動したら、やっぱりそのシーンを記憶し、記録にとどめておきたくなります。その記録をとどめる場が、いまや紙のアルバムではなく「ブログ」です。

 登山に限らず、旅行も同じです。見知らぬ土地や、仕事で外国に行ったときでも、備忘録として写真をブログに残しておきたくなります。そしてブログを公開することによって、どなたにでも旅先の雰囲気を楽しんでいただけたらいいなあと思いますね。

 私がブログを始めたきっかけは、北アルプスの岩稜帯の歩き方というたぐいの登山入門書を出版する計画が、構想段階で破綻したためでした。売れそうになかったからです。せっかくネタを仕込んだのに、発表する場がないのは悔しいですよね。そこで目を付けたのがブログでした。

 しかし、ブログを始めて気付いたのは、登山人口は多いと一般的に言われるものの、登山関係のブログはそんなに多くはないということです。高齢の登山者にとってブログはハードルが高いかもしれませんね。

 「登山」を突破口にブログを始めましたが、すでに4年目に突入。これからは間口を広げてゆったり書き、書くたびになにか新しい事実を発見できれば、それが生きがいの一つになるかもしれません。